映画以外のカンヌの話:その(1)
まだ始まったばかりなので、映画以外のことも印象が強いうちに書いておきたい。まず、タクシーでなくなったと書いた手帳だが、何と見つかった。実際はタクシーではなく、ユーバーUberだった。
朝、手帳がないと気づいた私は、まず私は前日に食べたレストランに昼頃行った。その時給仕をしてくれた青年がいて、「あなたたちが帰った後にテーブルで手帳が見つかったので走って行って3人の1人に渡した」。
その時いた朝日新聞の石飛さんに記者会見会場で聞くと、「喜んで持って帰ったじゃないですか」。私は得意げにスマホでユーバーを呼び、空港から直接レストランに来た彼を送ってから自分のホテルに着いたようだ。
実はどうやって帰ったかも覚えていないが、ユーバーからメールで来た領収書に書かれた道筋でわかった。私はユーバーに乗る前に、レストランの人に手帳を届けられたことさえ酔っていて記憶にない。どんなに探してもホテルの部屋にはないから、ユーバーで落としたに違いない。
領収書からガイドに従って「ヘルプ」→「忘れ物」と進むと自分の携帯番号を入れる場所がある。そこに番号を入れたら、私の携帯にすぐに電話がかかってきた。英語で「プッシュ・ワン」と言っている。1を押すと何と運転手の電話番号につながった。
実は夜中の11時半で、まさか相手にすぐつながるとは思わなかった。すると運転手のナセルさんは「手帳が見つかったので連絡を待っていました。よければ今から10分後にホテルに届けましょう」。実際にすぐに持ってきてくれた。私は感激して、チップを奮発した。ユーバーはすばらしい。
ほかの話もしたい。今回思ったのは、意外にいいレストランが多いということ。よく考えたら31年前はクロワゼット大通りを終わりまで行って、そこから山の方に上ったところにあった。朝は8時半の上映にバスで通い、夜は45分ほどを歩いて帰った。
ちゃんとレストランで食事したことはほとんどなかった。大半はまずい作り置きのサンドイッチか、スーパーで買った果物やお菓子を食べていた。いずれもクロワゼット通りの方に行った場所で、駅前のゴミゴミシした繁華街はたぶん歩いたこともなかった。ところがそのあたりにいい感じの店があるではないか。人気の店は昼も夜も満員。
今回のホテルは駅を横切って山の方に登る途中にある。会場まで15分弱か。歩くのにちょうどいい距離。なんだかカンヌが好きになった。手帳が出てきたこともあるが。
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