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2018年1月

2018年1月31日 (水)

『ジュピターズ・ムーン』の妙な魅力

ハンガリーのコーネル・ムンドルッツォ監督の『ジュピターズ・ムーン』を劇場で見た。「日経」の映画評で中条省平さんが5つ星をつけて絶賛していたからだが、なかなか妙な魅力を持った映画だった。

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2018年1月30日 (火)

目白の美食の穴場

地図を見ると、私の自宅から勤務先の大学のちょうど中間のあたりに目白がある。そこを通っているバスもあるので、目白で食事をすることが増えたが、これがなかなかの穴場だ。

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2018年1月29日 (月)

『ナチュラルウーマン』の強さ

2月24日公開の『ナチュラルウーマン』を試写で見た。チリのセバスチャン・レリオという監督の映画で、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたので見てみようと思った。

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2018年1月28日 (日)

ついでに見た展覧会2つ

展覧会は、映画と違って見るのに時間がかからない。普通は30分強で、つまらないと思ったら10分でも見られる。たまたま通りがかったり、空いた時間をつぶしたりするために、展覧会を2つ見た。一つはBunkamuraで3月11日まで開催の「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界」展。

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2018年1月27日 (土)

『リメイク映画の創造力』を読む

北村匡平、志村三代子編の新刊『リメイク映画の創造力』を読んだ。通常、この種の学者たちによる共著はあまりおもしろくない。おおむね、大学の先生が自分の教え子の非常勤講師を集めて作ったような本が多かった。

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2018年1月26日 (金)

ポルノ以前の西村昭五郎:続き

ふと時間ができたので、もう1本だけ西村昭五郎を見た。初監督作品『競輪上人行状記』(63)で主演は小沢昭一だったが、これが大当たりの傑作だった。脚本は大西信行と今村昌平だが、映画のタッチはむしろ川島雄三に近い。

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2018年1月25日 (木)

剣道ノスタルジア

実は、剣道二段である。これを言うとまずウケる。あの武具をつけた窮屈そうな決まりだらけの武道を、いつも減らず口ばかり叩いている私がやっていたようには、とても見えないからだろう。

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2018年1月24日 (水)

ポルノ以前の西村昭五郎

一昨日、帰宅難民になりかけたのは、実は渋谷で西村昭五郎の映画を2本立てで見たからだった。この監督は何と言っても日活ロマンポルノ第一号の『団地妻 昼下がりの情事』(1971)で映画史に名を刻まれている。

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2018年1月23日 (火)

偽装帰宅難民に見る忖度社会

昨日、家に帰ろうとして帰宅難民になりかけた。午後17時過ぎ、渋谷で用事を済ませて自宅に帰ろうと思って、半蔵門線渋谷駅に歩いて行った。ところが大変な混雑になっていた。

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2018年1月22日 (月)

『シェイプ・オブ・ウォーター』の愛おしさ

昨年ベネチアで見ていたが、その時大好きだったので、3月1日公開のギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』の試写を見に行った。ベネチアで金獅子賞を撮った時には嬉しかったが、今度日本語字幕付きで改めて見直して、本当に愛おしくなる傑作だと思った。

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2018年1月21日 (日)

アマゾン効果の時代に

学生にはよく、今は映像をめぐる環境の過度期だと説明する。19世紀半ばに写真が生まれ、90年代に映画が生まれた。列車や飛行機や自動車や電話や電報やタイプライターができて、20世紀の道具立てがほぼ整った。

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2018年1月20日 (土)

『RAW』の衝撃

2月2日公開のフランス映画『RAW』の試写を見た。ジュリア・デュクルノーという女性監督の初作品で、一昨年のカンヌの批評家週間に出てカニバリズム(食人)映画として話題になったのを記憶していた。原題はGrave=(重い、大変だ、深刻だ)で、英題=邦題とはだいぶ違う。

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2018年1月19日 (金)

『観光客の哲学』を読む

私より10歳若い評論家・東浩紀の本は、実は一度もちゃんと読んだことがなかった。最初の『存在論的、郵便的』(1998)から、本屋でめくったり、書評を読んだりはしたが、買ってさえいない。なぜかその気にならなかったのは、彼の風貌や雰囲気によるかもしれない。

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2018年1月18日 (木)

『デトロイト』の緊張感

今月26日公開のキャスリン・ビグロー監督『デトロイト』を試写で見た。この監督は『ハートロッカー』も『ゼロ・ダーク・サーティ』も極限状態に置かれた人々を恐るべき緊張感で描いてきたが、今回は密室劇でそれがさらに高まった感じ。

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2018年1月17日 (水)

高崎で展覧会2つ

高崎の映画館に講演に行ったついでに、美術展を2つ見た。高崎は25年ほど前に、最初の職場の仕事で群馬県立近代美術館に行ったきり。この美術館は駅から少し離れているので、駅周辺を回ろうと思ったら市立美術館が2つもあった。

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2018年1月16日 (火)

『キングスマン』続編に考える

最近、邦画もアメリカ映画も続編ものが増えた。昔から「007」や「寅さん」などはあったけど、それらは急に1本だけ見てもわかるようにできていた。ところが例えば今回の「スターウォーズ」は、ある程度その物語を知っていないと、とても楽しめない。いわばオタク向けだ。

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2018年1月15日 (月)

バーゲンにうろたえる:続き

先日「私学共済」で(ほんの少し)安く買った話を書いたら、学生から「先生はそんな特権があるんですね」と言われた。そこで誤解のないように説明しておく。50人以上で10年以上続く会社や省庁から区役所まで役所には、だいたいそういう「特典」がある。

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2018年1月14日 (日)

『ノクターナル・アニマルズ』を再見

友人があまりにおもしろいと言うので、トム・フォード監督の『ノクターナル・アニマルズ』を劇場で再見した。一昨年のベネチアのコンペで見ていたが、それほど印象がよくなかった。その年のコンペだと、『立ち去った女』のリアリズムや『メッセージ』の巧みさや『笑う故郷』の皮肉に惹かれたのかもしれない。

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2018年1月13日 (土)

裏方から表へ出てみると

長い間、裏方だった。何となく文化に関わる仕事がしたいと思って就いた職業が、今風に言うとコーディネーター業だった。最初に勤めた政府機関で先輩からよく言われたのが、「君たちは専門家になる必要はないんだ。専門家との人脈があればいい」

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2018年1月12日 (金)

世界のヌーヴェル・ヴァーグを追って:吉田喜重

吉田喜重監督の映画はたぶん『人間の約束』(86)から同時代的に見た。『嵐が丘』(88)や『鏡の女たち』(02)まで。以前の作品は『エロス+虐殺』(69)など70年代前後の難解な作品を30年ほど前に数本見たくらいだった。

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2018年1月11日 (木)

バーゲンにうろたえる

いつもだが、1月になるとうろたえる。冬物のバーゲンの季節だから。毎年何か買わないと落ち着かない。だいたい12月から探し始める。去年はコール・ハーンの赤い底の皮スニーカーを、狙い通りに30%オフで買った。

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2018年1月10日 (水)

『嘘八百』がピンと来なかった

最近予告編を見て、一番「見たい」と思ったのが武正晴監督の『嘘八百』。中井貴一と佐々木蔵之介の掛け合いがおもしろそうに見えた。この監督は『百年の恋』がなかなかだったし。そこで公開数日後に劇場に行った。

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2018年1月 9日 (火)

アジェの亡霊

今年最初に見た展覧会は、東京都写真美術館で1月28日まで開催の「アジェのインスピレーション」展。実はアジェの個展だと思っていたら、副題は「ひきつがれる精神」でアジェと彼の影響を受けた人々の写真を合わせたものだった。

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2018年1月 8日 (月)

『女の一生』の新しさ

ステファヌ・ブリゼ監督の『女の一生』を劇場で見た。有名なゾラの小説を映画化したフランス映画で、岩波ホールでの公開だからいかにも教養主義的な映画に見えるが、それが実は相当に新しい前衛的な映画なのだ。

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2018年1月 7日 (日)

「ワインスタイン効果」とは

昨年末からアメリカの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件を巡って、世界中が大騒ぎになっている。木下千花さんが書いたエッセーによれば「ワインスタイン後」After Weinsteinとか「ワインスタイン効果」Weinstein Effectという言葉もあるようだ。「効果」はもう英語のwikiに膨大な例と共に載っている。

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2018年1月 6日 (土)

『否定と肯定』の現代性

今年最初に劇場で見たのはミック・ジャクソン監督の『否定と肯定』。その驚くほど硬い題名が気になったし(原題はDenial=否定)、知り合いがおもしろかったとFBで書いていた。

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2018年1月 5日 (金)

正月に見る熊谷守一

年末年始は家に籠って年賀状を書いたり、親戚の家に行ったり呼んだりして酒を飲む。その合間に原稿を書いたり、授業の準備をしたり。そんな日々の運動不足の解消のために見に行ったのが、東京国立近代美術館で3月21日まで開催の「熊谷守一展」。

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2018年1月 4日 (木)

世界のヌーヴェル・ヴァーグを追って:カヴァロレヴィッチ

1950年代後半から始まった「ヌーヴェルヴァーグ」を世界的な視点でとらえようと、年末年始に数本の映画をDVDで見た。たまたまフィルムセンターでチェコのヌーヴェル・ヴァーグの映画を数本見たのがきっかけだった。

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2018年1月 3日 (水)

『ロシア革命100年の謎』の謎

亀山郁夫と沼野充義の両氏による対談を新書にした『ロシア革命100年の謎』を読んだ。知り合いがフェイスブックで紹介していたからだが、久しぶりに完全に理解を超えた謎の本を読んだ気がした。

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2018年1月 2日 (火)

『ゴッホ 最期の手紙』のユニークさ

昨年はスクリーンで219本を見た。そのうち試写と映画祭がたぶん100本を超すだろうが、大学の授業でDVDやブルーレイをスクリーンで見たものは含んでいない。年末最後に映画館で見たのは、『ゴッホ~最期の手紙』。

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2018年1月 1日 (月)

学閥も地縁も血縁もなく

最近気づいたことだが、大学教員には父親も同じ職業だった人が多い。ある教員とほかの大学で教える共通の友人について話していたら、「彼のお父さんは私の父の東大の後輩だから、小さい時から知っていたんです」と言われた。そんな時は、「毛並み」がいいなあ、と思ってしまう。

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