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2017年12月

2017年12月31日 (日)

「スター・ウォーズ」はこれでおしまい

年末にふさわしい映画と考えて『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を満員の劇場で見た。去年末に『フォースの覚醒』を見て、いいような悪いような感じだったが、今度は基本的な部分に妙に疑問を持った。もうこれでおしまいにしようと思う。

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2017年12月30日 (土)

年末年始の人々

年末年始に出会う人々は、顔が違う。家の近所でも繁華街でも。ふだんは会社員とかOLとかフリーランスとかそれぞれの仕事の匂いをさせている人々が、一挙に日常の顔を見せる。

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2017年12月29日 (金)

『勝手にふるえてろ』は新しいか

12月23日に公開された大九明子監督『勝手にふるえてろ』について書く。東京国際映画祭のコンペに選ばれた作品だが、その前に見ていた。最近は公開前にあまり否定的なことを書かないように一応気をつけているので、今になってアップする。

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2017年12月28日 (木)

「多々ある」への違和感

昔、パリで言語学の授業を受けた時、「あらゆる言葉に間違いはありません。誰かが書いたり話したりするすべての言葉は正しいのです。ただし、これまでの言い方に比べると違うと感じることはよくあります」という話を聞いて、なるほどと思った記憶がある。若い女性の先生だった。

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2017年12月27日 (水)

チェコのヌーヴェルヴァーグを見る:続き

ヴラーチルの『鳩』(1960)があまりにおもしろかったので、最終日にもう一度フィルムセンターに行った。見たのは、ヤン・ニェメツの『夜のダイアモンド』(64)とヴィエラ・ヘチローヴァの中編2本『天井』(63)と『袋いっぱいの蚤』(63)。

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2017年12月26日 (火)

新聞の「年末回顧」評

いつ頃からか知らないが、新聞の映画の年末回顧で興行収入(興収)のことばかり書くようになった。邦高洋低とか、去年は興収が歴代最高とか。そんなことはたまたま当たる映画があっただけのことで、読者にとっても作り手にとっても関係ないのではないか。

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2017年12月25日 (月)

チェコのヌーヴェルヴァーグを見る

フィルムセンターの「チェコ映画の全貌」を終盤間際に行ったが、そこで見たフランチシェク・ヴラーチル監督『鳩』(1960)が抜群に面白かった。チラシに「チェコヌーヴェルヴァーグの嚆矢」と書かれていたし、大島渚の第一回長編『愛と希望の街』の原題「鳩を売る少年」を思い出したから選んだ。

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2017年12月24日 (日)

クリスマス撲滅キャンペーン中

昔から12月が嫌だった。テレビを見ても街に出ても「ジングルベル」が鳴る。何が嬉しいのかさっぱりわからない。中学生の時から、早く正月になって欲しいと思っていた。

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2017年12月23日 (土)

『スリー・ビルボード』の展開に驚く

映画祭で一日に何本も映画を見ると、当然ながら1本1本の記憶が危ない。そのうえ、外国の映画祭だと日本語字幕がないので理解度も低くなる。去年ベネチアで見た『スリー・ビルボード』が2月1日から公開というので、試写を見に行った。

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2017年12月22日 (金)

『あのころ、早稲田で』を読みながら

中野翠さんの新作エッセー『あのころ、早稲田で』を読んだ。どこかの書評で紹介されていたからだが、本屋で手に取っていい感じの表紙だった。この著者の映画評論はいつも気にしている。アカデミックではなく、感覚的に鋭いから。

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2017年12月21日 (木)

『幼な子われらに生まれ』への違和感

毎年のことだが、年末から年始にかけて映画賞が発表される。見ていない日本映画が賞を取っていると見たくなる。ちょうど名画座ではそういう作品をやっていることが多いので、あわてて見に行く。そんな感じで『幼な子われらに生まれ』を見に行った。

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2017年12月20日 (水)

香水の話

先日、ある女子学生に「先生の香水、いいですね」と言われた。思わずニヤリとしてしまったが、香水の話はほとんどしたことがない。いったい男性でどれだけの割合がつけているのか知らないし、友人ともたぶん一度も話したこともない。

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2017年12月19日 (火)

映像配信の時代に

アスミック・エースの母体であるアスミックの創立に参加し、その後独立して映画業界でVHSからLD、DVD,ブルーレイを売ってきたOさんに大学で話をしてもらった。その時一番驚いたのは、「配信される映画は極めて限られている」というものだった。

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2017年12月18日 (月)

今年も学生映画祭:その(4)

今年の学生企画の映画祭のテーマが「映画と天皇」に決まった時、私はちょっと緊張した。右翼が攻めて来るかもと思ったから。私宛にカミソリが送られて来たり、大学に街宣車が来たりしたら面倒だなと。特に大学に迷惑がかかると、立場上困る。

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2017年12月17日 (日)

平成のジグザグ歩き

私が東京に出てきたのは24歳の時だった。ある大学院に入ったが、その時の同期の石坂君に「古賀君の歩き方はすごいね。ジグザグデモならぬジグザグ歩きだ」と言われたことがある。

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2017年12月16日 (土)

『ライオンは今夜死ぬ』のJPLに息を飲む

先日見たアルベルト・セラ監督の『ルイ十四世の死』であの『大人はわかってくれない』のジャン=ピエール・レオー(JPL)が死ぬ役を演じたのに驚いていたら、また似たような映画があった。正確に言えば、冒頭に死ぬ役を演じる映画に出ているシーンが写るが、私はその表情を見ただけで息を飲んだ。

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2017年12月15日 (金)

『ビジランテ』 の地と血の匂い

入江悠監督の『ビジランテ』を劇場で見た。実は題名を聞いて怪物の名前かと思っていたら、「自警団」のことらしい。「朝日」「日経」「毎日」などの映画評で絶賛されていたので、見に行ってみた。

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2017年12月14日 (木)

「平成」のとらえ方

21世紀になったばかりの頃、「失われた10年」という言い方が流行った。これは1991年からのバブル崩壊後の10年を指していたが、その後「失われた20年」という表現も出てきた。2001年の小泉構造改革以降は不況が深まったという見方だ。

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2017年12月13日 (水)

今年も学生映画祭:その(3)

今回「映画と天皇」というテーマで映画祭をやって驚くのは、最近になって「右」と「左」の区別がつかなくなったこと。若松孝二監督の『11.25 自決の日』を見てそう思った。若松監督は、パレスチナや北朝鮮(よど号事件)に行った元全共闘とも連絡を取っていた筋金入りの「左」のはず。

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2017年12月12日 (火)

『恥辱』に身につまされる

年を取ると映画でも小説でも身につまされることが多いが、J・M・クッツェーの『恥辱』を読んで自分の近未来かと思った。クッツェーと言えばノーベル賞作家でその前にはブッカー賞も取っているが、まだ読んだことはなかった。

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2017年12月11日 (月)

今年も学生映画祭:その(2)

映画祭の最初の土日が過ぎて思うのは、映画祭の主催者は疲れるということ。「立ち合い」をしながら、かつて朝日ホールやフィルムセンターでいろいろな映画祭をやっていた日々を思い出した。まず、関係者が来ると挨拶しないといけない。

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2017年12月10日 (日)

『南瓜とマヨネーズ』の懐かしさ

魚喃キリコという漫画家の名前は知っていたが、もともと漫画は読まないので『南瓜とマヨネーズ』が90年代末にヒットしたことも知らなかった。劇場に見に行ったのは、友人に「冨永昌敬監督の中で一番いいかも」と聞いたから。

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2017年12月 9日 (土)

今年も学生映画祭:その(1)

今日から私の学生が企画する映画祭が渋谷のユーロスペースで始まる。今年で7年目だからいいかげん飽きてきたが、今年のテーマは「映画と天皇」。女子学生が出した案だが、何ともタイムリー。

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2017年12月 8日 (金)

気がついたら私もスマホを触っていた

電車に乗るとまず9割がスマホをいじっている。チラリと見た感じだとだいたい男性はゲームで女性はSNSが多い。最近は動画や漫画も増えた。大学で授業をしていても、30人以上の授業だと必ず触っている学生が1人はいる。

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2017年12月 7日 (木)

『火花』の快さ

板尾創路監督『火花』を劇場で見た。この芸人で俳優の監督作品はこれまで見たことがなかったが、これがなかなかうまい。もともと芸人の又吉直樹の原作が2人の芸人を描いたもので、監督がその世界を生きてきた板尾だけに、その「匂い」がたっぷり伝わってくる。

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2017年12月 6日 (水)

フリーター中年に見られた

先日、近くのアパート数棟の取り壊しがすみ、広くなった場所に大きなマンションを建てるべくブルドーザーが整地をしていた。前に書いたようにこういう光景が大好きな私は、スマホを構えた。すると後ろから「おい、こら!」

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2017年12月 5日 (火)

アルベルト・セラを初めて見る

これまで何度か名前を聞いたアルベルト・セラの映画を初めて見た。難解という評判は聞いていたが、『鳥の歌』(2008)は同じカタロニア出身のパブロ・カザルスの有名なチェロ演奏をモチーフにしているようだからわかりやすいかと思って見に行った。

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2017年12月 4日 (月)

『映画の胎動』を読む

最近ここによく書くように若手の映画研究者の博士論文をもとにした分厚い本が続々と出ているが、1985年生まれの小川佐和子氏の『映画の胎動 1910年代の比較映画史』もその1つ。実は昨年春に出た時に買っていたが、いつの間にかどこかにまぎれて読んでいなかった。

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2017年12月 3日 (日)

『ローガン・ラッキー』の安定感

確か映画をやめるといったはずのスティーヴン・ソダバーグ監督の『ローガン・ラッキー』を劇場で見た。これがまれに見る安定感で、最初から最後まで楽しませてくれる。彼の「オーシャンズ」シリーズに比べたらいささか不発弾というか、うまくいかないところもあるが、それがまたいい。

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2017年12月 2日 (土)

平野啓一郎『マチネの終わりに』に唖然

30代までは、自分より若い作家が芥川賞をもらうと、気になって読んでいた。だから私より10以上若い平野啓一郎が、京大生時代の1999年に『日蝕』で芥川賞を取った時にはすぐに読んだ。その時は、「純文学」は大変だなあと思った記憶がある。

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2017年12月 1日 (金)

ようやく『人生フルーツ』を見る

最近、東海テレビ製作のドキュメンタリーがよく話題になる。『人生フルーツ』もその1本だが、この半年全国でヒットしたらしい。私は最近ようやく名画座で見ることができたが、平日の昼間なのに、なんと客席はびっしり。

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