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2017年7月17日 (月)

真夏の教授のファッション

最近は文科省の指導で、授業の回数が増えた。昔は年に25回前後だったのが、30回になった。そうすると7月末までの授業が普通になる。そんな真夏に教授は何を着るのか。

実はこれまでは、とりあえず講義系の授業がある時はジャケットを着ていた。どんなに暑くても、半袖シャツにコットンや麻の上着を身につけた。といっても、大学の先生みんながそうなわけではない。

そもそも私は芸術系の学部にいるので、制作を教える先生方はジーンズとTシャツやポロシャツも多い。私がジャケットにこだわってきた理由はたぶん2つ。

私のように理論や歴史を教える教師は、だいたいジャケットを着用している。少なくとも私より年上の先輩方はそうだった。自分たちが教えているものは、「学問」という高尚なものであるから、やはりジャケットくらい着ていないと威厳が保てない、という感じか。これはくだらないといえば、くだらない。

私にとってもっと切実なのは、着るものがない、何を着ていいいかわからない、というもの。スーツならば捨てるほどあるし(だいぶ処分したが)、それにあう靴やシャツなどもいくらでもある。しかしジーンズはそもそもどこで買えばいいのか、それに何をあわせたらいいのか、よくわからない。

さすがに会社員がゴルフに行くような姿はいやだ。あるいは何とかフライデーとか。ポロシャツなんて私が着たら、日曜のお父さんになってしまう。考えてみたら、ラフな格好に金をかけたことがなかった。

会社員の頃は、靴と鞄と背広とシャツとネクタイを高いものを買えば、間違いない。それを何年も続けると、何となくさまになってくる。

そこでラフな格好も少しお金をかけてみた。ユニクロではなく、せめてポール・スミスとかSHIPSとかあたりでTシャツを買ってみた。これまでユニクロや無印の千円前後のものしか着ていなかったのに、突然6千円や8千円のTシャツを選ぶ。

ところがどうもあわない。顔というか、全体の雰囲気が、どうもラフではないのだ。そのうえに上半身が貧弱で、正視に堪えない。せめてシャツを上に羽織って、何とかごまかしている。この夏は、まず体を鍛えなければならない。ラフな服が似合う教授への道のりははるかに遠い。

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