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2015年11月

2015年11月30日 (月)

原節子を考える:続き

まだ、原節子のことを考えている。多くの日本人にとって、彼女は戦後の大女優たちのなかで、格別の存在だったのではないか。少なくとも私にはそうであったことを、今になって思う。

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2015年11月29日 (日)

戦前の韓国映画を見る

東京フィルメックスでピエール・エテックスを見ようと地下鉄に乗ったが、フィルムセンターのチラシを取り出して見ているうちに韓国映画特集に行くことにした。エテックスはフランスやアメリカでDVDが出ているが、戦前の韓国映画は今でないと見られないと思ったから。

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2015年11月28日 (土)

『ヴィオレット』のエマニュエル・ドゥヴォス

エマニュエル・ドゥヴォスというフランス女優は不思議な存在だ。遠くから見ると、カトリーヌ・ドヌーヴのようなブロンドをなびかせた華やかなスターに見えるが、近づくと口も鼻も大きく、体もごつい。そのうえ、アルノー・デプレッシャンを始めとする作家性の強い映画で、ちょっと困った女性を演じることが多い。

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2015年11月27日 (金)

原節子を考える

今朝の「朝日新聞」に蓮實重彦さんが、「原節子さんを悼む」という一文を寄せていた。オリヴェイラの時もそうだったが、彼はこうした文章で自分が関わった映画祭やシンポジウムの話をすることが多い。それらの多くは彼の指示で私が現場を仕切ったものなので、いつも楽しみに読む。

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2015年11月26日 (木)

転職ノスタルジア

原節子について書こうと思ったが、気持ちがまとまらないので、くだらないノスタルジアを書く。先日ここで「大学は天国だ」と書いたが、これに対して同業者から反発があった。私としては比較の問題、つまり前の仕事に比べたらというつもり。

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2015年11月25日 (水)

それでも東京フィルメックスへ行く:その(2)

東京フィルメックスでコンペのアジア映画3本を見た。思ったのは、アジア映画は本当にレベルが高くなって、どの国からも相当にアート志向の強い作品が出てくるようになったことと、それゆえに東京国際映画祭との区別がつきにくくなっていることだ。

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2015年11月24日 (火)

昨今の大学事情

昨日は休日だったにもかかわらず、私の大学では授業があった。聞いてみると、ほかでも授業をした大学は多いという。21世紀になったあたりから、年間30回の授業をするようにという文科省の指導があるらしい。今から考えてみたら、私が大学に通っていた1980年代は年に20回くらいしか授業がなかったのではないか。

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2015年11月23日 (月)

それでも東京フィルメックスへ行く:その(1)

去年はWEBRONZAに「役割を終えた東京フィルメックス」という文章を書いたので嫌われているかなと思ったが、それでも見たい映画は見たい。イランのジャファル・パナヒ監督の『タクシー』を見に行った。

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2015年11月22日 (日)

韓国映画『自由夫人』を見る

フィルムセンターで『韓国映画1934-1959 創造と開化』が始まった。初日に韓瀅模(ハン・ヒョンモ)監督の『自由夫人』(1956)を見たが、これがなかなかおもしろかった。実を言うと私は、1996年に「韓国映画祭」を企画したことがある。

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2015年11月21日 (土)

『消えた声が、その名を呼ぶ』を再見

2005年から3年ほど「ドイツ映画祭」をやっていたことがある。その頃注目した数人の監督の1人がファティ・アキンで、トルコ系の監督だった。彼の『愛より強く』(06)には驚いた。

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2015年11月20日 (金)

今年は本音の年か

先週の『週刊金曜日』の特集は、「春画と戦争画」だった。この雑誌は何だか一時代古い気がしてめったに読まないが、珍しく買ってみた。この2つをどう結び付けているのか、気になったから。

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2015年11月19日 (木)

暗澹たる本:『死都ゴモラ』

最近読んだ本で一番暗澹たる気持ちになったのが、ロベルト・サヴィアーノ著『死都ゴモラ』。これはマッテオ・ガローネ監督の『ゴモラ』(2008)という映画の原作で、映画が良かったので前から読もうと思っていた。これが映画よりすごい。

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2015年11月18日 (水)

パリのテロに考える:続き

フランスがシリア空爆を開始したと聞いて、びっくりした。フランスは戦争を始める気だと思った。そして月曜夕方のオランド大統領の上院・下院全議員を前にしたヴェルサイユ演説を、昨日の朝に「ルモンド」の動画で全文を聞いて、唸ってしまった。

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2015年11月17日 (火)

村上隆、健在

六本木の森美術館で「村上隆の五百羅漢図展」を見た。村上隆と言えば、アニメ風の絵やフィギュアで2000年頃から有名になった現代作家。『芸術起業論』など本も書いて、刺激的な発言を続けている。

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2015年11月16日 (月)

『黄金のアデーレ』のイギリスらしさ

11月27日公開のサイモン・カーティス監督『黄金のアデーレ 名画の帰還』を見た。この監督は『マリリン 7日間の恋』がなかなか巧みな作りだったので期待していた。先日東京国際映画祭に来たヘレン・ミレンの演技も見たかったし。

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2015年11月15日 (日)

パリのテロに考える

親しい友人には知らせたが、来年の3月から海外研修で6ヶ月パリに行く予定。先週からネットのパリの不動産屋に申込んで、アパート探しを始めていた。この金曜の夜には、30人余りのフランス人やフランスに縁の深い日本人にBCCメールを送り、「いいアパートはないかな」と聞いたところだった。

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2015年11月14日 (土)

『ヤクザと憲法』の描くヤクザ

予告編を見に行って気になっていた『ヤクザと憲法』の試写を見た。最近劇場公開が続く東海テレビの製作したドキュメンタリーで、1月2日から公開という。監督は同テレビの圡方宏史。

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2015年11月13日 (金)

ガーンとする一言

先日、文字通りの恩師と昼食を共にしていたら、ガーンとするような一言があった。「私は人を選ぶのは、あんまり好きじゃないんで」。これは私が初めて引き受けた、とある賞の審査委員をかつてこの恩師がやっていたと聞いたので、なぜ辞めたか聞いた時の答えだった。

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2015年11月12日 (木)

京都で見る琳派展

今年は関西に行く仕事が多かったが、その締めくくりで京都に行った。朝、早めに出て見たのが、「琳派 京(みやこ)を彩る」展。目玉は《風神雷神図屏風》の宗達、光琳、抱一作の三対揃い踏みが1週間だけ見られるというものだが、幸か不幸か、私が行った日は終わったばかりだった。

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2015年11月11日 (水)

映画祭中の読書:『プロパガンダ戦史』

東京国際映画祭中の気分転換として読んでいたのが、池田徳眞著『プロパガンダ戦史』。たしかこれも佐藤優氏の推薦図書だったと思う。

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2015年11月10日 (火)

『劇場版 MOZU』のわかりにくさ

早々と『劇場版 MOZU』を見た。プロデュースしたWOWOWのIさんに今度講義に来てもらうので、その前にと思った次第。ところが私は、TBSやWOWOWのテレビ版を全く見ていなかった。

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2015年11月 9日 (月)

藤田嗣治の26点

竹橋の東京国立近代美術館で、所蔵する25点に京都国立近代美術館の1点を加えた26点が展示されていると聞いて出かけた。そんなに東近美に藤田があったかなと思っていたら、なんと14点は戦争画だった。

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2015年11月 8日 (日)

ようやくウェルズを見る

フィルムセンターのオーソン・ウェルズ特集にようやく行くことができた。東京国際映画祭期間と重なっていたので、これまで行けなかったから。見たのは『上海から来た女』(1948)と『不滅の物語』(1968)。

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2015年11月 7日 (土)

『母と暮らせば』の長崎弁

12月12日公開の山田洋次監督『母と暮らせば』を見た。冒頭は実に良かった。白黒の画面で、飛行機の中を写す。「小倉の天気が悪いから長崎へ行く」という内容の英語が聞こえて来る。

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2015年11月 6日 (金)

「新聞の東京国際映画祭評」評

久しぶりに新聞評の評をやりたくなった。3日(火)に「朝日」で石飛徳樹編集委員が、東京国際映画祭のコンペについて「満遍なく地域を散りばめた作品を集める東京の方が正確な地図を描いている。地味ながら誠実な作品選定が「東京」の個性」になるつつある」と積極的な評価で文章を締めくくったからだ。

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2015年11月 5日 (木)

『キャロル』に心が震える

英語を話す映画で、久しぶりに心が震えるような映画を見た。2月11日公開のトッド・ヘインズ監督『キャロル』のことだ。この監督は1950年代を描いた『エデンより彼方』(2002)が大好きだったが、今回も50年代が舞台。ところがタッチが違う。

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2015年11月 4日 (水)

『マイ・インターン』のさじ加減

私には姉が何人もいることはここに書いたが、そのうちの1人は急に映画を見るようになった。するとLINEを使っておもしろかったと知らせてくる。もちろんメジャーな映画しか見ないが、意外に意見が合う。そんなわけで『マイ・インターン』を見に行った。

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2015年11月 3日 (火)

久しぶりのアピチャッポン

東京国際映画祭でブリランテ・メンドーサやイシュマエル・ベルナールらのアジアの天才監督にやられてしまったので、またそんなものを見たいと思ったら、アピチャッポン・ウィーラセタクーン監督の『世紀の光』の試写があった。タイの天才が2006年に作った映画だが、来年1月に公開という。

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2015年11月 2日 (月)

六本木で展覧会2つ

東京国際映画祭の映画の合間に展覧会を2つ見た。森アーツセンターギャラリーで1月3日まで開催の「黄金のファラオと大ピラミッド展」とミッドタウンのサントリー美術館で11月29日まで開催の「久隅守景展」。全く傾向の違う展覧会だが、それぞれおもしろかった。

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2015年11月 1日 (日)

30年目の東京国際映画祭:その(8)

昨日、授賞式があった。ほぼ私が評価しない映画と見ていない映画ばかりが賞を取ったが、映画祭の受賞結果というのはそんなものなので、そこはあまり気にならない。『さようなら』が何か賞を取って欲しいという思いはあったけれど。

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