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2016年11月11日 (金)

それでも飲まずにいられない

先日、若手映画研究者について書いたが、実は最後に「私は酒を飲む習慣がついたから、もうまじめな研究は無理」と書こうと思ってやめた。ここにも書いたが、高校生の頃に肝炎にかかったので、大学生の時はほとんど酒を飲まなかった。ところが働き始めて酒を飲むようになった。

毎晩飲むのが普通になったのは、新聞社に移ってからだろう。いつも歓迎会、送別会、残念会、ご苦労さん会などをやっていたから、何となく夜になると酒を飲む習慣がついた。遅くまで仕事をする時は、19時頃に社員食堂でビールを飲みながら軽食を取り、22時過ぎまで仕事をしてから飲みに行った。

同僚と飲んで馬鹿な上司の悪口を言うという、典型的なおやじサラリーマンのパターン。昔はもう少し頭が良かった気もするが、アルコールによって脳神経が相当破壊されたのではないか。まじめな本を30分も読むと飽きてしまう。

さすがに大学に行ってからは、飲む機会が減った。学生と飲むこともあるが、女子学生に「かわいいね」とは言えないし、ほかの先生の悪口を言うのも禁物。だから、あまりおもしろくない。

その分、映画関係の知り合いや新聞記者と会うと、タガがはずれる。先日、東京国際映画祭のクロージング・パーティに出かけていって、その両方の知り合いに何十人も会って、飲み過ぎた。特に立っていると係の人がワインをついでくれるとまずい。「お注ぎしますか?」「はい、もう1杯」といくらでも飲んでしまう。

その後は「朝日」で星取表をやった石飛記者たちと二次会で、またまた飲む。最近は二次会は止めているが、星取表の「ご苦労さん会」で、止まらなかった。

二次会と言えば、『ジムノペディに乱れて』を見た後、飲み仲間の日活のTさんがいたので、打ち合わせまで軽く飲むことに。かなり飲んだ状態で学生企画の宗教映画祭の打ち合わせにユーロスペースに戻り、30分で終了。ユーロのHさんはTさんをよく知っているとのことで、Tさんたちを呼び出して、また飲むことに。こうなるともうダメ。学生がいてもタガが外れた。

「それでも飲まずにいられない」という題の本があったはずと、本棚を探したら、開高健編の文庫本があった。開高健を始めとして遠藤周作、吉行淳之介などが酒にまつわるエッセーを寄せている。どちらかというと、戦後のいい酒のない時代の話が多いが、それでも共通する部分もある。

この本は「二日酔いをしたことのない人には、二日酔いの苦痛はわからない」で始まる。「二日酔いの場合は、何十ぺんくりかえしても飽きない、というしつこさがあるので閉口させられますね」。その通り。

そういえば、星取表をやった東京国際映画祭の300字総評がアップされていた。ついでにその長いバージョンをWEBRONZAにも書いたので、ご一読を。

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