ビザを取りにフランス大使館へ
3月から半年パリに行くので、フランス大使館にビザを申請に行った。この大使館は、昔はよく大使公邸の昼食会や夕食会、パーティーに行ったものだが、その頃のビザセクションは建物が古いこともあって、かなり悲惨な感じだった。寒い日に何人も外で列を作っていて、それこそ難民申請を思わせた。
30年前に1年間留学した時も申請したはずだが、どうやったかは覚えていない。とりあえず留学先の入学許可証と産経新聞(!)からもらう給費留学の証明書を出したと思う。今回、まずフランス大使館のHPを見た。
昔は3か月過ぎる前にイギリスに行って帰ってくればよかったが、今ではそれは通用しない。出国して3か月たたないと、連続して加算されると書いてある。そこで、最初は研究者ビザを申請しようとした。ビジター・ビザより書類が少ない。
それには受け入れ先の許可証がいる。パリの国立映画学校のナンバー2の友人に連絡を取ったが、事務局に聞くとそういう形だけの書類は出せないとのこと。ほかの知り合いの大学教授はみんな定年退職しているので、諦めて、ビジター・ビザにした。
これには、本人の計画書(形式自由)、雇用証明、収入証明、海外保険証明、住居賃貸契約書、フランスで金を稼がない誓約書などが英文か仏文で必要なので大変だ。ようやく揃ったところで、HPからアポを取り、決められた日時の10分前に大使館のビザ窓口に行った。
HPには、1つでも書類が揃っていないと突き返され、再度アポを取りなおすとか、時間に遅れたらアポは無効となるとかずいぶんきついことが書いてあった。ところが行ってみると全体に親切な感じだ。窓口でパスポートを出して荷物チェックを受けて待合室へ。建物が新しくなって室内で待てるし、ちゃんとソファもある。
名前が呼ばれると、明るそうな日本人女性が窓口に。それでもガラスの向こうからマイクで話すし、こちらは立ったまま。「ああ、大学のサバティカルですね」と言われて、うまくいきそうだと思ったが、「収入証明がありません」。「大学からの去年の年収証明があります」と答えたが、「規則で英文の銀行口座残高証明が必要です」
「えっ、じゃあまたそれを入手してアポの取り直しですか?」「いや、それは郵送でかまいません。それが届いてから1週間ほどでビザは出ます。では手数料として1万2200円払ってください」。それから指紋を取られ、写真を撮られておしまい。ああ、疲れた。
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