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2018年5月28日 (月)

大学は役にたつのか:その(2)

実は今年は3つの大学で非常勤講師をしている。基本的に来た仕事は断らない主義なので、とりあえず引き受けてみた。1つは関西で、これは数年前から年に2回、集中講義をしている。カトリック系だが、学生がまじめで授業がやりやすい。

関西の大学もいわゆる有名大学だが、今年始めた2つの大学もどちらも偏差値がかなり高く、一般的には、私の教える大学のはるか上に見られている。一方はカトリック系でもう一方は普通の私大だが、カトリック系の方がだんぜんに授業がやりやすい。

まず、学生が授業をまじめに聞いている。注意しなくても私語は少ない。どちらも100名を超す授業なので出席カードを配り、その裏に質問やコメントを書いてもいいと伝える。カトリック系は半分近くが何か書いてくるが、もう1方は書く学生は1/5もない。

どちらも映画が専攻ではない学生を対象に映画史を教えているが、なぜこんなに差が出るのか。実はカトリック系の大学の方が、私の大学で映画専攻の学生に映画史を教えている時よりも真面目に聞いている。さすがにもう1つの私大よりも、ウチの学生の方がよく聞くが。

これからは仮定だが、カトリック系の大学は神学部があるので、その先生や学生がいるだけで雰囲気が変わるのではないか。学内に教会があるので、偶然にキリスト教に近づく学生もいるかもしれない。あるいは神学部でなくても学生にキリスト教徒がいる場合もあるだろう。

上智、青山、ICUなどカトリック系は昔は偏差値が低かったが、どんどん上がったというのは、既に私が学生の時に言われていた。当時は英語の教育に力を入れるので就職がいいから、という話だったと思う。それはあるかもしれないが、そもそも語学を学ぶのはまじめでないと無理。

とりあえず、教師にはカトリック系はやりやすいことが、この年になってわかった。さて彼らは社会に出て活躍するのか。これまでの職場や仕事相手でそういう大学の出身者はかなりいたが、特に目立った感じはしない。男性はおおむね線が細かった印象がある。しかしながら、みんなに好かれるタイプが多かった気がする。

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