選挙に行こう
今週は大学の授業で「みなさん、選挙に行ってください」と何度も言った。私は映画を教えているので、もちろん政治の話は授業ではしない。ただ、「選挙に行こう」は民主主義の根幹なので、言ってもいいのではないかと思った。選挙権が18歳以上になったので大学生はすべて有権者だし。
2年生以降になると少人数の授業になるが、1年生だと200人前後の授業がある。ここでわざわざパワポまで作って、選挙に行こうと訴えた。
先日、報道各社の情勢調査を見て愕然とした。自公政権が存続どころか、自民は議席数が増える可能性まであるとは。そもそも安倍首相は今も支持率より不支持率が高く、ある調査では「続投を望む」が37パーセントで「望まない」が47パーゼントなのに、どうしてこんなことになるのか。
理由は簡単で、投票率が低いから。有権者数は約1億人強。フェイスブックにあった数字で見ると、2014年の2014年の衆議院選挙選挙に行かなかった人4922万人。比例区で見ると、自民党に投票した人は1765万人しかいない。
50%と少しの投票率しかないと、有権者の2割未満の自民党支持者だけで、過半数を取れてしまう。こんな制度はどこかおかしいとさえ思う。確か東浩紀氏が最近ツイッターで「投票に行くな」と呟いて論議を呼んだらしいが、その気持ちもわからなくない。
だけど今の制度が続く以上、とりあえず今回は行くしかない。昔は自民党は悪だと思っていたが、今や右も左もない。ただ今の安倍政権はまずいと思う。今回自民党が過半数を占めたら、今年中にも憲法9条改正原案が出そうだと数日前の朝日に書いてあった。
そして9条改正に慎重な公明党ではなく、希望の党と組む可能性もあると。何ということか。確かに小池ならありうる。彼女についていった旧民進党のメンバーはどうするのだろうか。まず、最初の首班指名で希望の党は安倍に入れるかもしれないし。
私は公明党がある意味で安倍政権の暴走の歯止めになっていると思うので、これがナシで小池と一緒だと本当にまずい。トランプどころではなくなってしまう。
このブログは私の学生も読んでいるので、今日はあえて書いた。「2017年10月の初めての衆議院選挙で、私は〇〇、比例はXX党に入れた。その結果こうなった」ということを永遠に記憶して欲しいから。
世界には投票しないと罰則を設けている国がオーストラリアなどいくつもあるらしい。日本もその必要があるかもしれない。
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