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2017年12月31日 (日)

「スター・ウォーズ」はこれでおしまい

年末にふさわしい映画と考えて『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を満員の劇場で見た。去年末に『フォースの覚醒』を見て、いいような悪いような感じだったが、今度は基本的な部分に妙に疑問を持った。もうこれでおしまいにしようと思う。

そもそも「フォース」も「ジェダイ」も何のことかわからない。「フォースと共にあれ」と何度か出てくるが、「フォース」はForce=力、暴力、軍隊なので、そういう権力志向なのかとも思う。というより、全体にオカルト宗教めいている。

そして敵の名前が「ファースト・オーダー」=「最初の注文」? あるいは「第一の命令」? これまた軍隊のような名前で、彼らの銀河の独裁に立ち向かうのが、レジスタンス=反乱軍。その中心となるはずが、最後のジュダイ騎士であるルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)だが、孤島で隠遁している。

スカイウォーカーとは空を歩く人で、まるで海を歩くキリストのようでまたまた宗教的。彼のもとにレイ(デイジー・リドリー)が現れて反乱軍への協力を頼むが、拒否する。ルークがなぜ苦悩するのか、私には皆目わからない。

わからないと言えば、ファーストオーダーに加わっているカイロ・レン(アダム・ドライバー)の苦悩も私には想像できない。いっそのこと悪になりきればいいのに、どっちつかず。父親を殺してダークサイドに行ったはずだが、ルークはなぜか彼を引き戻そうとする。いやはや。

何だかわからない悩みを抱えた人々をレイア(キャリー・フィッシャー)やヨーダなどが出てきて励ます。そして例の音楽が何度も鳴って、何となく盛り上がる。

いつも通りライトセイバーの刀で戦うのが何とも古臭く、機械でできた人物や動物顔の人物が一緒になって頑張るあたりが20世紀的な風景だろうが、今回はもうたっぷり見てしまった感じがした。すべてを出してしまったというか。

実は私の同世代には、「スターウォーズ」のシリーズを映画の原点のように語る友人が多い。1978年に日本で公開されたシリーズ第一回が高校生の時だったからだろうが、私は当時は見てもいない。その時から縁はなかった。その後映画好きになっても、興味がわかなかった。というわけで、これをもって打ち止めとしたい。

それにしても最近になって「スターウォーズ」を見始めた世代は、この約束事と記号だらけのドラマをどのように楽しんでいるのだろうか。

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コメント

私も、今作でこのシリーズのメッキが剥がれてしまった、と思います。

投稿: onscreen | 2017年12月31日 (日) 09時10分

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