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2016年6月 3日 (金)

27年ぶりのニューヨーク:その(1)

32年ぶりのパリとか31年ぶりのカンヌとか書いたけれど、今回ニューヨークに来たのは、数えてみたら27年ぶり。最初に勤めた国際交流基金での最初の海外出張で、サンパウロに1週間いて中南米を回り、最後がアトランタとニューヨークだったと思う。

全部で3週間くらいいたが、仕事らしい仕事をした記憶がない。一番の目的は、現代美術の「サンパウロ・ビエンナーレ」の展示で、3人の美術作家と作家を選んだコミッショナーとの同行だった。だけど、経験ゼロの年下の若者の同行は、たぶん何の意味もなかっただろう。

それからアルゼンチン、ペルー、ベネズエラと回って、美術関係者に会った。毎晩、各地の日本大使館の方々と食事をしていた。そしてニューヨーク。中南米の後なので、さすがに都会ですべてが輝いて見えた。バブル期なので、日本人が闊歩していた。

今回はパリからアメリカン航空に乗った。エールフランスには乗らないと考えていたが、いろいろ調べたらアメリカン航空のビジネスクラスがかなり安く出ていたので、予約した。乗って驚いたのは、もうチェックインした瞬間から、そこはアメリカだったこと。

地上係員も機内乗務員も英語しか話さない。こちらが「ルモンド」を読んでいても、一切関係なしである。機内は快適だった。あんなに広くて清潔なトイレは、エールフランスやJALのビジネスでもなかったと思う。

ところが乗務員は本当に不愛想。まず、ただのおばさんであり、化粧っ気もゼロ。そのうえ、こちらが食事のテーブルを出すのに苦労していても全く手伝ってくれない。そんなこともできないのという感じで見ている。

料理はまずい。羊のローストを食べたが、焼き過ぎで脂っこく、塩辛い。つけあわせのポテトもバターの使い過ぎ。まるで少し前の日本の田舎のフランス料理店のようだった。着く前に朝食として出てきた「クロック・ムッシュー」には笑うしかなかった。少し暖かいが、チーズが固まっていてパンがなかなか噛めない。

パリで準備しているはずなのに、アメリカ人向けにわざとまずく(いかにもおフランス風に)作らせているのではないか。それから「コーヒー」を頼んだら、「ハウ?」Howと聞かれた。どのようにと言われてもと思い、「ホット」というと「そうじゃなくて、ミルク入りとか砂糖つきとか」という。そんなものは付いてくるものだと思っていたが。

そしてニューヨークについた。税関で45分、荷物検査で20分、タクシーの列で20分、タクシーで1時間。ようやくホテルに着いて散歩して友人と食事をして寝たら、日本からの電話で起こされた。今度は別のクレジットカードが不正使用らしい。そして受難の旅は続く。

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