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2016年7月 4日 (月)

パリで3ヵ月がたって:その(2)

パリからあちこちに旅行して、戻ってくると腹が立つことが多い。一言で言うと、パリジャンの横柄な態度を不愉快に感じる。まずそれを感じるのは、空港のタクシー運転手。

少し前から、パリ市内行きは右岸が50ユーロ、左岸が55ユーロと定額料金になった。しかしこれを守らない運転手もいる。そのうえ、クレジットカードを受け付けない運転手も少なくない。これは欧州の都市ではパリくらいではないか。

だから私は乗る前に「13区、定額55ユーロ、カード払いでいいですね」と確認する。ある時乗ってから確認したら「カードはダメだ。早く降りろ」と命令調で言われたうえに、荷物を取り出しながらひどい悪態をつかれた。

先日乗った時は全部OKだったはずなのに、降りる時になって「カードの機械が動かない」と来た。「確認したではないか」と抗議しても、絶対に自分が悪いと言わない。動かない機械を何度も見せて、機械のせいにする。そして「ATMの前で止まろうか」と言うから、「現金がないのではなくて、カードで払わないと損をするからだ。もういい」と怒る。

ある時は、「定額」と言ったら、「メーター通り」と言うから、「じゃあ乗らない」と言った。すると「いまのは冗談、定額です」と言うから乗った。するとパリ近くになって、「思い切り近道をするから、チップを足してください」。何も答えなかったが、確かにあちこちで小さな道に入って信号や渋滞を避けていた。

降りる時に、「15分は早く着いたから5ユーロ足して、60ユーロにしてください。頼みます」。55ユーロというと、押し問答になりそうだったので、面倒くさくて60ユーロを払った。

空港に行くときは定額50ユーロで親切なウーバーにするが、空港からは探しにくいし、白タクと間違う可能性もある。ある時ウーバーの運転手と話していたら、「タクシー運転手は恵まれている。十分に食っていける既得権だ」と言う。

フランス人は、楽をできる既得権を得ると、とことん利用する気がする。今は昔に比べたらずいぶんよくなったが、税関や銀行の窓口やスーパーのレジなどのおしゃべりも同じ。

個人商店の不愉快な対応も同様。クリーニングでもチェーンになると、サービスは格段に良くなる。最近見つけたクリーニングのチェーン店は歩いて10分かかるが、何とも気持ちがいいうえ、個人商店より安く、休みも少ない。

グローバル化でチェーンが増えるのは基本的には嫌だけど、ことフランスに関してはいいことではないか。タクシーも、個人より「G7」のように企業が経営している方が明らかにサービスが上だし。

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