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2017年11月

2017年11月30日 (木)

『春に散る』を単行本で読む:続き

ちょっと恥ずかしいが、『春に散る』のどこに泣いたかを書き留めておきたい。まず一番は、40年ぶりに4人の元ボクサーが一つの家に集まるシーン。主人公の広岡は住んでいたアパートで刑務所から出所した藤原を待ち受けて、そこから多摩川沿いの一軒家へ向かう。

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2017年11月29日 (水)

戦中の原節子もう1本

大学入試といえば2~3月だと思っている人が多いが、実は9月半ばから始まっている。2~3月の一般入試の前にAO、推薦、留学生などの入試があり、大学院入試も修士(2種類)と博士がある。さらに入試相談会も年に3回はあるので、休日がつぶれることが多い。

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2017年11月28日 (火)

『春に散る』を単行本で読む

沢木耕太郎の『春に散る』上・下を単行本で読んだ。「朝日」の朝刊に2015年4月1日から16年8月31日まで連載されていたもので、当時から楽しみに読んでいた。9割は新聞で読んだ気がする。

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2017年11月27日 (月)

東京フィルメックスはまだ続く:その(3)

もうフィルメックスは終わったが、グランプリの2本のインドネシア映画は見ていない。とりあえずまだ書いていない2本について書き留めておく。コンペの3本目の中国映画『とんぼの眼』は極めつけのヘンな映画だった。

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2017年11月26日 (日)

無印でセルフレジ

2012年秋にオーストラリアのシドニーとブリスベンに行って、初めてスーパーのセルフレジを体験した。自分でバーコードをかざして、クレジットカードを入れるだけ。ブリスベンで泊まったホテルも夜は無人になるなど、ずいぶん治安がいい街だったので可能なのかと思った記憶がある。

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2017年11月25日 (土)

東京フィルメックスはまだ続く:その(2)

特別招待作品のタイ映画『サムイの歌』がかなりおもしろかった。ペンエッグ・ラッタナルアーン監督は名前はよく聞いていたが、見るのはたぶん初めて。フィルムノワールだが、不気味なユーモアがあるし、話がわかったようなわからないような。

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2017年11月24日 (金)

写真に漂う平成の空気感

「平成」という時代が苦手だ。その前の輝かしく華やかな70年代や80年代に比べると、バブル崩壊とか失われた20年とかでロクなことはなかった気がする。そんなことを考えたのは東京都写真美術館で2つの展覧会を見たから。

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2017年11月23日 (木)

東京フィルメックスはまだ続く:その(1)

2000年に始まった東京フィルメックスが今年も開催中だ。同じ会場で(第1回は今はなきテアトル銀座)同じような規模で同じような内容で、林、市山という同じ主要メンバーが20年近くも続けているのは奇跡的なマンネリというべきか。考えてみたら、毎年通っていた。

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2017年11月22日 (水)

「1968年」展に酔う:続きもう1回

もともとこの展覧会は、3年前に東大闘争資料5000点と日大闘争資料1万5000点を受け入れたことから始まったという。東大に関しては議長の山本義隆氏がビラなどをすべて整理して出版していたが、日大資料の整理は「未開拓分野」だった。

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2017年11月21日 (火)

『ゲット・アウト』に唖然

久しぶりに唖然とした映画を見た。ジョーダン・ピールの監督デビュー作、『ゲット・アウト』のこと。友人からメールで抜群におもしろいと聞いたし、毎日新聞で高橋諭治氏が全米興収チャートで「ノーマークのジャンル映画がひょっこり1位を記録」と紹介していた。

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2017年11月20日 (月)

「1968年」展に酔う:続き

佐倉の「1968年」展があまりにおもしろかったので、続きを書く。「べ平連」でおもしろかったのは、この運動が「関西的発想」と解説してあったこと。確かに中心となった小田実、開高健、鶴見俊輔、桑原武夫はみな関西と縁が深い。

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2017年11月19日 (日)

原節子の戦中映画2本

原節子が戦時中にプロパガンダ映画に何本も出ていたことは知られているが、私は『ハワイ・マレー沖海戦』(42)以外はたぶん見ていない。フィルムセンターの「逝ける映画人を偲んで 2015-2016」の「原節子選集」に行ってみた。

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2017年11月18日 (土)

証明写真に考える

来年某大学の非常勤講師をやることになり、履歴書を送った。写真は映画祭などでよく使う写真データを履歴書に張り付けて送ろうとしたら、印画紙に印刷した4㎝×3㎝の証明写真でないとダメだとのこと。「やはり大学は日本一遅れている」と言いながら、ネットで3分間写真の場所を探した。

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2017年11月17日 (金)

『5パーセントの軌跡』は辛口のコメディ

1月13日公開のドイツ映画『5パーセントの奇跡』を見た。監督のマーク・ローテムントは、かつて『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』(2005)をドイツ映画祭のオープニングでやった時に東京で会っていたので、懐かしかった。

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2017年11月16日 (木)

「1968年」展に酔う

秋学期は週に一度、夕方だけ所沢で授業をする日がある。その日は時間があると朝から遠出する。先日は横浜トリエンナーレに行った。横浜から所沢はそれなりに遠かったが、今回行った千葉の佐倉はさらに時間がかかった。

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2017年11月15日 (水)

『花筐』の世界

大林宣彦監督は、昔からどこか苦手だった。『HOUSE』で見せた「映像マジック」を『転校生』のような商業映画でも時々使う。マジックというより「なんちゃってマジック」といったらいいのか、開き直りのような映像遊びがピンと来なかった。最近はほとんど見ていない。

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2017年11月14日 (火)

髪の話

私の髪は真っ黒でふさふさしている、と長年思っていた。ところがそうでもない、と知ったのは昨年の秋のこと。パリから帰国直前にシネマテーク・フランセーズの座談会に出た。そこで撮られた写真の一枚に驚愕した。

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2017年11月13日 (月)

『ブレードランナー2049』に思う

ようやく劇場で『ブレードランナー2049』を見た。予告編はずいぶん前から見ていたし、なんといっても私が学生時代に封切りで見た『ブレードランナー』(1982)の続編だから、見たかった。友人から「学生に勧めるなら第一作を見てからと言った方がいい」と聞いていた。

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2017年11月12日 (日)

酒を飲まずに生きて行けるか

昨日、「朝日」のBEという土曜版をめくっていたら、「お酒のない人生は損なのか?」という読者アンケートをまとめた記事があった。驚くべきことに、「いいえ」が59%で「はい」が41%。6割が酒は損とは何ということだ。

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2017年11月11日 (土)

『希望のかなた』のリアル度

12月2日公開のアキ・カウリスマキ監督『希望のかなた』を見た。前作『ル・アーヴルの靴みがき』で後半に難民の黒人が出てくる場面があったが、今回は何と「難民問題」を中心に持ってきた作品となった。

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2017年11月10日 (金)

目ざまし時計を使わない

昔、どこかに浅田彰氏が「今は目覚まし時計を使わずに好きな時に起きる生活が気に入っている」という意味のことを書いていた記憶がある。気がついたら、私もそのような生活をしていた。目覚まし(時計からスマホになった)を使わないのは昨年パリに行く前からだから、3、4年くらい前からかもしれない。

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2017年11月 9日 (木)

うますぎる『おじいちゃん、死んじゃったって。』

森ガキ侑大監督の『おじいちゃん、死んだんだって』を見た。実は8月に試写で見てメモを残していたが、厳しい意見になりそうなので、公開後にアップすることにした。この監督はCM界では名の通った人のようだ。

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2017年11月 8日 (水)

「エンジョイ」の一言

昨年6月、パリにいた時にニューヨークに一週間行った。1989年に行って以来だった。その時はなぜか幸せな気分になった記憶があるが、去年行ってみていやなところだと思った。その象徴が「エンジョイ」という言葉だった。

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2017年11月 7日 (火)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(7)

まだ触れていない映画について、メモを残しておく。中国のチョウ・ヤンズ監督『老いた野獣』は「アジアの未来」部門でスペシャルメンション(2位)だったが、かなりよかった。内モンゴルの都会を舞台にした映画で、主人公の父親が何とも魅力がある。

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2017年11月 6日 (月)

『〈女帝〉の日本史』に考える

原武史氏の新刊『〈女帝〉の日本史』を読んだ。実は彼の『皇后考』を読もうとだいぶ前に買っているが、あまりに分厚くて読む勇気がない。そこで同じような内容に見える新書を先に読んだ。

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2017年11月 5日 (日)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(6)

今年は受賞結果を聞いて笑ってしまった。朝日新聞デジタルの星取表での私の評価と近かったから。いつもは全く違うので、今年もきっと平凡なフランス映画『スパーリング・パートナー』あたりが取るのではと予想していたのに。

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2017年11月 4日 (土)

映画祭の合間に展覧会2つ

東京国際映画祭の映画の合間に、六本木で2つの展覧会を見た。1つは国立新美術館で12月18日まで開催の「安藤忠雄展―挑戦―」。一般的に言って、建築の展覧会はおもしろくない。

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2017年11月 3日 (金)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(5)

最近は再び中国映画が勢いづいている気がするが、コンペの『迫り来る嵐』はすばらしかった。1997年のある小さな都市の国営工場を舞台にしたもので、中国の急速な近代化を丸ごと捉えようという野心的な試みだ。これがドン・ユエという監督の第一回長編とは驚く。

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2017年11月 2日 (木)

トップが変わってもあまり変わらない東京国際映画祭:その(4)

映画祭も後半になると、今年のコンペの傾向の話が出る。ユーラシア大陸のみで、アメリカもカナダもオーストラリアもない。トップが変わって、矢田部氏は好き放題に選んだのではないか。似た作品が多い。人によって評価に差が出やすい、云々。

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2017年11月 1日 (水)

『スター女優の文化社会学』を読む

北村匡平という私よりも2回り若い著者の『スター女優の文化社会学 戦後日本が欲望した聖女と魔女』を読んだ。400ページを超す大著だが、東京国際映画祭に期間中に持ち歩いて余った時間にあちこちで読んでいた。

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