「うっかり」から認知症へ
先日「朝日」を読んでいて、日曜の読書面でギクッとした。認知症予防をめぐる本を紹介するエッセーがあったが、それを書いているのは、軽度の認知症にかかった「週刊朝日」の山本朋史編集委員だった。見覚えのある彼が、認知症の予防トレーニングをしている痛々しい写真まである。
山本さんは一度会ったきりだが、昔から「週刊朝日」の名物編集者・記者として知られていた。その彼が、昨年1月に「尋常ではない記憶力の低下に陥り、物忘れ外来を訪れた」ところ、「軽度認知障害」と判断されたという。「4年後には約半数が認知症になる」と言われたらしい。
63歳になる彼は、早期治療の同時進行ルポ「ボケてたまるか!」を「週刊朝日」で連載中という。さすがに転んでもタダでは起きないところが名物記者だが、それよりも週刊誌の第一線の記者に、60歳そこそこで軽度とはいえ認知症の診断が出ることに驚いた。
というのも、最近の私は「うっかり」忘れることが多いから。昨日も授業で配布すべき資料を自宅の鞄の横に置いておきながら、入れるのを忘れた。数日前にもドキッとすることがあった。頼まれた仕事は原則として断らない主義なので、今年は他大学での非常勤講師が3つもある。そのうちのひとつで、ある仕事をスッポリ忘れてしまった。
学生からの問い合わせで判明して大事には至らなかったが、ひやりとした。翌日は試写などをすべてやめてその仕事を終わらせたけれど、何とも危ない。
そもそも毎朝家を出る時に、財布やスマホを忘れて駅まで行って取りに帰るのはしょっちゅうだ。これは確かに新聞社に勤めている時はなかったと思う。
ここにも書いたかもしれないが、大学に移ってから1年くらいたって、2つ大きな「うっかり」をした。1つは取材に来る「朝日」の旧知の記者と昼食をする約束をしていながら、忘れて1人で食べていたこと。もう1つは外部の会議を忘れて、映画を見ていたこと。大学ではアポは少ないので記憶できると思い、手帳にさえ書いていなかった。
それ以降、アポは必ずすぐに手帳に書くことにしたのでなくなったが、あの頃は危なかった気がする。この程度の「うっかり」は、認知症につながっているのかどうか。一度「物忘れ外科」に行ってみたい気もする。
たぶん、このブログを書くのを「うっかり」忘れたら、本当に危ないだろう。昼になってもアップされない時は、ぜひ私の携帯に電話をください。
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コメント
了解で〜す
投稿: 木下 | 2015年8月20日 (木) 22時05分