ロボットの日々
最近映画の話が少ないが、実はそれどころではない。2月は大学の教師にとって、ロボットになったような毎日だ。とにかく毎日のように締め切りが来る。まず全部の授業の成績を出す。ある必修の単位は200人近くの記述式テストを採点し、出席状況を加味してネット上で点数を報告する。ゼミはレポートを読んで採点する。
少し前は15本ほどの卒論を読み、口頭試問までにコメントを準備した。それから最大のイベントである入試が来る。一般教養試験の試験監督をやるが、これは3時間の立ち番で、疲労困憊する。受験生にスマホ使用を禁じている以上、こちらが見るわけにもいかないし。まさにロボット状態。
そして専門の面接と小論文の採点だけで丸一日はかかる。面接で高校生が優秀かどうかを知るのは難しい。見た目や雰囲気だけで判断しないようにと思うけれど。小論文を100本ほど読むのもしんどい。どんなテーマでも、受験生の書くことはおおむね同じ内容になってしまうし。
入試は修士や博士もある。最近は修士に中国人留学生が増えた。この場合は小論文を読んでも、日本語の問題があるのでなかなか判断に苦労する。
来期の非常勤講師の手配も一苦労だ。定年ほかの理由で辞める先生の後釜を探し、学科内の了解を得ながら細かい履歴書を送ってもらう。それを決められた日までに教授会に出す。今年は、私が手配しただけで4名。
そのほか、私は毎週日替わりで映画界の方々を招く授業をしているので、その人選と依頼も一苦労。製作、買付、配給、宣伝、パッケージ、興行、ネットなど各分野をカバーするようように気を使う。このリストもいつまでに出せと指令が来る。
あるいは、来年度用の広報物の校正とか、来期全授業内容の実に細かいシラバス作成とネット入力とか、次々に湧いて出てくる。個人的な原稿の依頼もなぜかこの時期は多い。
先日、入試の試験監督をしていたら、抜群のアイデアが浮かんだ。監督をしながら、このブログのネタを考えるというもの。眠そうな同僚や必死の受験生の顔を見ていると、不思議とアイデアが湧いてくる。それを忘れないうちに手帳にメモする。試験監督でも時々手帳にメモする行為は、別にヘンではない。
しばらくは多忙で映画はあまり見られないが、どうでもいいようなブログのネタは溜まった。しばらくは映画以外の話が多くなる。
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