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2016年3月

2016年3月31日 (木)

パルで見るアケルマンの遺作

パリで最初に見たのは、ベルギー出身の女性監督、シャンタル・アケルマンの「No Home Movie」(ノー・ホームムービー)。月曜だがイースターの休日で、ほとんどのお店も閉まっている日の朝9時40分の回。上映が終わりかけているので、3館ほどで1日1回の上映を続けており、ポンピドゥ・センター横の映画館もその一つ。

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2016年3月30日 (水)

パリの生活が始まった:その(4)エールフランスの返事

昨日、朝起きるとエールフランスからメールが来ていた。ずいぶん遅いと思ったら「3月25日から28日まで事務所をイースター休暇の為お休みさせて頂き、コガ様への御連絡に、お時間を頂戴することとなり、まずもってお詫び申し上げます」。ようやく日本語になった。

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2016年3月29日 (火)

ピカソ美術館再訪

パリに着いて最初に行ったのは、ピカソ美術館。ここは昨年の10月に再オープンするまで、長い間改装のために閉じていた。もともとは、ピカソの遺族が遺産相続税の代わりに国に収めた現物を中心に、1985年にできた。それから20年以上たって、建物が老朽化していた。

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2016年3月28日 (月)

パリに着いても日本の話:その(3)東洋文庫と奥村土牛

今日はイースターで休日。エールフランスからは連絡がないので、また日本の話をする。名前はよく聞くのに一度も行ったことがない施設が「東洋文庫」。その所蔵する本が確か平凡社からシリーズで出ていたし、ときおり展覧会でも所蔵先として見たことがあった。ある時、「解体新書展」のチラシをどこかで入手したので、行ってみた。

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2016年3月27日 (日)

パリの生活が始まった:その(3)失われた1日

エールフランスに抗議した返事は来ないので、「失われた1日」について書きたい。ほぼ2週間かけて何を持ってゆくか考えた末に詰めた2個のスーツケースなしでアパートに着いた時、不条理な感覚に襲われた。あれだけ検討して選んだのに、エールフランスのストですべてが水の泡になった感じ。

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2016年3月26日 (土)

パリに着いても日本の話:その(2)園子温とマイケル・ムーアの新作

日本で最後に見た試写2本について書き留めておきたい。5月14日公開の園子温監督『ひそひそ星』とマイケル・ムーア監督の『マイケル・ムーアの世界戦略のススメ』。どちらも有名なお騒がせ監督だが、今回はちょっと違う。

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2016年3月25日 (金)

パリの生活が始まった:その(2)エールフランスと戦う

昨日書いたように、預けた2つのスーツケースが出てこなくて、言われた通りにネットで申請した。ところが、仮受付番号がメールで来たのみ。これでは荷物の追跡ができなかった。本受付番号は後日メールで送ると書かれているが、翌日1日待っても来なかった。

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2016年3月24日 (木)

パリの生活が始まった:その(1)最悪の始まり

飛行機は予定より30分早くパリに着いたので、これはいい出だしと思ったが、そうではなかった。まず飛行機が定位置に着いても、迎えのクレーンのような車が来ない。15分ほど待ったらようやく来たが、これは序の口だった。

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2016年3月23日 (水)

パリに着いても日本の話:その(1)『京都ぎらい』

飛行機で読んだのは、井上章一『京都ぎらい』。これならラクに読めると思ったから。正直に言うと、前半はめっぽうおかしかったが、後半はがっかりした。本としては同じ著者の『霊柩車の誕生』や『美人論』の方が何倍もおもしろい。

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2016年3月22日 (火)

もうすぐパリに行きます:その(3)どうにか出発

2つのスーツケースに入らなかった話は書いたが、翌日にもっと大きなスーツケースを買いに行った。友人に聞いた伊勢丹地下に行ったが、特大のものは飛行機に乗せてくれないと言う。JAL以外は、三方の合計が最大158センチらしい。

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2016年3月21日 (月)

樹木希林の融通無碍

是枝裕和監督の新作『海よりもまだ深く』の試写を見た。これが、阪本順治監督の『団地』と同じく、いわゆる団地を舞台にしたものだった。もっとも阪本作品は大阪の幽霊の出そうな古ぼけた郊外団地で、こちらはいくつもの団地が立ち並ぶ実際の今の清瀬が舞台。

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2016年3月20日 (日)

天才の軌跡:「カラヴァッジョ展」と「MIYAKE ISSEY」展

「やはり天才は違う」と思ったのが、6月12日まで国立西洋美術館で開催の「カラヴァッジョ展」と国立新美術館で6月13日までの「MIYAKE ISSEY展」。この2人を比べるなんて非常識とは知りつつも書く。

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2016年3月19日 (土)

『裸足の季節』のみずみずしさ

「みずみずしい」という言葉がぴったりの佳作を見た。6月公開のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェンの初監督作品『裸足の季節』。1978年生まれのトルコ出身の女性監督だが、フランスを中心に活躍しているという。

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2016年3月18日 (金)

もうすぐパリに行きます:その(2)スーツケースに入らない

前に書いたように、キンドルを買ったので、本を大量に持っていく必要はなくなった。そこで安心して、できるだけ日用品を持っていこうと思った。まず、パリで買えないものは何か。

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2016年3月17日 (木)

コーエン兄弟の新境地

5月13日公開のコーエン兄弟監督『ヘイル、シーザー!』を見た。ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、ティルダ・スウィントン、チャニング・テイタム、ジョシュ・ブローリンといった豪華スターたちが、1950年代のハリウッドの内幕物を演じるというのだから、早く見たくなった。

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2016年3月16日 (水)

もうすぐパリに行きます:その(1)キンドルを買う

パリに半年行く話はここに何度も書いたが、いつか書いていなかった。最近、「あれっ、まだ日本にいたの」と言われることも増えて、まるで狼少年みたいなってきたので、書いておく。出発は3月22日。

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2016年3月15日 (火)

タランティーノはもうたくさん

クエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』を劇場で見た。この監督は『レザボア・ドッグス』(92)の時は、みんなほめ過ぎだと思ったが、『パルプ・フィクション』(94)と『ジャッキー・ブラウン』(97)は大好きだった。映画の持つ本来的ないかがわしさを表現するのがうまいと思った。

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2016年3月14日 (月)

モランディと春草の反復について

東京駅近くで見た2つの個展に似た印象を持った。東京ステーションギャラリーの「ジョルジュ・モランディ」展(4月10日まで)と、出光美術館の「勝川春草と肉筆美人画」展(3月27日まで)。どれも同じでほとんど時代の変遷を感じさせない。

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2016年3月13日 (日)

『太陽』もまた入江節

4月23日公開の入江悠監督『太陽』を見た。深田晃司監督の『さようなら』もそうだったが、最近は邦画も近未来のSFが増えた。先日書いた『団地』もそう。『太陽』はウィルスで人口が激減し、生き残った人類が2つに分かれたという設定。

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2016年3月12日 (土)

村上隆のコレクション展にうなる

美術展で久しぶりに驚いたのが、横浜美術館で4月3日まで開催の「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展。まえにここで「村上隆の五百羅漢図展」(すでに終了)について書いたけれど、村上の所蔵コレクション展まで見る必要はないかなと思っていた。

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2016年3月11日 (金)

『見果てぬ日本』の描く3人の日本人

片山杜秀著『見果てぬ日本』を読んだ。「司馬遼太郎、小津安二郎、小松左京の挑戦」という副題に惹かれたから。実は司馬遼太郎も小松左京も一度も読んだことはない。もちろん、小津の映画は見られるものは全部見てるけれど。

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2016年3月10日 (木)

『団地』の衝撃

去年一番驚いた邦画は『ハッピーアワー』だったけれど、それに近い衝撃を受けた映画を見た。6月4日公開の阪本順治監督の『団地』で、『ハッピーアワー』とは全く逆方向の芝居じみた演出だが、その展開に唖然とした。

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2016年3月 9日 (水)

美術以外の展覧会:その(3)「ピクサー」展

もともとアニメは見ない。もちろん小学生の頃は、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」をテレビで見ていたけれど、5年生頃からやめてしまった。アニメもウルトラマンのような特撮実写ものも、ある時急に「バカバカしい」と思った記憶がある。大学生になって映画好きになっても、アニメは敬遠していた。

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2016年3月 8日 (火)

『若き詩人』のきらめき

既に東京では2月に劇場公開が終わってしまったが、ダミアン・マニヴェル監督の『若き詩人』をDVDで見た。実は昨年末にDVDをいただいていたが、どういうわけか私のデッキでは再生できず、当時のパソコンでは容量が大きすぎて止まってしまった。

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2016年3月 7日 (月)

美術以外の展覧会:その(2)「オートクチュール」展

先日書いたのは「キューバの映画ポスター展」なので、いかにポスターが日本と違うとはいえ、映画の話である。今日書くのはファッションの展覧会なので、門外漢も甚だしい。それでも三菱一号館美術館で始まったばかりの「PARIS オートクチュール」展はかなりおもしろかった。

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2016年3月 6日 (日)

『ジョーのあした』に考える

もともとボクシングは好きではない。人間同士があそこまで顔を殴るのは見たくないから。最近の『クリード』のように劇映画ならまだしも、ドキュメンタリーを見たいとは思わなかった。だから『ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年』は阪本順治監督であっても、試写で気が乗らなかった。

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2016年3月 5日 (土)

美術以外の展覧会:その(1)「キューバの映画ポスター」展

最近は美術以外の展覧会が美術館で開催されることが増えた。もともとミュージアムMUSEUMという英語=ラテン語は「博物館」であって、「美術館」は日本でしか通用しない。もともとミュージアムには何でも展示していいはず。

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2016年3月 4日 (金)

『ルーム』の巧みさ

4月8日公開の『ルーム』の試写を見た。さほど知られていない監督なのにアカデミー賞で主演女優賞を取り、作品賞、監督賞、脚本賞といった主要賞にノミネートされていたから。開始時間の35分前に着いたが、長蛇の列。

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2016年3月 3日 (木)

「映画的」な小説『沈黙の町で』

小説はめったに読まないが、神戸を往復する用事があって、新幹線で読もうと買ったのが奥田英朗著の文庫『沈黙の町で』。本屋で見つけて、なぜか「これはいい時間つぶしになる」と思った。

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2016年3月 2日 (水)

ようやく『マンガ肉と僕』を見た

杉野希妃監督の『マンガ肉と僕』をようやく劇場で見た。彼女は女優やプロデューサーとして知られているが、これが最初の監督作品。その後に作った『欲動』に妙な魅力があったので、ぜひ見てみたいと思った。

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2016年3月 1日 (火)

最終日の「恩地孝四郎展」

何となく3月末まで開催と思っていた東京国立近代美術館の「恩地孝四郎展」が最終日だと日曜の朝に知り、時間もなかったので、駆け足で見てきた。もともとこの人のヘタウマのような木版画にあまり興味はなかったが、さすがにこの美術館の個展だと見ごたえがあった。

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