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2015年9月 7日 (月)

映画以外のベネチアの話:その(1)

去年はレストランについて細かく書いたので、今年はリド島のホテルについて書きたい。映画祭の開かれるのは、サン・マルコ広場からヴァポレットと呼ばれる水上バスに乗って20分ほどのリド島という細長い島。そこのホテルは、映画祭期間中は通常の3倍くらいに高くなる。一番高いのが審査員やコンペ関係者が泊まる「エクセルシオール」。

昔は次が『ベニスに死す』の「オテル・デ・バン」だったが、これは10年ほど間に売却されて廃墟のまま。その次が映画祭会場に一番近い「カトル・フォンターネ」。ここは長年常連しか泊めないので知られていたが、今ではその多くが亡くなったのか、ネットでも予約できる。しかしとにかく高い。

その次のクラスが「フンガリア」で、ここは昔は2万円強で何度か泊まったが、今は8万円くらいになった。どうも2005年頃からリド島のホテルがどんどん高くなった。1999年にオテル・デ・バンに泊まったが、その時は1泊4万円くらいだった記憶がある。

「オテル・デ・バン」がなくなったので、いまでは「フンガリア」もゲスト用のホテル。さらにその次の「ル・ブルヴァール」も2万円強でかつては何度か泊まったが、今ではゲスト用のホテルで一般でも泊まれるが5万円を超す。その次は「ビアスッティ」でかつては1万5千円ほどで1度泊まったが、今は4、5万円。

ここまでが4つ星だろうか。あとは船着き場の「パノラマ」や少し離れた「ヴィラ・マバパ」もそうだが、泊まったことはない。考えてみたら、2005年頃までは4つ星に泊まっていたのに、もはや高すぎて泊まれなくなった。

その後はどんぐりの背比べの3つ星。最近は2度ほど駅前通りの「ヘルヴェチア」に泊まったが、全体に無味乾燥な感じ。去年は加瀬亮さんが泊まっていてびっくりした。今回のホテルは「バイロン」で、ここは2度目だが部屋も広く天上が高く、いかにも別荘のような建物がいい。

ここの最大の問題は蚊が多いこと。朝、食堂の短パンに半袖で行くと、まず蚊に5、6か所は刺される。どうも欧米人はそうでないらしく、外のテラスで朝食をする強者もいる。部屋の中でも窓を少し開けると蚊が来るで、いつも蚊取り線香を焚いている。

リド島だが、一度とんでもなく遠いホテルに泊まったことがある。「ボン・ペッシェ」は2001年にイタリア映画海外普及協会が予約してくれて、朝日の石飛記者と泊まった。会場まで自転車で30分ほど。毎晩2人で飲んだ後に、海岸沿いを自転車で飛ばした。海に落ちなかったのが不思議なくらい。今はそのホテルは「ヴィクトリア」と名を変えた。

蚊の心配をしながら暮らす毎日がまだまだ続く。帰国したら蚊取り線香臭くなっている気がする。

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コメント

締め括りはベネチア・ノスタルジアですね。とても懐かしいです。

投稿: 石飛徳樹 | 2015年9月 7日 (月) 08時34分

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