大学の教師は何を着ればいいのか:その(3)
新聞社に勤めていたころ、年に3、4回パリに出張していたことがあった。その頃はよくそこで服を買っていた。最初にフランスで服を買ったのは、もちろん留学した32年前。しかしその頃はスーパーとデパートの中間のような「プランタン」で安いものを買っていた。
その後、自費でパリを再訪している頃に買ったのは、Infinitifという安めのブランドだった。80年代後半から90年代前半だが、鮮やかな緑のジャケットやベージュの軽くて薄いコート、茶色のダッフルコートなどを買ったのを覚えている。当時仲良くしていたMさんが勧めてくれた。ネットで調べてみたらこのブランドは今でもあるが、女性向けのようだ。
90年代半ばから仕事で何度もパリに行くようになって、6区のオデオン座近くのホテルによく泊まった。そこから歩いてすぐの場所にGeorges Rechジョルジュ・レッシュの店があった。そこではたぶんスーツを5着くらい買ったと思う。そのほかシャツも何枚も買ったしセーターとかジャンパーとか買った。
日本では、80年代後半が「ニコル」、90年頃からは「イッセイ・ミヤケ」をよく買っていた。かなりアヴァンギャルドなイッセイ・ミヤケのスーツを着て平気で会社に行った。90年代後半は「アニエス・ベー」と仕事をしたこともあって、そこの服を安くしてもらって何度か買った。
2000年頃からは、パリのジョルジュ・レッシュの店もなくなり、外国で服を買うことはなくなった。東京の「バーニーズ・ニューヨーク」や「シップス」や「エストネーション」などのセレクト・ショップにある今風のスーツを買うようになった。これらのいくつかは今も箪笥の中に眠っているが、型が古いので毎年少しずつ処分している。
今はどうしているかといえば、だいたい池袋西武か新宿伊勢丹のメンズを一巡りして気にいったものを買う。決まったブランドはない。「アルマーニ」とか「ヒューゴ・ボス」とか「ランヴァン」とか「ポール・スミス」とか気分次第。
それでも、服の売り場を回るのは大好きだ。違う服をまとうことで、何か自分が変われるような気がするからだろうか。新しい服を買うだけで、数日は高揚感がある。じっくりと本を読んだり映画を見たりするのとは、全く逆方向の精神が動き出す。この刹那的な感覚がモードなのだろう。
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コメント
こんばんは
帽子にはこだわりはありますか?いつか機会を見て、ぜひ書いてほしいです。楽しみにしております♪
投稿: KAZUKO | 2016年12月12日 (月) 22時13分