« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

2015年6月

2015年6月30日 (火)

見る人によってはおもしろい展覧会2つ

展覧会の多くは美術展だが、それ以外のジャンルを扱う場合がある。そんな時は、関心がない分野だと全くピンとこない。私が一番それを感じるのは建築展。写真と図面と模型と映像しかないので、実物を見たくなる。

続きを読む "見る人によってはおもしろい展覧会2つ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月29日 (月)

上野千鶴子の身の下相談

前にここで書いたように、「朝日新聞」の日曜版beの「悩みのるつぼ」は、上野千鶴子さんの回答が抜群におもしろい。車谷長吉さんもぶっ飛んでいたが、いなくなったと思ったら、亡くなってしまった。上野さんの分を5年分まとめた文庫『身の下相談にお答えします』を本屋で見つけて、一日で読んだ。

続きを読む "上野千鶴子の身の下相談"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月28日 (日)

『エデン』の喪失感

ミア・ハンセン=ラヴは、私が最も注目するフランスの女性監督。『すべてが許される』(07)、『あの夏の子供たち』(09)、『グッバイ・ファーストラブ』(10)と、どの映画も大好きだ。今年で34歳という若さなのに、最初の2本では若者が大人になった時の喪失感を描いていて驚いた。

続きを読む "『エデン』の喪失感"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月27日 (土)

明日終わる展覧会から

絶対に見たい展覧会は始まってすぐに行くが、そうでない場合は近くにほかの用事で行く時に見る。そんな感じで見た、明日が最終日の展覧会3つについて書いておきたい。

続きを読む "明日終わる展覧会から"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月26日 (金)

父が夢に出た

今朝がた、あっと驚いて起きた。父が夢に出てきた。父が62歳で亡くなってから、もう25年がたつ。たぶんその間、夢に出てきたことは一度もない。今も元気な母はよく出てくるのに。

続きを読む "父が夢に出た"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月25日 (木)

『海街diary』への違和感

是枝裕和監督の『海街diary』を劇場で見た。見終わって、映画全体の醸しだす上品な情感に浸りながらも、どこか違和感があった。秀作であることは間違いないが、是枝監督は違う方向に行っているような気がした。

続きを読む "『海街diary』への違和感"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年6月24日 (水)

八王子の『マッド・マックス』

八王子に行く用事があったが、せっかくだからついでに何かないかと調べると、「ニュー八王子シネマ」で『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』をやっていた。行ってみたら、その映画館は何と火曜日は「メンズ・デイ」(!)で男性は千円だった。

続きを読む "八王子の『マッド・マックス』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月23日 (火)

外国人旅行者歓迎!

最近の話題のひとつに、「銀座は外国人ばっかり」というのがある。「特に中国人の爆買いがすごいよね」「キットカットの抹茶味が大人気らしい」と言った調子には、どこかバカにしていたり、迷惑がっている感じがする。

続きを読む "外国人旅行者歓迎!"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月22日 (月)

『カイエ・デュ・シネマ』誌のカンヌ批判

フランスの映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』誌がカンヌ国際映画祭を批判するのは毎度のことだが、最新号はかなり正面から攻撃している。一言で言うと、「総代表のティエリー・フレモーは映画がわからなさ過ぎ」というもの。

続きを読む "『カイエ・デュ・シネマ』誌のカンヌ批判"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月21日 (日)

『フレンチアルプスで起きたこと』のうまさ

7月4日公開の『フレンチアルプスで起きたこと』を見て、うまいと思った。アメリカ各地の外国語映画賞で15冠というが、今風でどこかゲームのような家族劇にアメリカ人が夢中になったのはよくわかる。町山智弘氏がコメントに書いているように『ゴーン・ガール』みたいだし。

続きを読む "『フレンチアルプスで起きたこと』のうまさ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月20日 (土)

ペッツォルトの戦後70年

ドイツのクリスティアン・ペッツォルト監督は、私がドイツ映画祭で上映した『幻影』(2005)や『イェッラ』(07)は現代ものだったが、『東ベルリンから来た女』(12)ではドイツが東西に分かれていた時代を描いた。8月公開の新作『あの日のように抱きしめて』では、第二次大戦直後が舞台という。

続きを読む "ペッツォルトの戦後70年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月19日 (金)

京都の話:その(8)

浅田彰氏は、最近の東京国立近代美術館の企画展がおかしいことをどこかに書いていた。確かに台湾のヤゲオ財団所蔵の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である」展など、展覧会名からしてどこかヘンだし、内容も何でもありだった。

続きを読む "京都の話:その(8)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月18日 (木)

『イニシエーション・ラブ』の80年代に考える

堤幸彦監督の『イニシエーション・ラブ』を劇場で見た。この監督の映画は、実は個人的にはあまりピンと来ない。それでも見ようと思ったのは、日活のTさんと朝日新聞のIさんが勧めたから。

続きを読む "『イニシエーション・ラブ』の80年代に考える"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年6月17日 (水)

ぼくらの源ちゃんなんだぜ

高橋源一郎さんは、昔から私のヒーローのひとりだ。もちろん面識もないが、勝手に「高橋源ちゃん」と呼んでいる。彼が「朝日新聞」で「論壇時評」を書き始めたのは4年ほど前のこと。月に一度書かれた文章が『ぼくらの民主主義なんだぜ』という本になった。

続きを読む "ぼくらの源ちゃんなんだぜ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月16日 (火)

『サイの季節』の象徴性

『ペルシャ猫を誰も知らない』(09)でイランを亡命したバフマン・ゴバディ監督が、最近来日したという。あの映画の日本公開の時は、パスポートがなくて来日できなかったはずだから、今回はそれがクリアされたのだろう。

続きを読む "『サイの季節』の象徴性"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月15日 (月)

『ビリギャル』に軽く泣く

土井裕泰監督の『ビリギャル』がいいという話を日活のTさんやリトルモアのSさんから聞いたので、劇場に見に行った。この監督の映画は『いま、会いに行きます』や『涙そうそう』などあるが、「泣く映画」の代表のように見えたので、これまで見ていなかった。

続きを読む "『ビリギャル』に軽く泣く"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月14日 (日)

転機かもしれない

3月末に突然痛み出した歯の治療がようやく終わった。その直後に転倒してあちこちにケガをしたが、その跡もほぼ収まってきた。この2ヶ月あまり、酒を始めとして全体にセーブしていたこともあって、最近は妙に落ち着いている。

続きを読む "転機かもしれない"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年6月13日 (土)

『トイレのピエタ』の衝撃

松永大司監督の『トイレのピエタ』を劇場で見て驚いた。第一回長編劇映画というが、久しぶりに天才が現れたと思った。出だしの高層ビルの窓拭き仕事のシーンから、すべての映像が躍動している。

続きを読む "『トイレのピエタ』の衝撃"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月12日 (金)

スクリプターという仕事を考える

白鳥あかね著『スクリプターはストリッパーではありません』が抜群におもしろかった。そもそも映画のクレジットは「製作総指揮」を始めとしてよく内実がわからないものが多いが、私にとっては「スクリプト」「スクリプター」もその一つだった。この本を読めば、その重要さがわかる。

続きを読む "スクリプターという仕事を考える"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月11日 (木)

ヴェンダースの『セバスチャン・サルガド』に酔う

昔、竹橋の近代美術館や東急文化村でセバスチャン・サルガドの個展を何度か見た。一度は企画を手伝って、来日した本人とも話したこともある。正直に言うと、当時はどこか違和感があった。

続きを読む "ヴェンダースの『セバスチャン・サルガド』に酔う"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月10日 (水)

『夫婦フーフー日記』に落胆

前田弘二監督は、『婚前特急』や『わたしのハワイの歩き方』が気にいっていたので、新作の『夫婦フーフー日記』を劇場に見に行った。ところが今回はちょっと落胆した。これまでのような、抜群のリズム感や人物を取り巻く周囲の気配が欠けている。

続きを読む "『夫婦フーフー日記』に落胆"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 9日 (火)

『宰相A』にやられる

田中慎弥の『宰相A』をようやく読んだ。あの田中氏が安倍首相を皮肉った小説ということで早く読みたかったが、3月頃ネット注文した時は一時的に品切れだった。田中慎弥といえば、『共喰い』で芥川賞を取った人で、久しぶりに土俗的な私小説作家が出たと思ったものだ。

続きを読む "『宰相A』にやられる"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 8日 (月)

『ソレダケ』の疾走感

石井岳龍監督の新作『ソレダケ/that's it』を劇場で見た。フェイスブックでホメていた人がいたし、「朝日」で山根貞男氏が好意的な評を書いていたから。実はこの監督の『生きてるものはいないのか』(12)を見て、もうダメかなと思っていた。

続きを読む "『ソレダケ』の疾走感"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年6月 7日 (日)

シャルフベックの軽やかな重さ

北欧というのは、たまに実に個性的な芸術家が出てくる。映画だとデンマークのカール・ドライヤーとラース・フォン・トリヤー、スウェーデンのイングマール・ベルイマンにロイ・アンダーソン(8月公開の『さよなら、人類』!)、フィンランドのアキ・カウリスマキ。美術だと、ノルウェーのアドヴァルド・ムンクにデンマークのヴィルヘルム・ハンマースホイあたりか。

続きを読む "シャルフベックの軽やかな重さ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 6日 (土)

『戦場ぬ止み』の衝撃

『戦場ぬ止む』は、「いくさばぬとぅどぅみ」と読む。沖縄の辺野古基地のゲート前フェンスに掲げられた歌の一節という。「戦いに終止符を打つ時だ」の意味らしいが、これが3年前に『標的の村』で話題になった三上智恵監督の新作ドキュメンタリーのタイトル。

続きを読む "『戦場ぬ止み』の衝撃"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 5日 (金)

『ゆずり葉の頃』への違和感

もともと試写で見た映画の悪口は書きにくい。タダで見せてもらっているし、配給会社や宣伝会社に知り合いは多いし。公開前の早い時期にネガティブなことを書くと、多少は影響が出るかもと思う。そんな時は、微妙な書き方にする。

続きを読む "『ゆずり葉の頃』への違和感"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 4日 (木)

「ぴあ」ノスタルジア

「朝日新聞」の「リレーおぴにおん」という欄で「セブンティーズ」と題して、毎回ひとりが1970年代について語っている。最近、1970年代が妙に気になるので嬉しい。初回の「ぴあ」の矢内廣社長の話でちょっとびっくりした。

続きを読む "「ぴあ」ノスタルジア"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 3日 (水)

『リアル鬼ごっこ』の遊び感覚

7月11日公開の園子温監督『リアル鬼ごっこ』の試写を見た。私にとってこの監督の映画は、三池崇史以上に好き嫌いに差がある。好きなのは『冷たい熱帯魚』(11)と『地獄でなぜ悪い』(13)で、思いきりふざけた映画の方が好きだ。

続きを読む "『リアル鬼ごっこ』の遊び感覚"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年6月 2日 (火)

『日本のいちばん長い日』の保守性

8月8日公開の『日本のいちばん長い日』を試写で見た。なぜか『終戦のエンペラー』を思い出したのは、同じ松竹の配給のせいか、あるいはCGを使った焼け跡のシーンが似ていたからか。

続きを読む "『日本のいちばん長い日』の保守性"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 1日 (月)

京都の話:その(7)

また京都に行った。前回まではある会議への参加だったが、今回は所属する学会の大会がたまたま京都で開かれた。若い頃に京都や奈良をきちんと見ていなかったので、私にとって初めての場所は無限にある。

続きを読む "京都の話:その(7)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »