飲酒考:その(1)
前に書いたように、3月末に突然歯痛が来た。頬が腫れるくらい強烈だった。昔、虫歯になって神経を抜いて詰め物をした部分が化膿したらしい。歯科医から、しばらくお酒を控えるようにと言われた。今さらながら、飲酒について考えた。
まず2度目の診察まで、5日間酒を飲まなかった。これはたぶん社会人になっていつの間にか毎日酒を飲むようになってから、初めてのことだと思う。これまでは風邪やインフルエンザでも1、2日しか酒を抜かなかった。
5日の間に、どうしても出ないわけにはいかない送別会があった。そこで生まれて初めて酒を飲まずに宴会に出てみた。酒を飲めない人が宴席に出るのは昔からよく見ていたので、どんなものだろうかと興味もあった。
乾杯の前に、「ウーロン杯お願いしまーす!」と叫ぶのはちょっと新鮮。みんなが生ビールを飲むなか、ウーロン茶を飲むのも別にどうということはない。これはいいぞと思った。食べ物は刺身とかいろいろ出てくるし。
若い人も入れた宴会なので、安いコースだった。酒を飲んでいるとそれは気にならない。ところが酒がないと冷静に食べ物を味わってしまい、ずいぶん黒ずんだマグロだなとか気づく。それでもすることがないから食べる。みんながだんだん盛り上がってくる。
思い出すと、白昼夢のようだった。叫び出す者、同じことを繰り返す者、場所を変えて友達や気に入った女性と話す者、みんなだんだん自由になってくる。それを冷静に見ている自分がいる。そしてすることがないから、ひたすら食べる。
1時間もたったら食べるのに飽きるし満腹になるしで、退屈してきた。そこは個室で奥に小さなソファがあったので、そこにひとりで陣取って熱いウーロン茶を飲むことに。そこで半分寝ぼけながらなんとか1時間を過ごして、ようやく解散。長かった。酒を飲むと、ある時点から時間はあっという間に過ぎる。ところがシラフだと時間は均等にゆっくり流れる。
問題は食べ過ぎたことで、翌日の朝も苦しかった。もともと油の多い若者向けの食事だったので、もたれた。酒があったら、食べなくても飲めばお腹が膨れるということも悟った。
それでも数日間飲まないで過ごしたら、妙に体調が良くなった。このまま行くと健康そのものになってしまうと心配していたら、ずっと前に決めていた飲み会の日が来た。事前に「あまり飲めない」と宣言して参加したが、その結果は後日書く。
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