バーゲンにうろたえる
いつもだが、1月になるとうろたえる。冬物のバーゲンの季節だから。毎年何か買わないと落ち着かない。だいたい12月から探し始める。去年はコール・ハーンの赤い底の皮スニーカーを、狙い通りに30%オフで買った。
12月後半に池袋西武のイッセイミヤケからと有楽町阪急メンズからバーゲンの案内が来た。それぞれ1日と2日が初日と書かれていると、何となくうろたえ始めた。
イッセイミヤケは若い頃はよく買ったが、最近は去年の夏に白いシャツをバーゲンで買ったくらい。その前には8年ほど前に買ったロングコート。そろそろまたコートを買いたくなった。ところが年が明けて初詣に行ったり、親戚が来たり。ようやく天下晴れて自由の身になれたのは3日午後だった。
行ったのは、有楽町阪急メンズ。ここは男性用としては新宿伊勢丹メンズと並ぶくらい品揃えがいい。かつてそこの年会費2000円のカードを持っていたが、5%引きでも年に4万円使わないと損なのでやめた。阪急は無料のカードで3%のポイントがつく(せこいなあ)。
当然だけど、バーゲンの日はおしゃれ番長みたいなカッコいい男性がたくさんいて、ただのオジサンの私は思わずひるんでしまう。もっとオシャレしてくればよかったといつも後悔する。それでも私はブーツとかジャケットとかコートとかを頭に浮かべながら店内を回った。
まずは地下でコール・ハーンの黒のブーツを買おうとしたら、バーゲン外だったので気落ちする。ジョン・ロブのブーツが安くなっていたので慌てたが、それでも10万円を超すのでやめた。シャツもイタリア製のいい感じのものは、サイズがない。
地下は諦めて上に登る。イッセイミヤケ、アルマーニ、ヒューゴ・ボス、コム・デ・ギャルソンなどを次々に覗くが、どうも決定打がない。2時間近くうろうろした挙句に、「ランバンオンブルー」というランバンの日本ライセンス商品の無難なジャケットを買ってしまった。ああ、バカみたい。
もう1つバカなことがあった。今回阪急に行った最大の理由は、割引商品券を使うことにあった。私は私大の教員で私学共済に入っている。各百貨店の割引があるのは知っていたが、使ったことがなかった。阪急は5%引きとあった。そのためには、入口受付でその商品券を買う必要がある。
5階か6階でジャケットを決めて「10分待ってください」と言って1階へ。税込みで4万円強だったので、4万円分の商品券を3万8千円で買う。書類があって10分はかかって、それからまた上に行くと千円券40枚を2度も数える。たぶん全体で20分くらい余計にかかった。
クレジットカードは使えないし、阪急のポイントもつかなかった!だから2000円得したといっても実際は500円くらいか。ファッションは結局は布切れで値段なんてかなり恣意的なものだから、そんな差は意味がない。もう2度と使うのはよそう。そんなこんなで心身ともに疲れた。そういいながら、また来年もうろたえるに違いない。
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