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2016年2月

2016年2月29日 (月)

もう一度『キャロル』を見る

劇場でトッド・ヘインズ監督の『キャロル』を見た。試写で一度見ていたが、予告編を見ているうちにまた見たくなった。再見して、その価値は十分にあったと思った。

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2016年2月28日 (日)

サイモン・フジワラの柔らかな抵抗感

偶然にネットで批評を読んで、サイモン・フジワラという美術作家の日本での初個展を初台のオペラ・シティ・アートギャラリーに見に行った。展覧会名が「ホワイトデー」というから、日本を皮肉った題名だと思ったが、そう簡単ではなかった。

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2016年2月27日 (土)

『日本の食文化史』を楽しむ

石毛直道著『日本の食文化史 旧石器時代から現代まで』を楽しく読んだ。たぶんどこかの書評で読んで、興味がわいたのだと思う。もともと食べることも料理を作ることも好きなので、たまには食を学問的に考えたいと思っていた。

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2016年2月26日 (金)

夢のあとに

数年前から夜は10時頃には寝て、朝は5時とか6時に起きるから、ずいぶん寝ていることになる。だから朝方は夢ばかり見ている。今でも多いのは、新聞社時代の上司が出てくる夢。

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2016年2月25日 (木)

元祖『ゴジラ』の米国版に驚く

元祖『ゴジラ』(1954年、本田猪四郎監督)が世界中で大ヒットしたことはよく知られているが、多くの国で米国再編集版が上映されていたことは、あまり知られていない。米国では日本公開から1年半後の56年4月に、Godzilla King of Monsters!という題名で公開されたという。そのDVDを見る機会があった。

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2016年2月24日 (水)

佐藤優の説く『資本主義の極意』:つづき

この本は重要なので、自分のためにも後半の核心をまとめておきたい。1917年のロシア革命はその後の資本主義を大きく変えた。なぜなら「資本主義に対抗するシステムが現れた」から。「資本主義体制にとっては、社会主義革命を阻止することが第一義的な課題となります」

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2016年2月23日 (火)

池袋西武とコーチ・ジャパンと闘う:つづき

(昨日の西武からのメール続き)
「また、承りの際にメールでのご連絡を希望されたことに対し、コーチのセキュリティ基準によりお断りいたしましたこと、私どもの指導が足らず誠に申し訳ございませんでした。
ショップよりの直接のご返事はできませんが、西武百貨店を通してメールでご連絡を差し上げることは可能でございます。
今後はそのような対応をするようにショップのメンバーにも指導いたしましたので、なにとぞご容赦くださいませ」

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2016年2月22日 (月)

池袋西武とコーチ・ジャパンと闘う

22年間の「闘う会社員」をやめて7年前に大学に移ってからは、すべてに怒らない静かな毎日を送るはずだった。ところが、時々怒りたくなる。ここにも書いたように、東芝やKLMのような大企業に対しては、腹が立ったら言うべきことを言う。今回の相手は、池袋西武とコーチ・ジャパン。

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2016年2月21日 (日)

『最高の花婿』に見えるもの

3月19日公開のフィリップ・ドゥ・ショードロン監督の『最高の花婿』を見た。久しぶりに見たフランスの娯楽映画だったが、2014年のフランスで興行収入1位、1300万人が見たという。日本の興収に当てはめると、170億円ほどになるから、フランスの人口を考えたらすごい。

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2016年2月20日 (土)

佐藤優の説く『資本主義の極意』

佐藤優の新書『資本主義の極意』を読んだ。21世紀になって資本主義がかつてなく暴走し始めている気がしていたので、ふと読みたくなった。中をめくると「資本主義の内在的理由を理解することができれば、少なくとも資本主義の暴走に振り回されることはなくなります」と書いてあって、そそられた。

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2016年2月19日 (金)

『ディーパンの戦い』への違和感

最近は去年のカンヌの話題作をよく見るが、最高賞のパルムドールを取った『ディーパンの闘い』を劇場で見た。見終わって、映画らしい映画を見た興奮を覚えながらも、少し違和感もあった。

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2016年2月18日 (木)

『バット・オンリー・ラヴ』の心地よい文学性

ここでも何度か書いたが、映画に対して「文学的」と言うのはおおむね褒め言葉ではない。思わせぶりとか頭でっかちとかというのは、「映画的」の反対だから。しかしながら、4月2日公開の佐野和宏監督『バット・オンリー・ラヴ』にはいい意味での、心地よい文学性を感じた。

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2016年2月17日 (水)

1968年のカンボジア映画を見る

「恵比寿映像祭」の一環で上映された『12人姉妹』(1968)を見た。カンボジアのリー・ブン・イムという監督の映画で、1970年から始まった内戦を生き延びた数少ない1本という。本当は別の映画を映画館に見に行こうと思ったが、朝のぞいたフェイスブックでこの映画のことを知った。

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2016年2月16日 (火)

1945年秋の東京

佐藤洋一『米軍が見た 1945秋』という不思議な写真集を買った。たぶんどこかの書評で見て、気になったのだと思う。米国の国立公文書館に収蔵されている写真を200点ほど集めたものだが、なんとも興味深い。

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2016年2月15日 (月)

がっかりした『スティーブ・ジョブズ』

『スティーブ・ジョブズ』は予告編のカッコよさに期待して劇場に見に行ったが、がっかりした。映画として見たら、才人監督ダニー・ボイルらしいオリジナルな切り口と鮮やかな映像処理は際立っている。でもこれは、私が見たかったものではない。

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2016年2月14日 (日)

アケルマンから兵馬俑へ

東京日仏学院にシャンタル・アケルマンの映画を見に行ったら、満員で入れなかった。仕事が立て込んでいた時に、何とか時間が取れて急に行ったので、ちょっと残念だった。そんな時は「転戦」しないと収まらない。

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2016年2月13日 (土)

『しんがり』の影響

清武英利著『しんがり』が文庫になったので読んだ。副題の「山一證券 最後の12人」の通り、1997年に経営破綻した山一証券の後始末をした人々の話だ。実は一昨日にここで「朝日の行方」と題した文章を書いたのは、この本の影響かもしれない。

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2016年2月12日 (金)

何とも懐かしい大原美術館展

六本木の国立新美術館で4月4日まで開催中の「はじまり、美の饗宴展」を見た。副題に「すばらしき大原美術館コレクション」とある通り、岡山県倉敷市にある大原美術館の名品が並んでいる。

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2016年2月11日 (木)

新聞は大丈夫か:その(3)「朝日」の行方

新聞の中でも、やはり「朝日」は16年も勤めたので愛着がある。この会社はある年月以上勤務すると、退職しても新聞は死ぬまで無料だし、社員用の手帳も年末には送られてきていた。ところが今年から手帳は社員も含めて廃止になり、4月からはOBからも購読料を取ることになった。経営が相当に厳しいらしい。

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2016年2月10日 (水)

普通におもしろい『オデッセイ』

リドリー・スコット監督の『オデッセイ』を劇場で見た。最近はSF映画が好きになったし、この監督ならばある程度以上の質は期待できると思ったから。今度のアカデミー賞の7部門にノミネートだし。

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2016年2月 9日 (火)

今頃読むトリュフォーの伝記

何年も前に買ってあった、分厚いアントワーヌ・ド・ベック、セルジュ・トゥビアナ著の『フランソワ・トリュフォー』をようやく読んだ。学生がトリュフォーとジャン=ピエール・レオについて書く卒論を指導しているうちに、読みたくなったが、なかなか読み応えがあった。

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2016年2月 8日 (月)

『グランド・フィナーレ』の充実度

4月16日公開のパオロ・ソレンティーノ監督『グランド・フィナーレ』を見た。最近は去年のカンヌに出た作品をよく見ている。試写で見たジャ・ジャンクーの『山河ノスタルジア』やナンニ・モレッティの『母よ、』、トッド・ヘインズの『キャロル』、劇場で見たばかりのネメシュ・ラースローの『サウルの息子』、少し前に見たホウ・シャオシェンの『黒衣の刺客』などさすがに傑作ぞろい。

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2016年2月 7日 (日)

小保方さんは正しいのか

小保方晴子著『あの日』を本屋で見つけて買った。ふだんこうした話題の本はあまり読まないが、入試とか卒業研究審査とかで疲れていたからか、読みたくなった。これが予想以上におもしろく、すぐに読んでしまった。

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2016年2月 6日 (土)

『サウルの息子』の衝撃

ハンガリー映画『サウルの息子』を劇場で見た。どの新聞の映画評も絶賛しているし、そもそも新人監督なのにカンヌでグランプリを受賞している。アウシュヴィッツの映画はもう見飽きた気もしたが、とりあえず見ることにした。

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2016年2月 5日 (金)

パリのシネマテークを告発した22歳の女性

フェイスブックは1日1回は見ている。時々おもしろい情報が流れているから。昨日、パリのシネマテーク・フランセーズ館長を辞めたばかりのセルジュ・トゥビアナ氏が、そこの受付で働いていた女性の告発ビデオについて触れていたので気になって検索してみた。

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2016年2月 4日 (木)

『山河ノスタルジア』の切なさ

4月公開のジャ・ジャンクー監督『山河ノスタルジア』を見た。この監督の映画は、試写状が届くとすぐにでも見たくなる。今回の映画はカンヌのコンペで上映された時、日本の記者や評論家の評判は良かったが、『カイエ・デュ・シネマ』の評価は低かったのが気になっていた。

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2016年2月 3日 (水)

健康診断に思う

海外に半年も行くので、勤務先の大学から健康診断を命じられた。もしここで病気がわかったら行けないのか知らないが、とにかく指定された大学病院に行った。健康診断はいくつもの検査をするが、検査と検査の間は当然することがない。

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2016年2月 2日 (火)

『ボーダーライン』の不安感

先週は文化庁の会議と卒論審査と試験採点で怒涛の日々だったが、ようやく少し時間ができて久しぶりに試写を見た。4月9日公開の『ボーダーライン』で、監督は最近話題作が続くカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

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2016年2月 1日 (月)

『俳優 亀岡拓次』の酩酊感

横浜聡子監督の『俳優 亀岡拓次』を劇場で見て、この監督ならではの酩酊感を味わった。彼女は最初の『ジャーマン+雨』から、不思議な時空で炸裂するユーモアが抜群だった。松山ケンイチを主役にした『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009)では、全編津軽弁で農薬に侵された青年の松山の恋を夢幻的に描いた。

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