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2015年4月

2015年4月30日 (木)

15回目のイタリア映画祭:その(2)

イタリア映画祭の初日は、イタリア映画にしては珍しく抽象的な作りの作品を2本見た。『緑はよみがえる』と『ラスト・サマー』の2本だが、どちらも舞台となる場所や時代をはっきり示さない。

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2015年4月29日 (水)

15回目のイタリア映画祭:その(1)

今日から始まるGW恒例のイタリア映画祭は、今年で15回目。2001年の「日本におけるイタリア年」の企画として私が始めたものだが、よく続いていると思う。私が作品を選んでいたのは2007年までだから、それ以降の方が長くなった。

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2015年4月28日 (火)

日本語で読むモディアノ

昨年のノーベル文学賞をフランスのパトリック・モディアノが受賞したと聞いた時、ちょっと驚いた。実は彼は、私が唯一その小説を仏語で読んだことのある現代作家だった。出会いは、1992年のパリ。

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2015年4月27日 (月)

週末の福岡に考える

週末に福岡の実家に帰った。84歳になる母が骨折して入院したので、そのお見舞だった。高齢で骨折をすると寝たきりになる場合が多いと聞いていたので心配になった。久しぶりに2泊したが、いろいろなことを考えた。

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2015年4月26日 (日)

アニメ『百日紅』の爽やかさ

何度も書いているように、アニメはあまり見ない。5月9日公開の原恵一監督のアニメ『百日紅』の試写を見たのは、北斎の娘の話というテーマに惹かれたからだろう。もちろん原作の杉浦日向子の漫画も読んでいない。

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2015年4月25日 (土)

春休みの読書:『芸能人の帽子』

もうすぐGWになるけれど、春休みに読んだ本についてメモしておきたい。中山千夏著『芸能人の帽子』は、年上の友人に貸してもらった。私の世代だと、中山千夏は芸能人というよりも、社会運動家というイメージの方が強い。

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2015年4月24日 (金)

『皆殺しのバラッド』のリアリズム

メキシコの麻薬戦争を撮ったドキュメンタリー『皆殺しのバラッド』を劇場で見た。先日『恐怖分子』を見に行った時に見た予告編が強烈だったし、新聞の映画評でも大きく取り上げられていたから。

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2015年4月23日 (木)

ささいな話:その(2)

前に書いた「ささいな話」が意外と好評だった。わざわざ研究室に「いいですよ」と言いに来た学生までいた。友人からメールも来た。というわけで、調子に乗って続編を書いてみる。最近一番嫌いなのは、サラリーマンの群れだ。

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2015年4月22日 (水)

石田尚志展の深さ

私はいちおう映画を教えているし、美術はかつて仕事としていたので、この二つはそれなりにくわしい。ところが(あるいはそのせいか)映像を使った現代美術作品に対しては、おおむね否定的だ。多くの場合、この程度のコンセプトと技術で現代アートは通用するのか、と驚く。

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2015年4月21日 (火)

『愛を積むひと』に考える

6月20日公開の朝原雄三監督『愛を積むひと』を見て、いろいろなことを考えた。実を言うとこの監督の映画をスクリーンで見るのは初めて。『釣りバカ』シリーズなどはDVDやテレビでしか見ていなかった。

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2015年4月20日 (月)

2度目の『バードマン』

私は大学で季節ごとに「見るべき新作」のリストを作って、学生に配る。先日それを配ったら、授業後に学生が「『バードマン』を見たけどよくわかりませんでした」と言ってきた。そんなこともあって、もう一度劇場で見ることにした。

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2015年4月19日 (日)

ルーヴル展は何度目か

六本木の国立新美術館で6月1日まで開催の「ルーヴル美術館展」を見た。いったい日本でルーヴル展が開かれるのは何回目だろうか。たぶん10回以上だろう。実は私自身も2回も企画に携わったことがある。

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2015年4月18日 (土)

菅原文太の知性

昨年の11月28日に菅原文太が亡くなった時、私は「ああ」とは思ったが、強い感慨はなかった。『仁義なき戦い』(73)の時は小学生だったし。まだ、高倉健の方がある思いがあって率直にWEBRONZAに書いたら、これは少しだけ攻撃が来た。

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2015年4月17日 (金)

『雪の轍』の凄まじい会話

去年のカンヌでパルムドールを取ったトルコ映画『雪の轍』が6月27日に公開されるというので、試写を見た。監督はヌリ・ビルゲ・ジェイランで国際映画祭の常連らしいが、日本での劇場公開は初めてと思う。

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2015年4月16日 (木)

ささいな話:その(1)

このブログを書き始めて、6年になる。つまりは、大学に移って早くもそれだけたった。ブログを書くのはほぼ習慣になったが、それでも毎朝ネタ探しには苦労する。アイデアは浮かぶが、1回分はもたないと思う時も多い。今日はそんな「ささいな話」をまとめてみる。

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2015年4月15日 (水)

『江戸っ子繁昌記』の夢構造

最近、よく夢を見る。目覚まし時計をかけず、だいたい日の出頃に自然に目が覚めるが、その前後でウトウトして夢を見る。人に追われることもあれば、女性に言い寄られることもある。すべては日頃の無意識の表れか。

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2015年4月14日 (火)

川村元気の仕事本

大学の教師にとって一番難しいのは、授業でも研究でもない。学生の就職である。私のように会社員22年の経験があればラクだろうと思われるが、これがかえっていけない。いわゆる「成功体験」をもとにした話をしてしまう。これでは学生は引いてしまう。

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2015年4月13日 (月)

『画家モリゾ』の見どころ

かつてベルト・モリゾという印象派の女性画家について、長めの文章を書いたことがあった。それ以来、この画家のことはいつも気になっていて、彼女の絵が展示されている美術展は必ず見に行った。今度、彼女の生涯が映画になったと聞いて、試写を見に行った。

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2015年4月12日 (日)

春休みの読書:『地図と領土』

小説を読まなくなったのは、いつ頃からだろうか。30半ばくらいから、仕事で必要に迫られて読む本が増えたからかもしれない。特に外国の小説は縁遠くなった。ミシェル・ウェルベックの新作小説『地図と領土』も1年ほど前に買ってあったのに、ようやく読んだ。

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2015年4月11日 (土)

河瀬直美の新たな展開

5月30日公開の河瀬直美監督の新作『あん』を見た。河瀬監督と言えばカンヌの常連であり、そのためか日本らしさを前面に出したような作品が多い。奈良の森、女性の生と性、奄美大島の海などを神話的な要素をたっぷり取り込みながら、ドキュメンタリー・タッチで描いてきた。

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2015年4月10日 (金)

オリヴェイラが亡くなった

4月2日にポルトガルの巨匠監督、マノエル・デ・オリヴェイラが106歳で亡くなった。去年のベネチアで最新作の短編を見ていたから、少なくとも105歳までは撮っていたことになる。そんなこともあって、この監督は何となく不死身なのではないかと思っていた。

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2015年4月 9日 (木)

「ダブル・インパクト」展から「小林清親」展へ

東京藝大美術館で開催中の「ダブル・インパクト」展に再び触れる。この展覧会のおもしろさは、西洋美術に接した日本の美術家たちの矛盾した反応が裏表から見えるところにある。西洋の遠近法や油絵具を取り入れながらも、一方で日本らしさを追求し、同時に西洋での評判に時にはおもねる。

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2015年4月 8日 (水)

エドワード・ヤンのいた頃

劇場で、エドワード・ヤン監督の『恐怖分子』(1986)デジタル・リマスター版を見た。たぶん、1990年前後に有楽町朝日ホールで何度か開かれた「アジア映画の新しい波」で見て以来ではないか。その少し前から働き始めた私にとって、エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンという台湾の監督は、キアロスタミなどのイランの監督たちと共に、新しい映画の希望の星だった。

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2015年4月 7日 (火)

「ダブル・インパクト」展のインパクト

上野の東京芸大美術館で5月17日まで開催の「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」展が、抜群におもしろかった。「ボストン美術館×東京藝術大学」と書かれているので、なんだ芸大で「ボストン美術館展」をやるのかと思ったら、これが大違い。

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2015年4月 6日 (月)

飲酒考:その(2)

歯痛で酒を止めて6日目に、少し飲んでみた。日本酒で1合だが、ずいぶん酔った気がした。翌日、ワインを3杯飲んだ。日本酒なら2合くらいだろう。これだと、本当に酒を飲んだ気になる。

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2015年4月 5日 (日)

『コングレス未来学会議』が見せる未来

イスラエルのアリ・フォルマン監督は、アニメとドキュメンタリーを合わせた『戦場でワルツを』(2008)に度肝を抜かれたが、新作『コングレス未来学会議』が6月に公開というので試写を見た。今回も実写とアニメを合わせた作りだった。

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2015年4月 4日 (土)

みちのくからインドの仏へ

昨日書いた転倒騒ぎについては、何人もの方からメールで優しいお言葉をいただいた。ある方からはレントゲンを撮るように言われて、その通りにした。別の方は「転ぶのは、体のどこかからの信号」と書いてくださったが、この言葉を肝に据えてこれからはゆっくり歩こうと思う。

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2015年4月 3日 (金)

道に倒れても、試写を見る

まだ歯痛は続いているが、今度は別の災難が訪れた。何と、道で倒れて手足や顔を怪我してしまった。東銀座駅で降りて階段を登ると青信号が見えたので、そこで一気に駆け出した。そこで体が一瞬宙に浮いたかと思うと、前のめりに倒れていた。

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2015年4月 2日 (木)

飲酒考:その(1)

前に書いたように、3月末に突然歯痛が来た。頬が腫れるくらい強烈だった。昔、虫歯になって神経を抜いて詰め物をした部分が化膿したらしい。歯科医から、しばらくお酒を控えるようにと言われた。今さらながら、飲酒について考えた。

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2015年4月 1日 (水)

また、女が語る原発の映画を見た:『わたしの、終わらない旅』

鎌仲ひとみ監督の『小さき声のカノン』を見たら止まらなくなって、また女性監督による反原発ドキュメンタリーを劇場に見に行った。坂田雅子監督の『わたしの、終わらない旅』だが、これが全く対照的だった。

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