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2016年4月12日 (火)

パリの生活が始まった:その(10)ウーバーと国際シンポ

ウーバーUBERという配車サービスをご存じだろうか。アメリカを始めとして、世界中で流行しているもので、一言で言うと「スマホのアプリを使った白タク」。日本ではタクシーやハイヤーの補助的な配車をやっているようだが、フランスも含めて世界各地で本格的なサービスをしている。

「タクシーより来るのが早く、安い」と言えばいいのか。実は日本人の友人が空港まで使うと聞いた時は疑心暗鬼だったが、フランス人の友人宅に夕食によばれて行った時に帰りに「えっ、ウーバーを使ってないの?」と驚かれたことがあった。

ある日の朝、とりあえず試すだけと、日本語のアプリを入れてみた。それから電話番号やカード番号を入れた。すると自分のいる場所がGPSで示されて、近くに車が数台いるのが図示される。「目的地」と書いてあるので、その日行く予定のパリ第7大学を入れてみて、見積もりをみると、8ユーロから10ユーロと出る。

実はその大学の朝9時に始まる国際シンポジウムに行く予定だったが、グーグルマップを見ると、地下鉄の駅を降りて15分歩くと出た。朝まだ寒いのに15分は嫌だったし、10ユーロで1300円ならいいかと思った。車にはuberPOOL、uberX、uberBLACK、VANと4種類あってわからないが、POOLは相乗りのようだし、VANはバンだろう。Xの方が近くを走っている台数が多いので、それを選んだ。

すると「5分」と出てきて、Silvainという運転手が近づいていることが顔写真付きでわかる。慌てて支度をして、アパートを出た。アパートの前でその車が近づいているのが地図でわかり、「3分」「2分」となる。すると車が近づいて「フトシ?」と呼ぶ声がした。

乗ってみると運転手は紳士的だし、極めて快適。ものの10分で目的地に着いた。支払いは登録したカードで既に済んでいる。領収書はメールという。送られてきたメールでは、経路が地図で明確に示され、「8ユーロ」(初回につき無料)と出た。いや、これは便利といっぺんで気に入った。

シンポは第二次世界大戦中の日本の東アジアに対する文化政策をめぐるもので、発表者の1人の四方田犬彦さんから誘われた。四方田さんと旧知のカンザス大学のマイケル・バスケットさんの発表は良かったが、あとのフランス人のものは大学院レベルか。

そもそも全部が英語だが、フランス人の話す英語がチンプンカンプン。そのうえ、パソコンから動画が出なかったり、マイクが足らなかったり、技術的な不備も目立った。

フランスにおけるウーバーの普及ぶりに驚いた後だったこともあり、やはり学問の世界は遅れているとつくづく思った。日本でも大学ではこういうことが多い。私は今や大学の側の人間だが、内容も技術も世の中から遅れているのはよくない。たとえフランスであっても。

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