パリの生活が始まった:その(12)ゆうちょ銀行口座の怪
フランスのゆうちょ銀行のカードが来て、パスワードなども別送されてきたので、これでネットで家賃の銀行送金もできるぞと思ったが、甘かった。もともと自分のフランスの口座にお金を入れないと、当然ながら送金できない。そこで海外引き出し手数料が一番安いソニー銀行で、円が強い頃に買っておいたユーロ口座から下ろすことにした。
まず、口座のある近くの郵便局でソニー銀行のカードから下そうとしたら、「ATMが故障」の張り紙。1台しかないので、既に一度下したことのあるそばのBanque Populaire de Rivesという銀行に行った。何だか変な様子なので聞くと、「今日から改修工事で6月半ばまで閉店です」。
ATMはゴブラン駅の近くまで歩くしかないと言われて、5分ほど歩くとあちこちに大銀行の看板が見える。まずSociete Generaleで2000ユーロ下ろそうとカードを入れたらしたら、「300ユーロまで」と出た。これでは5万円にもならない。しかたがないので、その額を50ユーロ紙幣で下した。
見ると交差点の向こう側にLCL(旧Credit Lyonnais)が見えたので、行ってみた。そこでは限度額が1300だったので、それを下した。ところが紙幣を選べず、10ユーロ紙幣が大量に混じっていて、ずいぶんかさばった。それらを持って歩くのが怖い。周りを見ながらそのまま郵便局に行ったが、ATMはまだ故障中で窓口は閉まっていた。
20万円ほどでも、現金を部屋に置いておくのは落ち着かない。翌朝、郵便局があく時間に持って行った。まず、外のATMではなんと入金ができないとわかった。中にはいって出入金と書かれた窓口に並んで自分の番になると、「入金はあちらのATMで」と指さす。確かに中のATMは入金もできる。そこで1600ユーロを入金して一安心。レシートも何も出ない!
さて自宅に戻り、ネットで家賃を振り込もうとするがうまくいかない。そもそも送られてきたカードにはVISAの番号は書かれているが、口座番号はない。もちろん通帳もない。
別途口座番号も送られてきているが、ネットではそれは使わないようで、ネット用のID番号が別の封筒で来ていて、その仮パスワードも別便で来ていた。さらに別の封筒では引き落とし用のパスワードも来た。封筒は数日で10通近くになった。
正直、何がなんだがわからなくなってきた。とりあえずHPを開いて、個人向けログインページを見つけ、ネットIDにネット用の仮パスワードを入れたら、ようやく自分の名前が出てきた。確かにお金も入っている。もうこれだけで「ブラボー!」である。
ところが振込先を登録しようとすると、「Certicode」が必要と出る。それはどの封筒にもなかった。だから先に進めない。その翌日にゆうちょ銀行の「顧客アドバイザー」とのアポがあったので、私はすべての書類とパソコンまで持参した。続きは後日。
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