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2016年4月21日 (木)

パリジャンの日常:その(1)

こちらに着いて、1カ月がたった。何もしていないのに早いものだ。先日、天気のいい日に思い立って大掃除をした。まず掃除機をかけて、その後に雑巾で拭き掃除をした。

そもそも備え付けのドイツ製掃除機では、細部のゴミは取れない。だから部屋の端にはゴミが溜まっていた。窓のさんも同様。実を言うと、最初にこのアパートに入った時、床がザラザラしていると感じた。

幸いにして木の床なので、掃除はしやすい。先日、新装なったフォーラム・デ・アールにできた「無印」の前を通った時に、雑巾を買った。近くのスーパーでは綿のコンパクトなタオルがなかったから。無印は日本の値札も付いていて、300円のものが2.9ユーロだから350円ほどか。

拭き掃除を始めると、雑巾はいっぺんで真っ黒になった。汚水は風呂場に流すと詰まるので、トイレへ。何回バケツを汲んだかわからないが、1時間ほど雑巾がけをしたら、本当に気持ちのいい部屋になった。たぶんこの部屋の床や窓は、数年前にしたと思われるリフォーム以来、一度も水拭きはしていないと思う。

よく考えたら、床に雑巾をかけるような行為は、フランス人はしないのではないか。部屋にはモップはあったが、雑巾はなかったし。

アパートの前の道路は、夕方には毎日パリ市清掃局の清掃車が通る。ゴミバケツをひっくり返して運んでいる。そのほかにも、週に一度は車についた羽根のようなもので、道のゴミを取っている。そんなのはだめで、手でやらないとダメだと言いたいが、しかたがない。

そうしたら、先日、パリ市清掃局の服を着て、ホウキをもった黒人がゴミを拾っていた。ところが彼も大きなゴミを拾うだけだし、歌を歌いながらやっていて、日本的にはとてもまじめには見えない。

かつて犬の糞を回収する車を見た時に、フランス人の友人はこう言った。「清掃局の人間が自分の手で集めたら誇りが傷つけられるが、車を運転しながら回収するので耐えられる」。たぶんフランス人にとって、床を雑巾で磨くなんて、奴隷のやることなのではないか。

パリの街もアパートも美しい。遠くから見れば。しかしよく見ると道には犬のふんや煙草の吸い殻を始めとしてゴミが溢れ、アパートの床はザラザラ。

私は、これから毎週末に床掃除をしようと思う。それだけで個人的には気分が良くなる。9月に帰る時は、大家さんはピカピカの床を見て腰を抜かすのではないか。

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