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2016年11月19日 (土)

眠りについて:その(1)

最近、よく眠る。ここに何度か書いたように、自宅にいれば22時には寝る。目覚ましはあえてかけない。さすがに遅くとも6時半過ぎには起きるが、9時間近く寝たことになる。私はセカセカしているので忙しいと思われがちだが、ひま人でないと、こんなには寝ていられない。

朝起きるのは、窓に朝日がさすから。だから夏の方が早く起きるし、雨の日は7時過ぎまで寝ていることもある。パリに行く時心配だったのは、ベッドが屋根裏のロフトにあったこと。つまり朝、お日様が見えないと起きられない。

ところが、ロフトにも階段下の窓からかすかに朝日が差した。だから東京と同じ感じで起きることができた。そのうえ小鳥のさえずりまであったので、さらに快適だった。雨の日は屋根に雨が落ちる音が聞こえたので、むしろ早く起きた。

パリでも東京でもこんなに寝ているのに、昼間も眠くなる。特に昼食後は眠気が訪れる。かつて新聞社にいた時は、仮眠室があったのでよく昼過ぎに駆け込んだ。実は10分も眠ると、気分が良くなる。これを最近は「瞬間睡眠」と呼んでいる。今は、研究室のドアを閉めて、こっそり寝る。

昼食後にその時間がないと、最近はどこでも眠ることができるようになった。普通電車でわずか3駅でもぐっすり眠ることができる。わずか10分余りのスクールバスでも、バスが着いたのに気がつかないほど寝てしまう。あるいは試写会場に早く着いて眠る。いまやどこでも「瞬間睡眠」が可能になった。

その分、映画を見る間に寝ることがほぼなくなった。かつては、映画が始まったとたんに10分ほど寝ることがよくあったが、今はほぼない。これには別の理由もあって、昔は新作でも旧作でも「見ないといけない」映画が多かった。

たぶん蓮實重彦さんとが褒めていたとか、そういう理由で例えばジョン・フォードの映画を字幕なしで見に行った。すると冒頭で眠ってしまうことがあった。「見に行く」という行為に精一杯で、本当は興味がなかったのかもしれない。

今はお金のかからないプレス試写でも、本当に見たいものしか見ない。普通の人には当たり前のことかもしれないが、ここにたどり着いたのは教師になってからのような気がする。

睡眠もそうだが、50歳も半ばでようやく自然体になってきた。

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