私はケチな男か
長年使っていた電気ストーブが壊れた。冬に自宅の机の脚元に置く小さなものだが、最近、スイッチが壊れてしまった。シャープ製だが、実は40年くらい使っていた。
自宅から電車で1時間以上かかる高校に入学した時、半年たってから通学に時間がかかるので下宿することにした。その時に母親が近くの電気店で買ってくれた記憶がある。それから大学に持って行き、そのまま勤め始めてもアパートに持って行った。そして何と今まで使っていた。
赤いプラスチック製でヒーターが2本。たぶん3000円くらいの安物だろう。40年もたつとプラスチックのあちこちが朽ちて、この数年は時々赤い断片が床に見つかった。
さすがに今回はスイッチ部分がおかしくなったので、観念した。最近掃除機が触れたら、いきなりスイッチが入ったし。新しいヒーターを買った方が電気代を考えたらずっと得だとはわかっていたが、使えるものは最後まで使いたいという性分なので仕方がない。
これは自分が現在所持しているもので、一番古い。次に古いのが、大学一年生の時に買った陸上競技用シューズ。シューズは体育の授業のために買ったが、当時は肝臓病の後だったので、あまり参加していない。
その次に古いのが、海水パンツ。これは大学2年生の時に、初めて女の子と海に行く前に福岡のデパートで買った。今では少し破れたが、縫って使っている。これはパリにも持って行ったが、トランクス型はパリ市のプールではダメだと言われたのはここに書いた通り。
シューズと海水パンツは今も週に1回はスポーツクラブで使っているが、どちらも相当に古いのでもう買い替え時だろう。海水パンツは、パリのプールの自動販売機で10ユーロで買ったものが既に待機中。
その次に古いのは何だろうか。学生時代に買った本棚やカラーボックスは、20年ほど前に今の場所に引っ越してきた時に処分した。
本だと高校生の時に買った英和辞典などがあるが、本は別だろう。大学生から使っている住所録とか、印鑑とか、そんなものくらいか。
元来がケチな男かもしれないが、それよりも馴染んだ同じものをいつまでも使いたいという気持ちの方が強い。この電気ストーブを見るだけで、いろいろな過去が蘇る。何より、新しいものに慣れるのが面倒くさい。こんな私が2度も転職をしたのだから、全くもって人生はわからない。
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