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2018年4月 8日 (日)

春休みにものを捨てる

もともと「断捨離」という発想は嫌いだ。自分にとって記念になるもの、必要かもしれないものは、いつまでも取っておく。だから本もDVDも服も靴も、とにかくたまる。大学に移って一番よかったのは、研究室がもらえたこと。

少なくとも映画の本とDVDの大半は研究室の本棚に入れた。ところが最近はもう入りきれなくなった。それでもすき間を探して、あちこちに置いている。

さすがにチラシの類は捨てるが、それでも自然とたまる。それから送られてくる手紙や書類、旅行の際の地図やパンフなど、とにかく紙類が多い。自宅の部屋は、文字通り「足の踏み場もない」状態。

大学の教師は暇は多いはずだが、なかなか片づける余裕がない。それが毎年少し整理に向かうのが春休み。なぜか夏休みはその気にならない。今年は大学の研究室も自宅も、大量の紙の束に恐る恐る手をつけた。実は研究室の机の引き出しの中は始めて整理した。

大学に勤めてから3月で9年がたったが、最初の頃は何でも保存していた。教授会の議事録とか、入試の際のメモとか、大学の予算表とか、成績や卒論の評価とか。成績などは学年ごとのファイルに保管して、あとはすべて捨てた。捨てても捨てても紙が出てくるが、半日かかってすべて処分した。もちろんシュレッダーも使いながら。

調子に乗って、翌日は机の上も整理した。大半は捨てたが、知らない人からの手紙(例えば映画の企画書)などは、後で問い合わせがあるといけないので、一応保存。入試のメモを見て驚くのは「優秀」などと書いた学生が、そうでもなかった場合が多いこと。逆もたくさんあった。すべてシュレッダーへ。

自宅にはやたらに案内状が多い。試写とか展覧会のオープニングの案内もあるが、住宅とか金融とか毎日来る。レストランの割引券とかメニューとか、あらゆる「紙」が折り重なっている。あるいは非常勤で行っているほかの大学関連の資料とか、検診の結果とか新聞や雑誌の切り抜きとか。

ようやく床の「地肌」が見えだして、掃除機をかけるとホッとする。何となく新学期の準備をした気分になる。大学は明日から授業。また新入生がやってくる。大学にいると、人生は繰り返しながらいつの間にか老いてゆくものだとつくづく実感する。

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