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2015年10月

2015年10月31日 (土)

30年目の東京国際映画祭:その(7)

映画祭も今日の授賞式でおしまい。コンペ16作品のうち、事前に見ていた3本を加えると13本を見た。見ていないのは、フランス、イタリア、トルコ=ハンガリーの3本だが、イタリアやフランスの作品の選択には毎年疑問があるので、ほかの映画を見た。

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2015年10月30日 (金)

30年目の東京国際映画祭:その(6)

いつ頃からか、実在の人物を主人公にした映画が増えた。今回の映画祭で言えば、既に試写で見てここに書いたコンペの『FOUJITA』がその典型だろう。彼ほど知られていなくても、ある国や地域だけで知られた人を描く映画も多かった。

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2015年10月29日 (木)

30年目の東京国際映画祭:その(5)

また、メンドーサ監督の映画を見た。『汝が子宮』は2012年の作品で、こちらは『グランドマザー』ほど、どぎつくはない。同じく水のうえに建てた建物に住む人々が主人公だが、こちらはゆったりした島で『グランドマザー』のような都会の喧騒もない。

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2015年10月28日 (水)

映画祭中の読書:林真理子『マイストーリー』

毎日映画祭のことばかり書いていると、見に行くことができない方には申し訳ないので、たまには違う話を書く。映画祭の始まりの頃に読んだのは、林真理子著『マイストーリー』。もともとこの著者は苦手だが、「朝日新聞」連載時に気になっていた。

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2015年10月27日 (火)

30年目の東京国際映画祭:その(5)

朝から夕方までみっちり講義系の授業をしてから六本木に駆けつけて見たのは、ブリランテ・メンドーサ監督の『グランドマザー』(2009)。去年、タイ特集で始まった国際交流基金プレゼンツの企画は今年はフィリピンで、その中心がメンドーサ監督の5作品上映らしい。

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2015年10月26日 (月)

30年目の東京国際映画祭:その(4)

日曜朝にマンションの管理組合総会を途中で退席し、慌てて六本木へ行った。ところがコンペのハオ・ジエ監督『ぼくの桃色の夢』プレス試写は、「素材のトラブル」で上映キャンセルだった。一瞬、中国映画だから政治的理由かとも思ったが、考えてみたら既に一般上映は済んでいた。

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2015年10月25日 (日)

30年目の東京国際映画祭:その(3)

昨日、朝日新聞の石飛記者と話していて、プレス上映のスケジュールが不便という話になった。2本の映画の上映時間が微妙に重なっていて、1日のうち見ることのできる映画が2、3本しかない。そのかわり、実際に見る1本と1本との間がずいぶん空いてしまう。

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2015年10月24日 (土)

30年目の東京国際映画祭:その(2)

正直に言うと、東京国際映画祭を追いかけるのはきつい。ベネチアなど海外に行けば一日中時間があるが、東京にいると教えている大学の授業もあるし、雑用もある。それでも空いている時間をぬって、何とか毎日通おうと思う。

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2015年10月23日 (金)

30年目の東京国際映画祭:その(1)

今年もまた、東京国際映画祭が始まった。今年で30年目という。1985年に始まった時は留学中だったので行っていないが、その後はたぶん毎年参加している。いつも悪口ばかり言っていた。

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2015年10月22日 (木)

小品中心の「プラド美術館展」

美術については、しょせんは素人のせいか、大きな作品が好きだ。横幅が2メートルとか3メートルの油絵を見ると、得した気分になる。その意味では、1月31日まで三菱一号館美術館で開催の「プラド美術館展」はがっかりだった。

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2015年10月21日 (水)

山本義隆『私の1960年代』に考える

本屋で手に取って珍しくすぐに買ってしまったのが、山本義隆著『私の1960年代』。山本氏は知る人ぞ知る元東大全共闘議長だが、その後書いた多くの科学史の本でも知られている。彼は東大理学部物理学科の博士課程を中退して、予備校教師をしながらこれらの本を書いた。

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2015年10月20日 (火)

アプラ氏の映画原理主義について、もう一度

イタリアの映画評論家、アドリアーノ・アプラ氏について書いたら2つもコメントがあったので、もう少し書きたい。私が彼と最初に会ったのは、2000年のベネチア国際映画祭だと思う。2001年の「日本におけるイタリア年」では、新作集と名作回顧上映の2つをやりたいと、私の方から東京のイタリア大使館に提案していた。

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2015年10月19日 (月)

『アメリカン・ドリーマー』のさじ加減

劇場でJ・C・チャンドラー監督の『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』を見た。新聞の映画評で取りあげられていたからだが、これがなかなか見応えがあった。『ゴッド・ファーザー』シリーズのような移民ギャングものの要素がありながらも、あまり暴力的ではなくて、さじ加減がうまい。

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2015年10月18日 (日)

アプラ氏の選ぶイタリア映画10本

イタリアの映画評論家、アドリアーナ・アプラ氏の講演を聞いて、久しぶりに「映画原理主義」という言葉を思い出した。これはイスラム原理主義を思い浮かべればわかりやすいが、映画をほかのすべてより重要とみなし、原理主義者たちはそれぞれの「神」を持つ。

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2015年10月17日 (土)

『あの頃エッフェル塔の下で』のノスタルジー感覚

最近、かつての青春を懐かしむようなフランス映画が増えている気がする。ミア・ハンセン=ラヴの『エデン』で1980年代が描かれたと思ったら、今度は12月公開のアルノー・デプレシャン監督の『あの頃エッフェル塔の下で』もまた80年代の話だった。

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2015年10月16日 (金)

『森のカフェ』の不思議な魅力

傑作だと大声で言うタイプではないが、ちょっと不思議な魅力のある映画の試写を見た。12月12日公開の榎本憲男監督『森のカフェ』。映画が始まっても自主映画のようでチープだしドラマの盛り上がりもないのに、見終わるとそれなりに充実感が残った。

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2015年10月15日 (木)

初めて『野火』を読む

大岡昇平の『野火』を初めて読んだ。この作家は、『レイテ戦記』や『武蔵野夫人』をずっと前に読んだはずだが、一番有名なこの小説は読んでいなかった。読んだのは、この夏に塚本晋也監督の映画があったからだろうか。

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2015年10月14日 (水)

山形は大丈夫か:その(4)

「二重の影」部門で上映されたほかの4本についても触れておきたい。これらはすべて過去の名作をめぐるドキュメンタリーだが、一番の目玉はマノエル・デ・オリヴェイラ監督の『ニース ジャン・ヴィゴについて』(1983)。とにかくあの巨匠オリヴェイラが、夭逝の天才監督ヴィゴについて語るのだから。

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2015年10月13日 (火)

山形は大丈夫か:その(3)

コンペでは、ペドロ・コスタの『ホース・マネー』が圧倒的だった。見る前からわかりきっていたことではあるが。これまでのコスタの映画に出てきた移民のヴェントゥーラを主人公にした作品で、病院に住む老いたヴェントゥーラは、自らを19歳と言う。

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2015年10月12日 (月)

山形は大丈夫か:その(2)

もう山形から帰ってきたが、3日目に見た2本について書きたい。前日に見たコンペ4本がある意味で凡庸だったので、コンペ外の映画を「作家主義」的に選んでみた。まずはリティ・パンの『フランスは我等が故郷』でこれは「特別招待作品」であり、「Double Shadows/二重の影」部門の作品でもある。

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2015年10月11日 (日)

山形は大丈夫か:その(1)

2日目は4本のコンペ作品を見た。どれもあるレベル以上だが、突き抜けたものはなかった。よく見ると、3本にフランス資本が入っていたので、その3本から。

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2015年10月10日 (土)

山形こぼれ話:その(1)

山形の映画祭に行くといっても、映画ばかり見ているわけではない。山形の楽しみのひとつに食がある。そば、芋煮、米沢牛などおいしいものは多い。昨日は朝早く起きてしまい、朝6時半になるとホテルのビュッフェに朝食を食べに行った。

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2015年10月 9日 (金)

オリヴェイラの『訪問』を堪能する

これだけ映画を見ていると、「映画に間に合わない」とあせることがよくある。しかし、昨日ほど慌てたことはめったにない。山形国際ドキュメンタリー映画祭のオープニングで上映されたマノエル・デ・オリヴェイラの『訪問、あるいは記憶、そして告白』(82)のことである。

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2015年10月 8日 (木)

「深町」の心地よさ

昔、新聞社の交際費を自由に使えた頃によく外国人と行ったのが、京橋の天ぷら屋「深町」。豪勢な店構えではなく、庶民的に見えながら全体に清潔感が漂っている店で、天ぷらそのものも、何気においしい、そんな感じだった。

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2015年10月 7日 (水)

シャンタル・アケルマンが亡くなった

国際ニュースはノーベル賞で大騒ぎだが、ベルギー出身の女性映画監督、シャンタル・アケルマンが亡くなった。時事のニュースがネットで流れたくらいで、おそらくどこの新聞にも出ていないのではないか。私が知ったのは、昨晩フェイスブックを見ていたら、フランスの友人が書いていたから。

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2015年10月 6日 (火)

『バクマン。』を楽しむ

『ビリギャル』のように、あまり期待しないで劇場に行って予想以上におもしろかったのが、大根仁監督の『バクマン。』。『ビリギャル』はオーソドックスな泣かせるドラマで、こちらは劇画調で大胆な映像を駆使しているが、どちらも全く退屈しなかった。

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2015年10月 5日 (月)

新書の『ロラン・バルト』を読む

ロラン・バルトと言えば、私が大学生だった1980年代の神様のひとりだった。『零度のエクリチュール』など、彼の本は何冊も持っていたが、理解した記憶はない。最近ふと本屋で、石川美子著の中公新書『ロラン・バルト』を手に取った。今年は生誕百年らしい。

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2015年10月 4日 (日)

『合葬』への違和感

小林達夫監督の初メジャー作品『合葬』を劇場で見た。見に行ったのは、1週間前の「朝日」で石飛記者が『3泊4日、5時の鐘』、『螺旋銀河』と共に、「若手監督、豊作」という見出しで取りあげていたから。いずれも30歳前後の監督という。

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2015年10月 3日 (土)

『美術館を手玉にとった男』からわかること

最近、美術や美術館をテーマにしたドキュメンタリーの公開が増えた。そもそも美術には不可思議な部分がある。その内実に迫るドキュメンタリーはおおむね、おもしろい。ましてやヘンな人間が関わっていればなおさらだ。

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2015年10月 2日 (金)

買物の楽しみ:その(1)

買物が大好きだ。何も買わなくても、デパートを巡るだけで楽しい。昔は高級な店に行くのが好きだったが、最近はスーパーで野菜や果物や魚を見るのが何よりの楽しみになった。スーパーで見つけたら必ず買うのが、有頭海老。

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2015年10月 1日 (木)

旅行中の読書:『火花』

今日から10月だから、又吉直樹の『火花』を読んだのは、もう一月も前になる。羽田空港の本屋で買って、そのまま飛行機の中で読んだ。飛行機の中で読むには、あまり難しい本は向かない。

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