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2015年8月31日 (月)

初めてデモに参加する

54歳にして初めてということが、最近よくある。今回、初めてデモに参加した。昨日午後の国会前の安保法案デモで、これがなかなかおもしろかった。昨日が全国百万人の大集会だというのは、フェイスブックやメールで知っていたが、行くと決めたのは直前。

一番驚いたのは、警察もデモ参加者も気持ち悪いくらいソフトだったこと。ジェラルミンの楯もなければ、ゲバ棒もヘルメットもない。そんなものはテレビを見ればわかるはずだが、私は長年、小川伸介や土本典昭などのドキュメンタリーを見過ぎたので、デモと言えばヘルメットをかぶって隊列を組んでという姿が焼き付いていた。

ところが今は、みんながダラダラ歩いたり、立止ったり、ゴザを敷いて座っている。警察の数がとにかく少ない。装甲車はあちこちに止まっているが、外に出ている警官や機動隊員はいない。参加者はあちこちのスピーカーから流れる「アッベ、ヤメロ」とか「センソウホーアン、ハンタイ」とかの声に合わせて、声を出す。大声の人も小声の人も、沈黙している人も。これはデモ行進ではなくて、ラップのようなもの。

唯一警察の「権力」を感じたのは、桜田門駅から出て、国会前の横断歩道を渡る時。信号は青なのに、おまわりさんたちが数人で黄色のビニール紐を張って渡らせない。「国会前は大変な混雑で危険です」。私は紐をぐいと上げてくぐって、そのまま持ち上げた。そこをどんどん人が通る。おまわりは必死で紐を下げる。だがこっちは数が多いので、みんなどんどんくぐってゆく。

それから、どんどん国会正面に近づくが、人が多すぎて10メートル手前までくらいしか行けない。近づけば近づくほど、みんなの声は大きくなるので、自分の口からも自然と「ケンポウ、マモレ」などの声が出てくる。これが妙に楽しい。だんだん嬉しくなって、何だかじんとしてくる。

全体を仕切っているのはSEALDsの若い人たちで、要所要所に立って案内をする。それ以外は、思った以上に中高年が多い。岩波ホールか、あるいは一番近いのはポレポレ東中野の客層か。中央線に住んで、朝日新聞を読んでいる善良そうな人々という感じ。あとは元全共闘の人々か。

小雨が降っていたのが、残念だった。自由に動きにくいし、地面に座ることもできない。それでも国会前の車道が解放されていたので、お祭り空間ができあがっていた。参加者数は主催者発表で12万人、警察発表で3万5千人。元イベント屋の私が見たところだと、8万人くらいか。

1時間ほどウロウロしたら疲れたので、スマホで調べて渋谷の映画館に『ナイトクローラー』を見に行った。こちらの感想は後日。今後もデモには行きたいと思った。

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コメント

僕は、高校生から大学生にかけて、ベ平連のデモに何回かいきました。
スクラム組んで、ジグザグしたりしたような気がします。隣の女の子の胸が柔らかくって、うれしかったことは覚えています。
また、なんか途中で逃げないと危ないような感じになって、逃げたことも覚えています。パチンコ屋に逃げて入って、しばらくパチンコやりました。
そんなのとは関係なく、いま、日本は戦争をせず、世界平和に貢献すべきと思います。

投稿: jun | 2015年8月31日 (月) 23時51分

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