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2017年10月

2017年10月31日 (火)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(3)

去年の東京国際映画祭でもそう感じたが、今フィリピン映画は勢いがある。今回3本見たが、どれも見ごたえがあった。まず震撼したのは、「ワールドフォーカス」部門のダニエル・R・パラシオ監督『アンダーグラウンド』で製作はブリランテ・メンドーサ。

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2017年10月30日 (月)

『リュミエール!』をめぐって

先週末に公開された『LUMIERE! リュミエール!』について語りたい。これは19世紀末から20世紀初頭に撮られたリュミエール社の作品108本を集めたものだが、私は生まれて初めて「字幕監修」と「日本語吹き替え版監修」をして、パンフにも原稿を書いた。

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2017年10月29日 (日)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(2)

これまで見たコンペで一番良かったのは、カザフスタンのジャンナ・イサバエバ監督の『スヴェタ』。ろうあ者スヴェタは夫も子供2人も言葉が不自由で、そのうえに家のローンの催促が銀行から来る。

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2017年10月28日 (土)

それでも横トリに行く:その(2)

さて、今回の横トリでは何がよかったか。横浜美術館では畠山直哉の写真が一番印象に残ったかもしれない。とりわけ、東北大震災後の陸前高田を360度で撮って円形の会場にぐるりと展示されているものが2つあり、その場に立つと動けなくなってしまう。

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2017年10月27日 (金)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(1)

今年も東京国際映画祭が始まった。今年は第30回だが、トップが椎名保さんから久松猛朗さんに変わった。確かに記念の年にふさわしく、去年までよりお祭り感は出ている。

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2017年10月26日 (木)

それでも横トリに行く:その(1)

ようやく横浜トリエンナーレに行ってきた。11月5日までだから、もう行かないと東京国際映画祭もあるので間に合わないと思った。ここにも何度か書いたが、2001年に横浜トリエンナーレが始まった時はスタッフの1人だった。

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2017年10月25日 (水)

『あゝ荒野』後篇を見た

やはり止まらなくて『あゝ荒野』後篇を見に行った。結果としては大半の長尺2部ものと同じく、「前篇」の方がおもしろかったと思う。なぜいつも「後篇」にがっかりするだろのか。

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2017年10月24日 (火)

メルヴィルから超絶技巧へ

銀座で少し時間が空いたので、展覧会を2つ見た。1つはフィルムセンターで12月10日まで開催の「生誕百年 ジャン=ピエール・メルヴィル、暗黒映画の美」展。会場に着いたら、70歳くらいの男性に話しかけられた。「今日はメルヴィルが生まれて100年目の誕生日ですね」

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2017年10月23日 (月)

『女神の見えざる手』のジェシカ・チャステインがいい

始まったばかりのジョン・マッデン監督『女神の見えざる手』を劇場で見た。日経や読売の映画評で絶賛されていたから。これは試写状も来ていたが、邦題が安っぽい感じで行く気がしなかった。

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2017年10月22日 (日)

私はイヤミな大学生だった

学生に「先生はどんな大学生でしたか」と聞かれることがある。その時は「イヤミな学生だったと思う」と答える。正確に言えば、「近づきにくい、スノッブで自分勝手な学生」だったのではないか。

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2017年10月21日 (土)

後篇が見たくなる『あゝ荒野』

岸善幸監督の『あゝ荒野』前篇を劇場で見た。宣伝をしている知り合いが本音でほめていたし、劇場で見た友人も絶賛していた。私が見た感想は、「そこまででもないけど、後篇を見たくなった」

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2017年10月20日 (金)

選挙に行こう

今週は大学の授業で「みなさん、選挙に行ってください」と何度も言った。私は映画を教えているので、もちろん政治の話は授業ではしない。ただ、「選挙に行こう」は民主主義の根幹なので、言ってもいいのではないかと思った。選挙権が18歳以上になったので大学生はすべて有権者だし。

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2017年10月19日 (木)

『まともな男』のまともさ

11月18日公開のスイス映画『まともな男』を見た。試写はたったの2回なので、ほとんどの評論家や映画記者はたぶん見ていないだろうが、これがなかなかの出来。設定としては、2年前に公開された『フレンチアルプスで起きたこと』に近い。

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2017年10月18日 (水)

なぜか『情事の終わり』を読む

自宅の近所にできた「かもめブックス」という書店は、小さいのに品揃えが抜群だ。まるでセレクトショップのように、「いい感じ」の本が並んでいる。そこで何気なく買ったのが、グレアム・グリーンの『情事の終わり』。

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2017年10月17日 (火)

『エルネスト』を見る

阪本順治監督の『エルネスト』を劇場で見た。あの阪本順治がチェ・ゲバラの側近の日系人の話を撮ると聞いて心待ちにしていたが、既に見た友人たちの評判は今一つ。自分の目で確かめたいと思った。

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2017年10月16日 (月)

「運慶」と目が合う

11月26日まで東京国立博物館で開催中の「運慶」展を見た。これは今年最高の展覧会かもしれない。運慶やその弟子たちの仏像を見ているとそのまま立ち止まってしまい、「目が合う」感じだった。

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2017年10月15日 (日)

『最低。』の女性たち

11月25日公開の瀬々敬久監督『最低。』を見た。この監督はどうしても『ヘヴンズ ストーリー』の圧倒的な印象が強く、その後のメジャーな作品にはどこか物足りなさを感じてしまう。今回は現役AV女優の原作の映画化と聞いて、そのマーナ―な雰囲気に惹かれて試写を見た。

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2017年10月14日 (土)

美術館の学芸員になりかけた話

井関正昭さんが亡くなられた。ローマの日本文化会館や北海道立近代美術館、東京都庭園美術館の館長をされた方だが、私も昔お世話になった。私が最初の職場である国際交流基金に勤めていた頃、大阪の「具体美術」のローマでの回顧展を担当した。

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2017年10月13日 (金)

『光』の野獣性

11月25日公開の大森立嗣監督『光』を見た。最初に離島の少年少女の物語が出てくる。大津波の発生と共に強烈な音楽が流れ、舞台は25年後の東京になる。

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2017年10月12日 (木)

壊される建物を見るのが好き

自宅から歩いて200メートルほどのところで、再開発が始まった。要は一軒家や小さなビルをいくつも壊して、大きなマンションを作っている。私はその解体現場を見るのが大好きで、いつも通りながらぼーっと見ている。

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2017年10月11日 (水)

山形だよ、全員集合!:その(3)

今晩には賞が発表されるので、ほかの見た作品についても触れておきたい。日本と中国以外のコンペで「あっ」と驚いたのは、ジョン・ジャンヴィト監督の『航跡(スービック海軍基地)』。フィリピンの米軍基地が1992年に撤退した跡地で、廃棄物からアスベストが見つかったからだ。

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2017年10月10日 (火)

シュテーデル美術館を思い出す

山形を歩いていたら、文翔館というレンガ造りの立派な建物があった。大正初期に建てられた旧県庁舎らしいが、それを見てこの9月に行ったドイツの美術館をふと思い出した。フランクフルトの川沿いに立つシュテーデル美術館のこと。

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2017年10月 9日 (月)

山形だよ、全員集合!:その(2)

山形に限ったことではないが、今、国際映画祭で数多くの出品作から何を見るかを考える時、中国映画はまず外せない。今の中国はいろいろな意味で世界の話題だし、国内は激動の時代でその矛盾を描く監督も多いから。

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2017年10月 8日 (日)

山形だよ、全員集合!:その(1)

また山形の国際ドキュメンタリー映画祭に来た。昔、「8時だよ、全員集合!」というドリフターズの番組があったが、ここに来るとまさに「全員集合」という感じだ。昔よく仕事をしたり酒を飲んだりした映画好きの友人たちの多くは会う機会がなくなったが、彼らと再開するのが山形だ。

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2017年10月 7日 (土)

『コレクションと資本主義』に考える

水野和夫氏と山本豊津氏の対談新書本『コレクションと資本主義』を読んだ。ここでも書いた通り、水野氏の資本主義分析は最近のお気に入り。対談をしている山本氏は、東京画廊のオーナーで面識はないがその顔は何度も見たことがあった。

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2017年10月 6日 (金)

カメジローに涙する

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名はカメジロー』を劇場で見た。おもしろいという話をあちこちで聞いたから。TBSが作ったテレビ番組を追加取材して劇場用に作り直したものだが、見てみるとするすると引き込まれて、最後には涙してしまった。

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2017年10月 5日 (木)

なぜいつも忙しいのか

昔はよく「忙しいでしょう」と聞かれた。そんな時は「いや、遊びみたいなものですから」と意味の分からない返事をしていた。大学に移ってからはさすがに暇そうに見えるのか「忙しいでしょう」とか聞かれないが、心の中では「今も昔も忙しい」

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2017年10月 4日 (水)

『プラネタリウム』にがっかり

レベッカ・ズロトヴスキ監督の『プラネタリウム』を劇場で見た。去年のベネチアでかなり話題になっていたが見ていなかった。戦前のパリが舞台で、アメリカから来た降霊術師姉妹とフランスのユダヤ人映画プロデューサーの話と聞いて、とにかく見たいと思った。

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2017年10月 3日 (火)

「ボストン美術館の至宝」展にあぜん

10月9日まで開催の「ボストン美術館の至宝」展を見て、あぜんとした。私はここで「〇〇美術館展」についてはさんざん批判してきたし、朝日新聞のWEBRONZAにも書いた。しかし今回のボストン展はそういうレベルの話ではない。

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2017年10月 2日 (月)

悪魔祓いの映画を見る

11月公開のイタリア映画『悪魔祓い、聖なる儀式』を見た。去年のベネチア国際映画祭で話題になってオリゾンティ部門の最優秀作品賞を取ったドキュメンタリーだが、見ていなかった。シチリアの悪魔祓いというだけで、妙に気になっていた。

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2017年10月 1日 (日)

「さん」か「くん」か

私は自分の学生を基本的に「さん」と呼ぶ。これは会社員時代からの習慣で、特に新聞社は自分より若い人、入社年が遅い人を「君」と呼ぶことが多いが、私はそれが嫌だった。「君」と言ったとたんに下に見る感じが出るから。

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