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2015年12月20日 (日)

年末は今年も学生映画祭:その(1)

昨日に続いて、今日も宣伝に近い話を書く。私の大学で学生が企画する映画祭を始めて今年で5回目になる。テーマは毎年学生が決めるが、これまで、1968、女性、映画教育、労働と来て、今年は「ニッポン・マイノリティ映画祭」。昨日が初日だった。

会場は渋谷のユーロスペースで、大学が場所を借りるのではなく、一般の興行としてやる。だから劇場側もテーマや作品選定、チラシのデザインまで細かく口を出してくる。要は学生がプロに鍛えられるわけで、それが狙いでもある。

今年はこれまでになく、新聞とネットでの掲載が多かった。「マイノリティ」というテーマがメディアの目を引きやすかったのかもしれない。まず各紙の東京版で出た。「毎日」には学生のコメント付きで載り、「朝日」と「東京」はそれぞれ編集委員が取材に来てくれて、2、3枚の写真付きで大きな記事が出た。「読売」は生活面。そのほか「朝日」や「読売」の夕刊情報欄にも。

よく映画業界の方からも「古賀さんが手を回しているんでしょう」と言われるが、あえて言っておくとそんなに新聞は甘くない。今回も取材に来た記者は全く面識がなく、学生がここぞと思った記者の名前を調べてプレスリリースを送っただけ。もちろんプレスリリースの内容は私がチェックするけれど。

日頃事件を追いかけて、警察や役所に取材し、識者のコメントを取っている記者にとって、学生に取材すること自体がおもしろいのだろうか。そういえば、チラシやポスターのデザインを、サイファ。の岡野登さんが引き受けてくれたのも同じ理由かもしれない。

学生が是非頼みたいと言うので、ダメもとでやってみたらといったら、何とやりましょうと言う返事が来た。映画宣伝では第一人者で、特にアート系の映画を年に10本以上手がけている方である。今年は『007 スぺクター』まで引き受けておられる。

学生に付いて事務所にお伺いした時に「どうして引き受けられたのですか」と聞いてみると、「若い人の映画離れが激しいので、彼らと話してみたかった」。そういうものかと思った。若い観客に訴えたいという学生の希望を反映してか、チラシの中面はピンクの蛍光インキとなった。

さて「マイノリティ」というテーマについては、昨日のトークゲストは厳しかった。『泥の河』の小栗康平監督は「自分はマイノリティを描こうと思ったことはない」。『ピュ~ぴる』主演のピュ~ぴるさんは、「自分はマイノリティと思ったことはないし、そんな言葉を使うのはマジョリティ側の人々」と語った。今日以降もこのテーマは叩かれそうだ。

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