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2016年6月

2016年6月30日 (木)

ボローニャ復元映画祭:その(2)

そんなわけであまり真面目に映画を見ているわけではないが、見た映画についていくつか書き残しておきたい。まず映画祭で最初に見たのは、ソヴィエト映画の「激しい道のり」Fiery Miles(1957)。たまたま通りがかったら、信頼するフランスの映画評論家が入っていったので、吸い込まれるように入場。

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2016年6月29日 (水)

ボローニャ復元映画祭:その(1)

ボローニャに来たのは、復元映画祭に参加し、同時に近くに住む友人に会うため。復元映画祭は何と今年で30年目というが、想像していたよりもずっと大きい。ポルデノーネの無声映画祭のような、どちらかというと専門家向けのものだと思っていた。

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2016年6月28日 (火)

ヘルシンキからボローニャへ

ヘルシンキ空港は、私の知る限り欧州で最も気持ちのいいチェックインや乗り換えができるのではないだろうか。事前にネットでチェックインしておくと、スマホを画面で見せて並ばずにすぐに荷物を預けられた。それから普通は時間のかかる手荷物検査が、10カ所近くに分けてやっており5分とかからない。

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2016年6月27日 (月)

タリンで考える

ヘルシンキから船で1時間半というので、エストニアのタリンに行ってみた。バルト三国は伝統的に興味深い芸術家を出しているし、エストニアといえば、私にとってはまず作曲家のアルヴォー・ペルト。

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2016年6月26日 (日)

ヘルシンキの美術館

わずか60万人のヘルシンキだが、美術館は多い。日本で人口60万人といえば鹿児島市や船橋市。練馬区には70万人も住んでいる。それに比べたら、首都とはいえヘルシンキに10を超す美術館があるのは驚異的だろう。

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2016年6月25日 (土)

私が日本映画について語るとは

私の専門は日本映画ではない。そもそも「専門」と言えるものがあるかも怪しい。長い間会社員だったので、普通の学者のように、研究テーマを持って修士や博士の論文などを書いた後に教える立場になったわけではないから。

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2016年6月24日 (金)

ヘルシンキの印象

初めてフィンランドという国に来た。この年になると、なかなか初めての国には行かなくなる。フランスはたぶん30回以上行っているのに、隣のベルギーには行ったことがない。フランス語圏なのに。そんな具合で北欧にも行ったことがなかった。

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2016年6月23日 (木)

パリジャンの日常:その(8)

フランス人はよくしゃべる。チェコのプラハでも、観光地で一番話しているのはフランス人だ。「この教会より、その前に見たロマネスク様式の教会の方が私は好きだ」とか、他人にはどうでもいいことをえんえんとしゃべっている。なかでもパリジャンはおしゃべりだ。

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2016年6月22日 (水)

ジャン・ドゥーシェとフランス映画2本

先週末にシネマテークで「ジャン・ドゥーシェとの週末」という企画があった。ドーシェはここにも書いた通り、フランスの映画批評の巨人で今年87歳だが、私にとっても師のような存在。土日の午後2時半と7時半に彼が選んだ計4本の映画を上映し、その後に彼が語り、観客の質問を受けるというもの。

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2016年6月21日 (火)

パリで3ヵ月がたって:その(1)

3月にパリに着いて、今日でちょうど3ヵ月になる。つまり、もう半分が過ぎた。前に書いたように「おっちょこちょい」もたくさんしたし、クレジットカードを2枚も不正使用されるという災難まであった。だけど、今までまでどうにかやってきたという感じ。

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2016年6月20日 (月)

プラハでも、おっちょこちょい

プラハでも、「おっちょこちょい」が出た。今回はエールフランスを避けるためもあり、格安航空機のeasyJetに乗ってみた。パリ―プラハ間が90ユーロで1万円ほどだから、本当に安い。大丈夫かなと思ったが、ネットでのチェックインや座席指定も含めて使いやすい。

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2016年6月19日 (日)

「4つ目の道」から騒擾のパリへ

プラハに行く前日に見たのが、インド映画の「4つ目の道」The Fourth Direction。その日はサッカーの「ユーロ2016」の試合がパリで開催されない日だったので、労組各団体は労働法改正反対の大デモ行進を行った。行進のある大通りには警察の装甲車がえんえんと続き、デモが近づくと道路も近くの地下鉄も完全に封鎖。

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2016年6月18日 (土)

3回目のプラハ

なぜか、チェコのプラハには縁がある。最初に来たのは1984年3月。そして、5年前に大学の関係の会議で来た。今回は、数年前に教えたチェコ人の留学生が講演会を企画してくれたので、行くことに。

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2016年6月17日 (金)

『マネー・モンスター』の古めかしい魅力

「マギーのプラン」のようなSOHO地区ではなく、もっとギラギラしたニューヨークが見たいなと思って見に行ったのが、ジョディー・フォスター監督の『マネー・モンスター』。ありふれたハリウッド映画ではあるが、ちょっと昔の映画のような古めかしい魅力があった。

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2016年6月16日 (木)

27年ぶりのニューヨーク:その(6)

ニューヨークで多くの美術館にいったが、自然史博物館と9.11メモリアル以外については書いていないので、思い出しながら書き留めたい。一番良かったのは、グッゲンハイム美術館の「モホリ・ナジ展」。かつては日本語でモホリ・ナギと表記されたこのハンガリー出身の前衛芸術家については、いつか個展を見たいと思っていた。

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2016年6月15日 (水)

「おっちょこちょい」をフランス語では?

昔からとにかく「おっちょこちょい」である。小さい頃、弁当箱や傘をほぼ2回に1回の割合で置き忘れてきて、母親が「頭がおかしかやろか」と真面目に心配したほど。海外ではこうしたちょっとした失敗が命取りになるので、細心の注意を払っているつもりだが、時々大ポカをやる。

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2016年6月14日 (火)

「黒いダイヤモンド」から『黒い鳥』へ

偶然に、題名に「黒」のつく暗い映画を2本見た。アルチュール・アラリというフランスの俳優の第1回長編「黒いダイヤモンド」Le diamont noirは、最近の新人には珍しいフィルムノワール。ダイアモンド商の一家に生まれた青年が、不遇な父の死をきっかけにその復讐を企てるというもの。

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2016年6月13日 (月)

アート系映画館や配給会社を守るフランス

昨日、アート(独立)系映画館の奮闘が目立つことを書いたけれど、カンヌ映画祭の最終日の1日前の「ルモンド」紙に、それに関係する短い記事があった。国立映画センターの旗振りのもとに、映画業界16団体が「すべての映画館で多様で質の高い映画が見られるため」の仕組みづくりに合意したという。

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2016年6月12日 (日)

アメリカのアート系とは

こちらのアート系映画館は、昔以上に「独立系」というのを目立たせている気がする。上映前に「パリのインディペンデント系映画館」Cinema Independent Parisienという広告があり、独立系でチラシのようなものも作っている。ソルボンヌ大学そばの「ルフレ・メディシス」で見たのはポルトガル映画、自宅近くの「エスキュリアル」で見たのは、アメリカ映画の「マギーのプラン」。

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2016年6月11日 (土)

パリジャンの日常:その(7)

フランス語は本当は得意でないけれど、やはり32年前と違う今風の言葉には戸惑う。前に書いた「ボボ」もそうだが、これは言葉というより現象。最近気になるのが「ドゥクー」Du coupという表現。最初は「突然に」Tout d'un coupの略かと思った。

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2016年6月10日 (金)

27年ぶりのニューヨーク:その(5)

ニューヨークが私に合わないと書いたけれど、最後の1日でだいぶ印象が変わった。まず、地下鉄に乗ってみた。以前と同じで全体に暗いが、普通の観光客やビジネスマンが乗っているのが違う。かつてはもっと怖い感じがあった。

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2016年6月 9日 (木)

パリで見るイタリア映画2本

パリに戻った日と翌日にイタリア映画を立て続けに見た。もともとイタリア映画祭をやっていたので、イタリア映画は気になる。1本はピエトロ・マルチェッロ監督の「美しく、滅びて」Bella e perduta。去年のロカルノに出た映画で、昨日の「ルモンド」などで絶賛していた。

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2016年6月 8日 (水)

パリジャンの日常:その(6)

もうパリに戻ったので、再びパリの話をしたい。ニューヨークに比べても、ここには明らかに1人者が多い。1人で犬の散歩をしている姿が多いのは、32年前と同じ。ところが、夜にレストランで1人で食べている人は、まずいない。しかし、昼のランチや夕方のカフェのテラスには、1人も少なくない。

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2016年6月 7日 (火)

27年ぶりのニューヨーク:その(4)

フランス人にニューヨークに行くと言うと、みんな「いいなあ」と本気で言う。ニューヨークで5泊したが、何がいいのかあまりわからなかった。食べ物はおおむね大味でまずく、値段はおそろしく高い。カフェでビールを1杯飲むだけで15ドルも取られる。

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2016年6月 6日 (月)

27年ぶりのニューヨーク:その(3)

「なぜ、ニューヨークに来たのですか?」と聞かれると困る。単純に久しぶりに街を見てみたかったのが一番。今回のように自由に世界を旅行する機会は、もう2度とないだろうと思った。それに加えて、今まで研究はヨーロッパばかり向いていたので、アメリカでも始めたいと思った。

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2016年6月 5日 (日)

アントニオーニとは何だったのか

ニューヨークの旅行記ばかりでは何なので、またパリで見た映画の話をしたい。自宅近所のレ・ファヴェットというデジタル復元版専門館で、カンヌのパルムドール特集をやっていた。ふと思い立って、ミケランジェロ・アントニオーニが1967年に受賞した『欲望』を見に行った。アントニオーニという監督の評価は難しい。

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2016年6月 4日 (土)

27年ぶりのニューヨーク:その(2)

昨日書いたカードの不正使用というのは、ドコモのチャージに1万円ほど使われていたというもの。この2カ月余り、海外でしか使われていないカードが日本国内のチャージで使われたのは変だと思ったという。既に3月末に海外からのネット決済で使った時に連絡があったので、9月末までは海外でしか使わないと告げていたが、なかなかチェックが鋭いと思った。

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2016年6月 3日 (金)

27年ぶりのニューヨーク:その(1)

32年ぶりのパリとか31年ぶりのカンヌとか書いたけれど、今回ニューヨークに来たのは、数えてみたら27年ぶり。最初に勤めた国際交流基金での最初の海外出張で、サンパウロに1週間いて中南米を回り、最後がアトランタとニューヨークだったと思う。

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2016年6月 2日 (木)

『旅路の果て』と『捨てられた人々』

古い映画を復元版で見ると、思わぬ発見がある。傑作とされた映画が今見るとそうでなかったり、逆のケースも。最近、ジュリアン・ディヴィヴィエの『旅路の果て』(1939)とフランチェスコ・マゼッリの『捨てられた人々』(54)を見た。

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2016年6月 1日 (水)

パリジャンの日常:その(5)

私が住むアパートは日本式に言うと、2階にあたる。その2階からよく下の道路を歩く人々を見ていると、とにかく音をたてる人が多いのに気づく。まず、スーツケースなどを引きずる音。

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