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2018年7月10日 (火)

日本は野蛮国か

オウム事件で7人を同じ日に各地で処刑したニュースに、凍り付いた。いかに彼らが凶悪な犯罪を犯したとはいえ、これは野蛮な国のすることではないか。日頃、日本は一応成熟した文明国だと思っていたが、とんでもない。

想像したように、海外からは反発があった。死刑を「基本的人格の侵害」と位置付けるEUからは、「死刑廃止を求める」という公式声明が出された。欧州で死刑を執行しているのはベラルーシのみ。G7では日本とアメリカのみ。

日本では80%が死刑を容認しているという。まさかと思うが、もしそうならば、これはやはり野蛮国である。

日本が文明国でないと思う時は、ほかにもある。いまだに映画などの表現に検閲が存在するのは、先進国では日本だけだろう。映画で言えば、外国映画には税関検査があり、邦画はわいせつ罪があり、映画館にかけるあらゆる映画に業界内の映倫がある。外国映画でボカシを見るたびに、何と民度が低いことかと悲しくなる。

もちろん、90年代まではいわゆる「ヘア」が少し見えるだけでボカシだったから、それに比べたらだいぶ良くなった。それでもまだ検閲が存在し続ける。いったい誰のために。ネットで裸が溢れている時代に、何という時代錯誤か。

日本が文明国でないと思うのは、ほかにもある。官庁や企業の女性管理職や自治体から国まで女性議員の比率があまりにも低いこと。大学でも文系だと学生の半分は女子なのに、教員はたぶん9割は男性。これは無理をしてでも積極的に変えないとダメだ。少なくとも私は今後自分が関わる教員採用は、すべて女性を選ぶつもり。

難民をほとんど受け入れないというのも、文明国ではない。その一方で外国人技能研修制度を作って労働不足を補っているが、その待遇のひどさが問題になっている。あるいは留学生を装っての違法労働も多い。これだけ少子化が叫ばれているのに、まだ「鎖国」を続けるのか。

それから公文書の公開が少ないこと。昨今の公文書改竄は論外だが、とにかく欧米に比べて文書の数自体が少なすぎる。例えばフランスのカンヌ国際映画祭の1960年代の内部文書(コンペの審査の議事録など)はすべて公開されているが、日本でそういった内容は存在しないか、公開されない。

ほかにもいくつかあったはずだが、思いつかないので後日書く。ただし、最近は日本より世界の方がおかしいと思うことも多い。アメリカや中国や北朝鮮以外にも、フィリピンやチェコやポーランドなどで独裁(または極右)政権が続々と出てきているので、日本の方がマシと思うこともある。世界中が野蛮に向かっている。

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