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2016年7月

2016年7月31日 (日)

シャンティ城とベルリンのラフェエロ

パリ郊外というより、急行で20分のオワーズ県にシャンティ城がある。そこには膨大な絵画のコレクションがあり、とりわけラファエロはすばらしいと聞いていたので、行ってみた。駅まではよかったが、その後が大変だった。

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2016年7月30日 (土)

川喜多かしことヒロコ・ゴヴァースの跡を追って:その(1)

評論家や研究者ではなく、フランスで日本映画の普及に実際に貢献した日本人と言えば、まずはマダム・カワキタこと川喜多かしこさんであり、次にヒロコ・ゴヴァースさんが知られている。ちなみに、私が研究中のマルセル・ジュグラリスさんは、なぜかフランスでは全く知られていないことが今回わかった。

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2016年7月29日 (金)

「人間は考える管である」に激しく同意

少し前の朝日新聞に福岡伸一さんが連載コラムで、「人間は考える葦」ではなく、「人間は考える管(くだ)」であると書いていたのが、今の私には実におもしろかった。彼は、人間は食物を口から取って、栄養分を吸収して残りを排泄する動物だと書いていた。

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2016年7月28日 (木)

ルイ・ヴィトン財団のゲイと家族連れ

ルイ・ヴィトンなどを持つLVMHの総帥、ベルナール・アルノーがブーローニュの森に美術館を作ったのが、2014年の秋。そのニュースを聞いて、行きたいと思った。「ルイ・ヴィトン財団」という名前で、建物の建築はシネマテークと同じフランク・ゲイリー。

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2016年7月27日 (水)

『低開発の記憶』のとんでもなさ

日本だと夏が映画の稼ぎ時だが、フランスは9月の新学期。今は新作は子供向けくらいで、大人向けは旧作のリバイバルが多い。最近は4Kのデジタル復元が盛んなので、リバイバルのほとんどが美しい復元版。最近見たのは、キューバの『低開発の記憶 メモリアス』(1968)。

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2016年7月26日 (火)

『舞踏会の手帖』の日々:その(7)

週末をベルリンで過ごした。32年前にパリ大学で会った友人のSさん宅に2泊した。金曜夜、飛行機が着いてバスに乗り、その停車場まで迎えに来てくれたSさんは私を見るなり、「ミュンヘンでテロがあったみたい」。

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2016年7月25日 (月)

パリの地下鉄に注意!

パリの地下鉄では「スリに注意!」というアナウンスが仏語、英語、西語、伊語、そして日本語で流れる。私は、むしろルーヴル美術館の入口付近やレアール地区の方がジプシーなどがいて危ないと思っていた。あるいはカフェのテラスでスマホに夢中になるとか。

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2016年7月24日 (日)

『大進撃』の謎

『大進撃』La grande vadrouilleという、1966年のフランス映画がある。公開時に1700万人の観客を集めて、フランスの興行記録ナンバー1を40年以上続けた大ヒット作だ。この映画の4K修復版が公開されたので、見に行った。

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2016年7月23日 (土)

4ヵ月が過ぎて

パリに来て、いつの間にか4ヵ月が過ぎた。もうあと2ヵ月である。一言で言うと、カンヌまでは長かった。朝起きると気温は3度、最高が10度前後の曇りや雨の日が続いた。4月になっても、長い丈のコートを着て出る日もあった。

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2016年7月22日 (金)

しっかりルーヴル:その(2)

ルーヴルについて再び書く。3階でよかったのは、コロ―が大作から小品まで実にたくさんあったこと。印象派登場の直前に活躍したこの画家には、実は印象派を先取りし、ある意味で超えているような前衛性がある。それは、日本の国立西洋美術館で10年近く前に見た個展で気づいた。

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2016年7月21日 (木)

7月14日のこと

7月14日は日本では「パリ祭」と言う。フランスではle 14 juillet、つまり単なる「7月14日」。日本の呼び方は、おそらくルネ・クレール監督の映画"Le 14 juillet"(1931)の『パリ祭』という邦題が広がったものだと思う。

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2016年7月20日 (水)

『ジュリエッタ』の尽きせぬ魅力

ペドロ・アルモドバルの『ジュリエッタ』をカンヌで見て以来、再び見た。個人的には、ポール・ヴァーホーヴェンの『エル』とこの映画が今年のカンヌのコンペで好きだったが、いずれも無冠に終わった。『エル』の方は既にもう一度パリで見ていた。

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2016年7月19日 (火)

身を引くこと

最近、「身を引く」ということを考えることが多かった。日本のニュースをネットで見ただけだが、都知事選の宇都宮健児氏がいったん立候補を表明しながら辞退した最近の出来事。彼はもともとこれまで2度も立候補しており、次点だった。

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2016年7月18日 (月)

しっかりルーヴル:その(1)

今回パリにいる間に、しっかりとルーヴル美術館を見たいと思っていた。ちょうど日本人の友人がパリに来たので、一緒に見ることにした。途中の30分の食事を含めて約4時間、たっぷり見た。

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2016年7月17日 (日)

『舞踏会の手帖』の日々:その(6)

このシリーズは終わりと思っていたが、まだあった。女の話ではない。フランス国立装飾美術学校の教授を長年務めた、ジャン=ピエール・ドゥズーズ(ドゥルーズではない)さんについて書きたい。先日久しぶりに会ったら、「欧州選手権で幸いにしてフランスが負けた」と言ったのが嬉しかった。

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2016年7月16日 (土)

「レア」に泣く

マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督は、日本でも『輝ける青春』などが公開されている。個人的にも何度も会っている監督なので、彼の新作「レア」Leaを公開初日に見に行った。

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2016年7月15日 (金)

パリジャンの日常:その(9)

先日、また国立映画学校La Femisに行ってきた。国際部長のPさんからのお誘いで、彼女の下で働くTさんと、かつて日本のフランス大使館で働いていたLさんという、私より少しだけ若いフランス人女性3人とのランチだった。

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2016年7月14日 (木)

「ジャングルの掟」に唸る

アントナン・ペレジャトコという若い監督の「ジャングルの掟」La loi de la jungleを見た。1974年生まれのこの監督は、最初の長編「7月14日の娘」が日仏学院などで上映されていたが、見ていなかった。「カイエ・デュ・シネマ」誌に大きく取り上げられていたので、見に行ったがすばらしかった。

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2016年7月13日 (水)

サント・ヴィクトワール山のまわりを巡りながら

7月になるると、みんな別れ際に「ボン・ヴァカンス!」と言いながら去ってゆく。そんなこともあって、私も南仏の友人宅で週末を過ごした。マルセイユとカンヌの中間くらいに位置するが、山の中で一番近い駅まで車で30分。

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2016年7月12日 (火)

復元版の楽しみ:『男性・女性』と『インシアン』

ゴダールの『男性・女性』(1966)の復元版が公開されたので、見に行った。この映画はたぶん32年前の留学時に見て以来、見ていない。今回久しぶりに見ると、多くの発見があった。

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2016年7月11日 (月)

パリで3ヵ月がたって:その(3)

前にフランス人のおしゃべりについて書いたが、それを一番感じるのはカフェではないか。とりわけ午後5時くらいからは、仕事を終えた人々が集まってくる。夏になって、その数が増えてきた。

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2016年7月10日 (日)

イタリア帰国後のストラミジョーリさん

1951年のベネチアで黒澤明の『羅生門』が金獅子賞を取るのに貢献した、ジュリアーナ・ストラミジョーリについてはここに既に触れた。今回ローマに行ったのは、彼女のイタリア帰国後の足跡を辿ることが目的だった。彼女は1965年にイタリアに帰国している。

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2016年7月 9日 (土)

チネチッタからコメンチーニへ

ローマでは美術館以外にチネチッタのギャラリーに行った。かつてチネチッタは関係者しか入れなかったが、2011年から一部をギャラリーにして公開していると聞いた。最後のガイドツアーが17:30からだったのでそれに合わせて行ったら、私1人しかいないので今日は中止という。そのうえ、サイトには19:30までと書かれているのに、18:30で閉まると。

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2016年7月 8日 (金)

夏のローマを歩く:その(2)

よく「ラテン系」という言い方で、フランスやイタリアやスペインをまとめる。確かにドイツや英国や北欧とは明らかに違った共通点があるけれど、今回ボローニャやローマを歩いてフランスとイタリアはかくも違うかと痛感した。

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2016年7月 7日 (木)

『舞踏会の手帖』の日々:その(5)

前にシネマテークのもぎりとして働いていたロドルフ君のことを書いたが、彼を紹介してくれたのがMさんだった。彼女は私にある意味で最も影響を与えたフランス人だが、この20年ほど会っていなかった。お互いの生活が違ったからだろうか。

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2016年7月 6日 (水)

夏のローマを歩く:その(1)

実は、ローマに行っていた。といっても、ローマ大学のラ・ロッカ先生に会うために1泊しただけだが、ついでにローマを歩き、美術館などを見た。ローマにはたぶん6、7回は行っているのに、信じがたいことに美術館をきちんと見たことがなかった。

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2016年7月 5日 (火)

パリで見る『哀しみのベラドンナ』

こちらに来てすぐの頃、"Belladonna"という題の日本のアニメの4K復元版がシネマテークで特別上映されて、友人のステファヌ君がレクチャーをしていた。その派手なポスターを見ていったい何だろうと思っていたが、山本暎一監督の『哀しみのベラドンナ』(1973)という。

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2016年7月 4日 (月)

パリで3ヵ月がたって:その(2)

パリからあちこちに旅行して、戻ってくると腹が立つことが多い。一言で言うと、パリジャンの横柄な態度を不愉快に感じる。まずそれを感じるのは、空港のタクシー運転手。

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2016年7月 3日 (日)

アンスパック遺作のプール映画

今年のカンヌの監督週間に出ていたソルヴェイグ・アンスパック監督の「水の効果」L'effet aquatiqueを見た。この女性監督は、2000年に「アニエス b.は映画大好き パートⅡ」というフランスの新人監督特集を企画した時に知った。

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2016年7月 2日 (土)

ボローニャでも美術館へ

私はどこに行っても、美術館に行かないと気がすまない。たぶん、昔長い間展覧会の仕事をしていたので、各地の美術館の所蔵する代表作を自分の目で見ておく癖がついたのだろう。美術展は、映画と違って見るのにかける時間を自分で決められるのもいい。

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2016年7月 1日 (金)

モデナやラヴェンナのこと

ボローニャで見た映画で書いていないものもあるが、もう1つの目的だった友人との再会について書いておきたい。ボローニャから電車で20分ほどのところにモデナという街がある。バルサミコ酢で有名なところだが、その近郊に昔日本でイタリア語を教えていたFさんは住んでいた。

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