医師の語る健康法
昔から、さまざまな健康法が語られてきた。「紅茶キノコ」とか「ぶら下がり」とかいろいろあった。あるいは最近は「サプリ」を飲む人が多い。別に長生きをしたいわけではないが、50も半ばになると健康法は気になる。
先週の「アエラ」は、「医者526人に聞いた「ダル重」解消法」が大特集。「なんだか体がダルい。頭が重い。たっぷり眠ったのに疲れがとれない」時に、医者はどうしているか、というもの。526人の医者にアンケートを実施したら、8割が「ダル重」を訴えた。
では何をするかと言うと、医者は基本は何もしていない。飲料は「エビデンスがない」「宣伝がうさん臭い」。サプリは「効果が期待できない」。ファスティング(絶食)やグルテンフリー、糖質制限についても「きちんと食事をとり、運動をすることをおすすめします」
積極的に摂取している一般的な食品は「ヨーグルト」が「整腸作用がある」「免疫力向上、風邪、アレルギー防止のため」。次が納豆で「抗血栓作用を期待」「発酵食品だから」。その次が「コーヒー」で次が「トマト」と「オリーブオイル」
結論は「3食きちんと取り、生活リズムを整え、適当な運動を取ること以外にない。体によいという宣伝に乗らないことです」
最近定期的に送られてくる「通販生活」には、「バターやラードなどの動物性よりサラダ油などの植物油のほうが体にいい、は間違いです」という医学博士で元名古屋大教授の奥山氏の考えが載っていた。なんとサラダ油はもちろんオリーブ油も体に悪いと書いている。
「地中海地方に心臓病が少ないのは、オリーブ油のおかげではなく、魚介類を多く取っているからでしょう。オリーブ油を売る会社の力が強いので伝えられていませんが、こうした悪い面についても多くの人に知らせるべきだと思っています」
「植物油が体にいいという考えは、1950年代ごろ米国から広まりました。その裏付けとされたのがハーバード大学の有名な研究です。(中略)ところがコレストロールを悪とする古い学説は、いまや完全に崩れています」
「植物油ではエゴマ油かアマニ油がおススメです」という。私としてはオリーブ油が大好きだっただけに、ちょっとショックを受けている。まさか今後はバターかラードだけを使うわけにもいかないし。本当かどうか。とりあえず、魚介を食べようか。
そう思っていたら、数日後に通販生活からマグロオイルのサプリだけの広告と申込書が届いた。やはり通販生活も信用できない。
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