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2017年7月28日 (金)

『ライフ』に慄く

真田広之がどこかのインタビューでこの映画について語っていたのを思い出し、松竹系のシネコンで千円券が出たので(なぜかわからない)、アメリカのSF映画『ライフ』を劇場で見た。見ていて「身体的」に慄いたのは久しぶり。

途中からエイリアン=モンスターが出てきて、手に力が入るというか、足を伸ばしたままで固まったくらい怖かった。物語としては、まさに『エイリアン』と『ゼロ・グラビティ』を組み合わせた感じなのだが、なかなか細部までよくできているし、現代的要素も盛り込まれている。

無人探索機が火星から持ち帰った生命体を、6人のクルーが国際宇宙ステーション(ISS)で育てようとする。反応がないので電気ショックを与えたりして何とか動かそうとするが、蘇ったその生物は少しずつ大きくなり、モンスターとしてクルーを襲い始める。

宇宙船という密室空間で、正体不明のモンスターがクルーを1人1人殺してゆくというのは、まさに『エイリアン』。この映画はそれが巨大なISS内の話で、クルーがいくつもの部屋を駆け巡り、ISSの外に出たり入ったりするというのは『ゼロ・グラビティ』。

最初は冗談を飛ばしあっているが、途中から必死で仲間を救おうとし、最後は地球を守るために究極の冷静な判断をしてゆく6人のクルーがいい。とりわけ最後まで生き延びる医者役のジェイク・グレンホールと検疫官役のレベッカ・ファガーソンのクールな動きに惚れ惚れする。

システム・エンジニア役の真田広之も得な役だった。ISSのあらゆるコンピュータシステムを熟知し、仲間たちの質問にたちどころに答えて、実行に移す。無重力のISS内をしなやかに動き回る身のこなしはクルーで一番スマートで、さすがチャンバラで鍛えただけのことはある。

地球外生物を発見し、とりあえず地球外で観察する、というのはまさに現代的テーマ。ISSとアメリカの子供たちが画像を見ながら語りあったり子供が生物に名前をつけたり、真田が妻の出産シーンをタブレットで見たりするのもいかにも今風。

そして私はラストの光景に震撼した。実は本格的なSFホラーなので、エイリアン系が嫌でなければ見る価値は十分にある。監督は1977年スウェーデンスウェーデン生まれのダニエル・エスピノーサ。相当の実力派だが、最近のハリウッドには世界中の人材を使っている感じか。

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