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2017年11月18日 (土)

証明写真に考える

来年某大学の非常勤講師をやることになり、履歴書を送った。写真は映画祭などでよく使う写真データを履歴書に張り付けて送ろうとしたら、印画紙に印刷した4㎝×3㎝の証明写真でないとダメだとのこと。「やはり大学は日本一遅れている」と言いながら、ネットで3分間写真の場所を探した。

その検索で偶然見つけたのが「ピクチャン」というシステム。好きな写真を選んでそのHP上にダウンロードした後、できあがりの写真サイズを選ぶ。それからトリミングをやってメアドを入れると、コンビニで印画紙に3枚印字できる番号が送られてきた。それを持ってコンビニで番号を入れたら、200円で3枚の証明写真が出てきた。

ちなみに従来型の箱に入る形は、今や4枚で800円。たぶん「ピクチャン」側は200円の何割かをもらうのだが、これは見事なビジネスモデルだ。箱の中の写真は自分での調整が難しい。いつもどこか不本意な写真が上がってくる。ところがこのシステムだと好きな写真を選べ、トリミングや拡大や前後左右の調整も自由自在。

そのうえ、面倒な会員登録も何もない。名前も住所も電話番号もナシでメアドを入れるだけで、出力番号がHP上に表示され、メアドも送られてくる。写真データは1週間で消去されるという。

証明写真で思い出したのは、1993年に新聞社に転職した時の写真。今も紙の社員証に貼られたものをいるのを持っているが、「行動する少壮の知識人」といった感じである。当時送られてきたその写真を見た部長は「英語・仏語・伊語に堪能」と書いていたこともあり(伊語は本当は怪しかった)、「どんなインテリが来るかと思ったぜ」と言っていた。

「ところが来てみたらずいぶんいい加減な奴じゃないか」と言われた。とにかく最初の政府系機関にいた時は、学会で発表したり学会誌に論文を書いたりして、「インテリのつもり」だったのだろう。

その後数年たってカード型になった社員証の写真は、いかにも「業界風」。文化事業部で広告会社やテレビ局の人々と付き合うようになって、影響を受けたのか。夜の10時頃から酒を飲んで食べたりしていたので、顔が脂ぎっていた。

途中から眼鏡も細く赤いふちになった。今の大学に転職する時に送った教職員証の写真がそれだ。文化部記者をしていた頃に撮ったもので、「脂」はだいぶ抜けているが、「業界風」はまだ残っている。

ところが最近の免許証の写真を見ると、とにかく「明るい中年おじさん」だ。何がそんなに楽しいのかという顔をしている。コンビニで証明写真を作ったことから、こんなことを考えた。とりあえず「ピクチャン」はおススメ。

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