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2016年10月30日 (日)

映画以外の東京国際映画祭の話:その(1)

いつの頃からかボランティアを雇い始めたのはいいことだが、彼らに任せてはいけない仕事もある。一番気になるのは、上映の前の和英での挨拶。どの作品でも同じ内容を話すだけだから、プロが録音して流せばいいはず。

それをボランティアの学生がたどたどしく話す。特に英語は聞いてられない。そのうえEXシアターは特に建物の耐震構造云々まで説明するから、英語は相当に複雑。聞いている方が恥ずかしいので、頼むから、ボランティアの本当に下手な英語はやめて欲しい。

ちなみにカンヌもベネチアも入口にIDカードのチェックなどもすべてプロがやっている。というか、派遣会社に外注して、制服を来た男女がやっている。

上映前で言うと、この映画祭の始まりの映像がロゴと「正式上映作品」Official Screeningという画面1枚なのは寂しい。カンヌもベネチアもロカルノも1分ほどの動画があって、どれもなかなか。

ちなみにカンヌは海の中から階段があって、地上に出て天に向かってゆく。映像のダサさも含めて「ここまで来てみなさい」と威張った感じ。ベネチアは人物の細部が次々に拡大されて新しい人物が出てくる巧みな手書きアニメで、最後はアドリア海の舟と波音。これは確かウィリアム・ケントリッジに頼んだのではなかったか。

一番いいのはロカルノで、シンボルのまだらの豹がのっしのっしと左から右に歩くだけ。時間も短めで30秒くらいだが、ユーモラスで素晴らしい。たぶんベルリンにもあったはずだが、10年近く行ってないので思い出せない。

日本はアニメ大国なのだから、ジブリとかに頼んだら世界一のものができるだろうに。一度作っておけば何年でも使えるものだし。

最大の問題は、六本木ヒルズに居場所がないこと。去年まではIDカードがあれば、飲み物無料のCinema Loungeがあったが、今年から何と椅子がなくなった。長居されないためだろうが、これは本末転倒。映画祭はこんな場所でみんなが会って話すことが大事なのに。

そもそも専用会場がないのが問題とは、是枝裕和監督が最近の「朝日」で語っていた。それはそうなのだが、すぐには無理だろう。だから、せめて上映前の動画くらいは作ってほしい。来年までに。

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