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2018年3月

2018年3月31日 (土)

「猫たち」を見る

東急文化村のザ・ミュージアムで4月18日まで開催の「猪熊弦一郎展」を見た。チラシでは「猫たち」と大きく書かれていて「猪熊弦一郎展」は本当に小さく描かれている。キャッチコピーは「猫好き画家の素敵な暮らし」。

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18年目のイタリア映画祭:その(1)

今年もイタリア映画祭が開催中だ。2001年に自分でゼロから立ち上げた映画祭だが、やったのは2007年までだし09年に新聞社も辞めたので、もはや遠い存在。去年は旅行でほとんど見られなかったが、今年はある予定が消えて急に時間ができたので行ってみた。

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2018年3月30日 (金)

『修道士は沈黙する』の職人芸

ロベルト・アンドー監督の『修道士は沈黙する』を劇場で見た。この監督は昔イタリア映画祭をやっていた頃から何本か見たが、思わせぶりのわりには小粒のドラマを作る職人監督という印象を持っていた。ところが先日の公開前に多くの新聞が絶賛の映画評を載せていた。

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2018年3月29日 (木)

「コンビニ人間」か

2年ほど前に『コンビニ人間』という小説が芥川賞を取ったことがあった。それはコンビニで何年も働く女性を主人公としたもので、作家自身がコンビニで働いていた(受賞後も)ことが話題になった。私の場合は、そうではなくて単にコンビニに通う依存症だ。

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2018年3月28日 (水)

『ザ・スクエア』の居心地の悪さ

4月28日公開のリューベン・オストルンド監督『ザ・スクエア 思いやりの聖域』を見た。去年のカンヌでパルムドールを取った作品だが、このスウェーデンの監督は『フレンチアルプスで起きたこと』や『プレイ』(東京国際映画祭で上映)などで、いつも見る者をいら立たせてきた。

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2018年3月27日 (火)

『おらおらでひとりいぐも』が35万部

芥川賞を取った若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』をようやく読んだ。東北弁の題名を聞き、授賞式の本人の写真などを見て、「これは読みたい」と思った。そういう人が多いのか、オビには「35万部突破!」と書かれていた。

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2018年3月26日 (月)

『素敵なダイナマイトスキャンダル』の時代感覚

冨永昌敬監督の『素敵なダイナマイトスキャンダル』を劇場で見た。この監督は前作の『南瓜とマヨネーズ』が現代を舞台にしながらも、原作の90年代の雰囲気をうまく出していた。さてカリスマ雑誌編集者の末井昭の半生を描いたらどうなるのか。

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2018年3月25日 (日)

高倉健について考える本

原節子の本を読んでおもしろかったので、その勢いでまたノンフィクションライターによるスター本を買った。森功著『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』は昨年8月に出た本だが、もう6刷だから売れているのだろう。

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2018年3月24日 (土)

『グレイテスト・ショーマン』を見たわけ

新人監督マイケル・グレイシーの『グレイテスト・ショーマン』を劇場で見た。もちろん「『ラ・ラ・ランド』の音楽チームが贈る」という宣伝文句に惹かれたわけではない。それならむしろ見ないはず。

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2018年3月23日 (金)

今も日本は「普請中」か

最近、自宅の近所で工事が多い。2つある最寄り駅のうちの1つにたどり着くまでの5分ほどの間に、マンションやビルが5カ所で建設中だ。ある時、ふと「普請中」という明治の小説の題が浮かんだ。

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2018年3月22日 (木)

『原節子の真実』に思うこと

2年ほど前に出た石井妙子著『原節子の真実』をようやく読んだ。出ているのは知っていたがこれまで読まなかったのは、この種の「ノンフィクションライター」の映画本は、話をおもしろくするために映画史的な間違いを書いてしまうことが多いから。

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2018年3月21日 (水)

『聖なる鹿殺し』の不快さをめぐって

あえて観客に不快感や居心地の悪さを感じさせる映画を作る監督がいる。昔ならある時期からのアラン・レネとかアントニオーニとか、今ならラース・フォン・トリアーやクレール・ドニ、『ハッピー・エンド』公開中のミヒャエル・ハネケとか『ザ・スクエア』がもうすぐ公開されるリューベン・オストルンドとか。

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2018年3月20日 (火)

長崎の古い写真に酔う

先日、フィルムセンターの「発掘された映画」の特集で、「古い映画なら何でも見たい」気分になったが、今度は「古い写真なら何でも見たい」と思った。東京都写真美術館で5月6日までの「写真発祥地の原風景 長崎」を見たから。

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2018年3月19日 (月)

『ワンダーストラック』の楽しさ

4月6日公開のトッド・ヘインズ監督『ワンダーストラック』を見た。この監督は『キャロル』が抜群だったが、今度はどちらかというと、映画ファン向けのちょっと渋い作品だった。それでもやはり見ていると、どんどん楽しくなった。

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2018年3月18日 (日)

暗澹たる読書:その(4)『日本軍兵隊』

昨年末に出た吉田裕著『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』を買ったのは、「310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推定される」というオビの言葉を読んだから。これが本当なら大変なことだと思った。

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2018年3月17日 (土)

人形アニメに泣く

もともとアニメはよくわからないが、人形アニメはさらに知らない。たぶんチェコアニメを除くと、ティム・バートンと川本喜八郎作品くらいしか見ていない。『ぼくの名前はズッキーニ』の劇場公開が終わりかけているに気づいて慌てて見に行ったのには、理由があった。

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2018年3月16日 (金)

大学改革は間違っていたのか:その(2)

安倍首相の公約の1つは「教育の無償化」だった。所得の低い家庭の学生の学費免除を大学で実施するための条件が文科省から出された。それに対して少し前に「朝日」の社説が反対していた。

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2018年3月15日 (木)

『しあわせの絵の具』のサリー・ホーキンス

『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスがあまりに気に入ったので、思わず彼女が出ているもう1本の上映中の映画『しあわせの絵の具』を見に行った。「愛を描く人 モード・ルイス」の副題通り、カナダの女性画家の話だ。

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2018年3月14日 (水)

『祝祭の日々』に溢れる「教養」

私は、大学生くらいから自分が「教養」がある方だと思ってきた。22年間の会社員時代もそうだし、大学教員の今さえもそれなりのつもり。ところが高崎俊夫氏のたぶん初めての本『祝祭の日々 私の映画アトランダム』を読んで、その自信は吹っ飛んでしまった。

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2018年3月13日 (火)

弁士再現映画を見る

もうとっくに終わったが、フィルムセンターの「発掘された映画たち」についてもう一度だけ書く。最後に見たのは、復元された弁士説明版」。これは文部省芸術祭で1954年に始まった「映画の歴史を見る会」における弁士付き上映の音声を、今回フィルムセンター所蔵のサイレント映画に加えたもの。

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2018年3月12日 (月)

大学改革は間違っていたのか:その(1)

一応フェイスブックもやっているのは、時々ビックリするような情報がはいるから。最近では読売新聞のネットをリンクしている友人がいて、「国立大学法人化は失敗だ」という題の京大の山極寿一学長へのインタビューが載っているのを読んでのけぞった。

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2018年3月11日 (日)

『リバーズ・エッジ』に考える

もともと岩井俊二監督や行定勲監督の映画は、どこかしら私に合わない。漫画の岡崎京子も、2年ほど前の世田谷文学館の個展も見に行ったけれど、思い入れはない。そんな私が『リバーズ・エッジ』を見に行ったのは、友人から二階堂ふみのきれいな胸が見られると聞いたから。

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2018年3月10日 (土)

ポスター展2つ

ポスターが中心の展覧会を2つ見た。1つは練馬区立美術館で4月15日までの「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展で、もう1つはフィルムセンターで3月25日まで開催の「SF・怪獣映画の世界」展。

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2018年3月 9日 (金)

日露戦争と関東大震災の映像

もう終わってしまったが、フィルムセンターの「発掘された映画たち2018」についてまだ書く。トーキーが始まる1930年代以前において、日本での最大の事件は日露戦争と関東大震災だろう。だからフィルムセンターの特集のハイライトだと思って「日露戦争と関東大震災の記録映画」に出かけた。

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2018年3月 8日 (木)

暗澹たる読書:その(3)『記者襲撃』

樋田毅著『記者襲撃』を読んだが、最近ここに書いた2冊以上に暗澹たる気分になった。なぜならこの本は、30年間の取材(というより捜査)の後の結論がなくて、希望のないままで終わるから。

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2018年3月 7日 (水)

『15時17分、パリ行き』に腰を抜かす

クリント・イーストウッドの新作『15時17分、パリ行き』を劇場で見て、腰を抜かしそうになった。予想外というか、こんなにシンプルで無邪気で、そのうえ感動的でいいのだろうか。そして時間はたったの94分。

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2018年3月 6日 (火)

中年たちの墓参り

新聞社に勤めていた頃の先輩、田中三蔵さんの七回忌に誘われて、多磨霊園に行った。参加したのは、田中さんと一緒に美術記者として仕事をしたことのある後輩6人だった。

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2018年3月 5日 (月)

『ラブレス』の荒涼たる世界

4月7日公開のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督『ラブレス』を見た。このロシアの監督は、初長編『父、帰る』(03)がベネチアで金獅子賞を取って以来、『ヴェラの祈り』、『エレナの戸惑い』、『裁かれるのは善人のみ』と毎回国際映画祭で話題作を見せてきた。

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2018年3月 4日 (日)

暗澹たる読書:その(2)『アメリカ 暴力の世紀』

ジョン・W・ダウ―は、『敗北を抱きしめて』という卓抜な戦後日本社会論を書いたアメリカの日本研究者だが、彼が自国について書いた本ということで興味を持った。これまた、暗澹たる気分になる本だった。

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2018年3月 3日 (土)

今ごろ見る『ブエノスアイレス』

1990年代後半はとにかく仕事が乗りに乗っていた頃で、なかなか映画を見る時間がなかった。たぶん新作は年に30本くらいしか見ていないのではないか。ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』(1997)は、絶賛する人々に苦手なタイプが多かったこともあって、見なかった。

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2018年3月 2日 (金)

暗澹たる読書:その(1)『新・日本の階級社会』

最近、読んで暗澹たる気持ちになる本をなぜか続けて数冊読んだ。まず先週関西の仕事に行く途中に読んだのが、橋本健二著『新・日本の階級社会』。これはもう本の題名だけで内容がわかる。

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2018年3月 1日 (木)

古い映像なら何でも見たい

フィルムセンターの「発掘された映画たち2018」にまた行った。皇室を撮ったドキュメンタリーを見ているうちに、サイレント時代の映像なら何でも見たくなった。今回は、「野田醤油、鈴木商店の記録と濱口雄幸の葬儀記録」。

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