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2016年12月

2016年12月31日 (土)

年末に世界の映画を考える

今年は256本の映画をスクリーンで見た。そのうち166本はパリ滞在中だった。手帳を調べてみると、去年は230本で、2014年は251本だから、今年は少し多いくらい。

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2016年12月30日 (金)

年末年始に考える:その(1)

12月半ばに「クリスマスは嫌いだ」とフェイスブックに書いたのは、仏「カイエ・デュ・シネマ」誌でよく日本映画について書くステファヌ君だ。私は思わず「特に、日本においては」と書き加えた。そうしたら「英国はもっとひどいぜ」と書いた人がいた。

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2016年12月29日 (木)

斬新で際どい『汚れたミルク』

3月4日公開のダニス・タノヴッチ監督『汚れたミルク』を見た。2014年の映画だが、ようやくの公開。タノヴィッチという監督は、アカデミー賞外国語映画賞を取った『ノー・マンズ・ランド』の時から、斬新で際どい映画を作ってきた。

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2016年12月28日 (水)

わからない山本耀司展

世にも不思議な展覧会を見た。東京オペラシティアートギャラリーで3月12日まで開催の「画と機 山本耀司と朝倉優佳」。確か「朝日」の記事で、今年は三宅一生や山本耀司などの大御所の展覧会が目立ったと書かれていたから。

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2016年12月27日 (火)

映画『ショコラ』に考える

1月21日公開のフランス映画『ショコラ~君がいて、僕がいる~』を最終の試写で見た。ロシュディ・ゼムというアラブ系の名優が監督しているのも興味があったが、何よりも、リュミエール兄弟の映画に出ているギャグのコンビが主人公だというのを宣伝の方に聞いて、早く見たかった。

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2016年12月26日 (月)

『土竜の唄 香港狂騒曲』の客層

毎年のことだが、「正月映画」はどうも見る気がしない。いかにも「ある客層」を狙っている気がして、私は違うと言いたくなる。そこでちょっと外した映画はないかと考えて、三池崇史監督の『土竜の唄 香港狂騒曲』にした。

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2016年12月25日 (日)

36歳のゴダール

アンヌ・ヴィアゼムスキーの『彼女のひたむきな12カ月』を読んだ。ヴィアゼムスキーは、『中国女』(1967)を始めとして60年代後半のジャン=リュック・ゴダールの映画に出演し、生活をともにしていた女性だが、今は小説家として知られている。

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2016年12月24日 (土)

カラフルな『七人の侍』?

京橋のフィルムセンターに1月29日まで開催の「戦後ドイツの映画ポスター」展を見に行った。チラシでカラフルな色合いの『七人の侍』ポスターを見てびっくりしたからだ。7階の展示室にはまず、常設展示がある。

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2016年12月23日 (金)

宗教はビジネスか:その(2)

島田裕巳氏の『新宗教ビジネス』について、もう少し書きたい。創価学会は「ブック・クラブ」型のビジネス・モデルと書いたが、そうであれば、最も重要な作者の池田大作氏には莫大な印税収入が入るはずだ。しかし、ここですごいのは、彼がそれをほとんど懐に入れていないことだ。

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2016年12月22日 (木)

秋田蘭画に驚く

歴史が短く、まだまだ研究も進んでいない映画史に比べて、美術史では「再発見」や「再評価」がよく行われている気がする。1月9日までサントリー美術館で開催されている「小田野直武と秋田蘭画」展もその一つではないか。正直に言うと、「秋田蘭画」はどこかで聞いたことがあったが、小田野直武という画家は知らなかった。

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2016年12月21日 (水)

宗教はビジネスか:その(1)

「宗教映画祭」で山本政志監督の『水の声を聞く』(2014)を見て思ったのは、こんなに簡単に宗教団体を作れるのかということだった。そこで、「宗教映画祭」のパンフにも書いてもらった島田裕巳さんの『新宗教ビジネス』などを読んでみた。実は前から買ってあったが、読んでいなかった。

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2016年12月20日 (火)

ロウ・イエの描く盲人の愛

ごくまれに、目の不自由な人々を主人公に描く映画がある。日本だと清水宏監督『按摩と女』(1938)が有名だが、これには石井克人監督の2008年のリメイク『山のあなた』もある。最近だと『イマジン』(2012)という、ポーランドの監督がポルトガルで撮った秀作を去年見た。

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2016年12月19日 (月)

アピチャッポンからマリメッコへ

学生の映画祭で渋谷の映画館に通っていたが、空いた時間に近くの展覧会を見た。1つは恵比寿の東京都写真美美術館で1月29日まで開催の「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」展。

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2016年12月18日 (日)

「宗教映画祭」が予想外の大入り:その(4)

最終的には2124人の入場だったから、「宗教」というテーマは強かった。キリスト教関係のメディアにいくつも取り上げられたのでその読者が来ている感じはあったし、それ以上に「宗教」に関心はあるが実際にはどこにも属してない「宗教予備軍」のような層が動いた気がする。

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2016年12月17日 (土)

地下鉄で読む小説

自宅近くの神楽坂駅前に「かもめブックス」という魅力的な書店がある。校閲専門の会社が始めたらしいが、小さいのに置いてある本の趣味がいい。売れないような本もたくさんある。そこで買った文庫が川上弘美の短編集『神様』。

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2016年12月16日 (金)

「宗教映画祭」が予想外の大入り:その(3)

私の学生企画の「宗教映画祭」は今日で終わりだが、来場者はのべ2000人を超しそうだ。するとこの6回で一番の入りとなる。前に書いたように、若者が多いのが特徴だが、彼らの姿が特に目立つのが最近の邦画3本。

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2016年12月15日 (木)

冬にキャベツを食べる

最近野菜が高い。安いスーパーでもキャベツが300円もする。それでも冬のずっしり重い寒玉のキャベツは、半分でも大きくて食べでがあるのでよく買う。さてどうやって冬キャベツを食べるのか。

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2016年12月14日 (水)

「宗教映画祭」が予想外の大入り:その(2)

「宗教映画祭」が平日も賑わっている。4日間終わったところで、1400人を越しているから、これまで5回で一番の入りだった昨年の1700人は今日にも越すかもしれない。これまでと違うのは若者が多いこと。

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2016年12月13日 (火)

デザイナー・ノスタルジア:その(2)

「印刷予算4倍事件」で異動になって配属されたのは、地方の国際交流を推進するという何をやったらいいのかわからない部署だった。そこに友人の冨田三起子さんから持ち込まれたのが、レンフィルムという旧ソ連の撮影所の回顧上映だった。

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2016年12月12日 (月)

「宗教映画祭」が予想外の大入り:その(1)

今年も私の学生が企画する映画祭が始まった。今年のテーマは「宗教」。実はこれが決まる時にはパリにいたので、ずいぶん難しいテーマを選んだと心配になった。要するに人は来ないだろうと思った。

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2016年12月11日 (日)

大学の教師は何を着ればいいのか:その(3)

新聞社に勤めていたころ、年に3、4回パリに出張していたことがあった。その頃はよくそこで服を買っていた。最初にフランスで服を買ったのは、もちろん留学した32年前。しかしその頃はスーパーとデパートの中間のような「プランタン」で安いものを買っていた。

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2016年12月10日 (土)

デザイナー・ノスタルジア:その(1)

昨日、アテネフランセでイオセリアーニをめぐる話をしたが、冒頭でかつて自分が手がけた映画祭に触れた。話しながら考えていたのは、それぞれのポスターやカタログであり、それを手がけたグラフィック・デザイナーだった。

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2016年12月 9日 (金)

イオセリアーニの尽きせぬ魅力:その(2)

前に書いたように、大学生の時に『落葉』と『ピロスマニ』を見た。私は『ピロスマニ』にひどく感動して、この画家について知りたいと思ったが、当時は日本語の文献が皆無に近かった。イオセリアーニの『落葉』の方は全く記憶にない。ところが当時知り合ったばかりの梁木靖弘さんが『落葉』がいかにいいか語っていた。

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2016年12月 8日 (木)

『東京どこに住む?』に考える

東京のどこに住むのか。地方出身者は上京以来いつも考える。これが人によって違う。速水健朗の『東京どこに住む?』は、そのあたりをわかりやすく書いている。副題は「住所格差と人生格差」。いかにもキャッチ―だ。

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2016年12月 7日 (水)

意外によかった『聖の青春』

将棋の映画と聞いて、『聖の青春』を見る気がしなかった。囲碁、将棋は皆目わからないから。ところが見た人の評判がかなりいい。上映が終わりそうなので、慌てて出かけた。

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2016年12月 6日 (火)

大学の教師は何を着ればいいのか:その(2)

ファッションのキモは靴である。と誰が言ったかしらないが、何となくそういう気がする。一見目立たないようで、意外に目につくポイントになるから。そのうえ、いい靴は高いから、金がないと隠れたお洒落はできない。

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2016年12月 5日 (月)

イオセリアーニの尽きせぬ魅力:その(1)

先日、17日公開の『皆さま、ごぎげんよう』について、「わからないけど、楽しい」と書いた。そうしたら、今日からアテネ・フランセで始まるイオセリアーニ特集上映で、トークを引き受けることになった。イオセリアーニについては、簡単に話すことが難しい。

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2016年12月 4日 (日)

眠りについて:その(2)

昔は眠れなかった。朝方まで起きていたり、朝早く起きて眠れなくなったり。15年ほど前に安藤忠雄さんと横尾忠則さんの対談を企画した時、おふたりが控室でずっと「いかに眠るか」について話し込んでいたのを思い出す。その時出た話題が「睡眠薬は慣れるとダメ」というものだった。

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2016年12月 3日 (土)

誰も見ない映画が好きだった

思い出すと、1990年代前半から10年ほどは、忙し過ぎてあまり映画は見ていなかった。そのくせ、誰も見ないような映画を見に行った。つまり、フィルムセンターとかアテネフランセとか東京日仏学院に出かけて、映画好きしか知らないような映画を見ていた。今も時々その衝動に駆られる。

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2016年12月 2日 (金)

大学の教師は何を着ればいいのか:その(1)

先日、夏から急に冬になった話を書こうと思ったら、後半は着るものの話になった。おもしろくなったので、もう少し書く。さて、大学の教師は何を着ればいいのだろうか。会社員ならば職種によって、だいたい服装は決まっている。

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2016年12月 1日 (木)

『何者』を見て考える

映画『何者』を劇場で見た。なぜ見に行ったのかよく覚えていないが、見たいと思った。原作がかなり良かったのが一番だし、三浦大輔監督の『愛の渦』がちょっとおもしろかったからだろう。この舞台の演出家がこの個性的な原作をどう料理するかに興味があった。

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