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2016年6月 7日 (火)

27年ぶりのニューヨーク:その(4)

フランス人にニューヨークに行くと言うと、みんな「いいなあ」と本気で言う。ニューヨークで5泊したが、何がいいのかあまりわからなかった。食べ物はおおむね大味でまずく、値段はおそろしく高い。カフェでビールを1杯飲むだけで15ドルも取られる。

カフェのテラスで友人たち4人でプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)のボトルを頼んだら、何と65ドル。店で買っても、20ドル近くするが、日本なら千円ちょっとで買える。

MOMAなど大きな美術館は25ドルほど。フランスが15ユーロくらいだからやはり高い。それでも世界各国から多くの人々がやってきて、どこも満員。みんな高いと思いながらも払っているのだろうか。

ミュージカルは「シカゴ」を見に行ったが、135ドル。これは特に高いとは思わないが、何十年もやっているのに満員。「ハミルトン」が大人気だと聞いたが、これはダフ屋に何倍も払わないと切符が入手できないらしい。

美術館もミュージカルも演劇も数が多く、質的にも充実しているは事実。それに5番街とかマディソン街とか、高級ブランドや高級デパートが無限にある。ブロードウェーやハーレム、チャイナタウン、ソーホーなど場所によって、ずいぶん建物も雰囲気も人も違う。でも、どこにも緑に囲まれた広場がたくさんあって、みんな楽しそうにくつろいでいる。

だから一言で言うと、マンハッタン全体が巨大な遊園地のようなもの。遊園地の入場は無料でも、個々の乗物にお金がかかる。美術館もミュージカルもレストランもずいぶん高い。だからお金がなければ、公園に座っているしかない。屋台やデリで売っている恐ろしくまずいサンドイッチさえも5ドル前後だから。

私はもともと遊園地は小さい頃から嫌いだし、貧乏性なので物価が高いとどうも落ち着かない。高いホテルでニコニコ顔のスタッフに、毎日「エンジョイ!」とか「ハブ ファン!」とか言われるのも何だか気持ちが悪い。

それから映画館が少ないし、どこも「ニンジャ・タートル」とか「キャプテン・アメリカ」とか同じものばかりやっている。映画館に入る客があまりもアホ面ばかりしているので、行く気が起こらない。これなら美術館のかなり高齢化した客の方がまだまし。

そんなわけで、どうも私にはニューヨークはあまり肌に合わないようだ。MOMAの「ドガ展」やグッゲンハイムの「モホリ・ナジ展」、フリックコレクションの「ヴァン・ダイク展」など個々の美術展はかなりハイレベルのものがあったので、これは後日書く。

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