27年ぶりのニューヨーク:その(2)
昨日書いたカードの不正使用というのは、ドコモのチャージに1万円ほど使われていたというもの。この2カ月余り、海外でしか使われていないカードが日本国内のチャージで使われたのは変だと思ったという。既に3月末に海外からのネット決済で使った時に連絡があったので、9月末までは海外でしか使わないと告げていたが、なかなかチェックが鋭いと思った。
まだ決着は着いていないが、たぶんこのカードも再発行になり、使えなくなる。もはや残りのクレジットカードは2枚しかなくなるが、どうにかなるだろう。
それでも、ちょうど寝始めた頃に電話で起こされたのは参った。これでは時差ボケは解消できない。そう思いながらも少しだけ寝て、翌朝は10時過ぎに自然史博物館に行った。ここは伊藤俊治氏の『ジオラマ論』(たぶん)を昔読んで以来、いつも行きたいと思っていた。
別に恐竜を見たいわけではなくて、オランウータンやキリンなどが自然の中にいるさまを見せるジオラマを見たいと思った。動物の剥製にセットのような草木の模型、奥には絵が描かれている。暗い空間でそこに光が当たっていると、まるで3Dのように立体的に浮かび上がる。
視覚の不思議を使ったジオラマは、映画が生まれる直前の装置の1つのようだ。そのうえ、真ん中が暗い空間で、四方八方に長方形に区切った光の風景が1階と2階のあちこちに浮かび上がるさまは、かなり映画に近い。入口正面のこの展示室以外にもいかにも19世紀的なジオラマがあちこちにあるので、自然史博物館全体がちょっとした映画の装置のようにさえ見えてくる。
自然史博物館に行く時に「ウーバー」(「ユーバー」ではなく、こう言うらしい)を使ったが、これは大失敗だった。ちゃんと行先を入力したはずだが、なぜか全く違う方向に連れていかれた。「ここです」と降ろされて、あちこちを見渡すがそれらしき建物はない。グーグルマップで現在地を見て地図で調べたら、全然違うことが判明したので、タクシーを探して乗った。
タクシーはカード払いが可能だが、どこでもチップの欄があって、自分で金額を打ち込むことになっている。最初に乗った時はゼロにしたら、何だか文句を言われた(聞き取れない)ので、次からは10%とか20%くらいを足している。とにかく道が混んでいるので、短い距離でも日本と同じように高い。
レストランが高いのにも驚いた。ホテルに勧められて隣のレストランに行ったが、主菜が40~70ドルもする。ワインはグラスが15ドルくらいでボトルは60ドルくらいが最低。そのうえ、またチップを求められる。来ている客層からしても高級店だったが、その割に味はいま一つ。
ヨーロッパには慣れているが、アメリカに来たら単なる文句の多い観光客になってしまった。
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