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2017年1月30日 (月)

トランプ大統領はチャンスかも

トランプ大統領の暴言は続いているが、最近は彼の出現をあえてポジティブにとらえる論調も出てきたようだ。歌手のブライアン・イーノは、「アメリカでドナルド・トランプが大統領に就任し、UKでEU離脱が起きたことについて「ケツを叩いてくれた」という点では「喜んでいる」」

もしクリントンが大統領になったら、これまでと同じようにグローバリズムが進み、貧富の格差は大きくなる一方だから、トランプの出現や英国のEU離脱はこれまでのやりではダメだと考えるチャンスを与えていると言う。いささか逆説的なものの言い方だけど、確かにこのままがいいとは思えない。

これはNMEという音楽サイトに載ったものだが、オリバー・ストーン監督は数日前の「朝日新聞」でもっと積極的にトランプを評価している。やはりヒラリー・クリントへの反発がもとにある。

「彼女は本来の意味でのリベラルではないのです。米国による新世界秩序を欲し、そのためには他国の体制を変えるのがよいと信じていると思います。ロシアを敵視し、非常に攻撃的。彼女が大統領になっていたら世界中で戦争や爆撃が増え、軍事費の浪費に陥っていたでしょう。第3次大戦の可能性さえあったと考えます」

彼の言うことが正しいかは少し疑問だが、私が一番期待しているのは、アメリカが日本に米軍基地のさらなる負担を求めた時に、「それならば縮小しましょう」とか、場合によっては「では米軍はお帰りいただいてかまいません」と日本が言うこと。

トランプが他国を守るのにお金を出さないというのは、ある意味では正しい。アメリカが覇権主義をやめた時は、世界のパワーバランスが大きく変わる。そんな時だからこそ、日本も「米軍駐在は本当に必要なのか」「誰と戦うのか」と一から考え直すいい機会だろう。

日本から米軍が去った時に、すぐに中国やロシアが攻めてくることがあるだろうか。私にはとてもそうは思えない。むしろ日本とさらに仲良くする方が、彼らにとって明らかにメリットになるだろうから。

メキシコとの国境にメキシコの費用で壁を作らせるというトランプの提案に対して、メキシコはその会談を拒否したことが話題になっている。日本もアメリカに楯突いたらどうだろうか。これを機会に米軍基地の意味をもっと議論したらいいのに。基地がない方が安全かもしれないから。

もうすぐ安倍首相がアメリカに行って、「これまで以上に米軍基地の費用を負担するので、何があっても撤退しないでください」と頼むに違いない。現在の米軍基地関係の日本の予算は5000億円強らしいから、今後は1兆円を超すかも。それを考えると、暗澹たる気分になる。

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