スマホ見過ぎの日本人
先日、パリに行った時、地下鉄でスマホを見る人がどれだけいるか見た。1つの車両に20人いるとしたら、5、6人という感じか。半分もいることはない。地上で道を歩きながらスマホを見ている人は、ほとんどいなかった。
ベネチアは観光客だらけなのでスマホは多いが、水上バスで見ている人は1割もいない。ここ2、3年で行ったトロントやブエノス・アイレスも少なかった。釜山は多かったが、日本ほどではない。
たぶん日本は世界で一番スマホを見ているのではないか。地下鉄に乗ると、ほぼ8、9割の人が見ている。通勤時だと女性はライン、男性はゲームが多い。
少し前に読んだニュースによれば、女子高生の98%がスマホを持ち、一日平均の使用時間は7時間という。そのうち1割は15時間らしい。つまり起きている時はほとんど触っていることになる。
人のことは言えない。私も最近は起きるとスマホを触って、メールとラインを確かめるようになった。地下鉄に乗ったり、目的地に着いたりするごとに見る癖ができた。
自分としては、とりあえず人前では見ないようにしようと思っている。小さな機械を必死に覗きこむ姿が、単純にみっともないから。それでも見てしまう。毎日、そんなくだらない葛藤をしている。
大学の教師にとって、スマホは敵である。先生の話を聞かずに、学生はスマホを見ているからだ。授業で映画を上映していても、スマホを時々見る学生がいる。
さらに言えば、スマホは知性の敵である。本を読まずに、映画を劇場で見ずに、すべてをスマホですませようとするから。自分の掌ですべてがわかると勘違いしている。ツイッターやフェイスブックを見ていると、その善悪二元論というか、あまりにも短絡的な発想ばかりが目についていやになる。
もっと言えば、スマホは人類の敵である。最近、居酒屋やレストランで互いにスマホを見ているカップルをよく見るが、これでは子供もできにくいだろう。目の前の生身の身体よりも、仮想の世界の方が気になるのだから。日本人の出生率が低いのは当然かもしれない。
そんな悪口を書いても、その本人がやはり1時間に何回もスマホを見ている。こんなことを書いたからには、痩せ我慢をしてでもスマホを見ないことにしよう。たぶん無理だろうが、回数は減らす、これが今朝の決意。
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コメント
確かに!
投稿: 木下 | 2015年9月25日 (金) 21時41分