今年も学生映画祭:その(2)
映画祭の最初の土日が過ぎて思うのは、映画祭の主催者は疲れるということ。「立ち合い」をしながら、かつて朝日ホールやフィルムセンターでいろいろな映画祭をやっていた日々を思い出した。まず、関係者が来ると挨拶しないといけない。
今年はトークが11人もあるので、その度にご挨拶をし、終わるとよかったことを伝える。夜の回だと飲みに誘う。記事を書いてくれた新聞記者が来ると、おかげで話題になったことを伝える。配給会社の人には映画を安く貸してもらったお礼を言う。
あるいは、見に来てくれた卒業生や友人と話し込む。初日の夜は恒例の映画祭同窓会で、7年前から去年までの映画祭を企画した学生が20人くらい揃う。
そんなことをしていると、なかなか落ち着いて映画を見られない。映画を見ていても学生からの連絡が来たりするので、落ち着かない。多くは一度見た映画なので、暇な時に出たり入ったりして部分を見る。
映画の開始前と終了後は、私も観客の誘導をやる。本来なら学生がやるはずだが、私が大声を出して動いて見本を見せるのが手っ取り早い。もう1つのスクリーンでカウリスマキの『希望のかなた』をやっているが、そちらの誘導もやってみせる。
本や学生のレポートなどを持参しているが、劇場にいると落ち着いて読めない。疲れてロビーで座って仮眠をしていても学生に起こされる。気分を変えたい時は、近くのカフェで一人で本を読むしかない。
昔映画祭をやっていた時は、基本的に全期間会場にいた。すると何をするわけでもないのに、疲れがじわじわと来た。今の学生の映画祭は会場が映画館なので、基本は劇場スタッフが運営して学生が手伝う形なので私のすることはないのにやはり疲れる。
それでもだいたい一日に一度は会場に顔を出して、学生と話す。結局そういうイベントの裏方が好きなのだろう。劇場のH支配人は私と同じ年だが、彼によると全国のアート系映画館の支配人に同世代が多いとのこと。東京国際映画祭やフィルメックスのプログラマーたちも含めて、「裏方プログラマー世代」かもしれないと盛り上がった。
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