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2017年11月14日 (火)

髪の話

私の髪は真っ黒でふさふさしている、と長年思っていた。ところがそうでもない、と知ったのは昨年の秋のこと。パリから帰国直前にシネマテーク・フランセーズの座談会に出た。そこで撮られた写真の一枚に驚愕した。

それは私が舞台から降りて知り合いたちと歓談するところを友人が出口から撮ったものだが、俯瞰する感じで私の頭を上の方から撮っていた。すると頭の毛が薄く、地肌が見えてそこにちょうど光が当たっていた。

その写真を見る限り、禿げた中年だった。もちろん顔を正面から見たらそこまでは目立たない。だがこの数年全体的に薄くなってきたのは事実。

だからではないが、最近髪を短くしている。それは意図したわけではなく、月に一度近所の理髪店に通っていたら、いつの間にか短くなった。もう20年近く通っているが、いつの間にか少しずつ短くされてしまった。

一般論としては、髪が薄いのに長髪にすると「すだれ」状態になって見苦しい。むしろハゲを逆手にとって短くした方がいい感じになる。だから理髪店でもあえて文句は言わず、少しずつ坊主頭に向かっているままにしている。

かつての個人的な希望としては禿げずに少し長めの白髪のロマンスグレーになることだったが、その逆になりそう。黒いが短髪で薄い感じ。考えてみたら父親がそうだった。つまり田舎のヤクザ風か。

こういう身体的なことは、どうしようもない。私の胸はどんなに水泳やマシンジムをしてもペラペラに薄い。厚い胸の男は頼りがいがありそうだが、私は風が吹けばすぐに飛んでいきそうなくらい痩せている。頭は大きく後部は「ゼッペキ」でこれまたカッコ悪い。

そもそも体育も苦手だった。走っても遅いし、跳び箱や鉄棒などは大の苦手。小学3年生の時に父に強制されて剣道を始めたら、マラソンだけが得意になったが。

だから60歳に近いのにほぼ健康で黒い髪があるだけでも、「いい方じゃよ」(小津の『東京物語』の老夫妻風に)と思うことにしている。それにしても髪の減り具合を気にする時間が増えた。

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