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2018年7月16日 (月)

ワインの金メダルとは

私はビールも日本酒も焼酎もワインも飲む。食べ物次第で何でもいいが、イタリア、フランス風の料理が好きなのでワインを飲むことも多い。最近気づいたのが、「金メダル」のシールを貼ったワインが多いこと。

「金メダルワイン12本で1万円」などというセールまである。ラベルを見ると、コンクールはパリ、マコン、リヨンといったフランスの都市から、ロンドンやブリュッセルもある。あるいは「シャルドネ世界コンクール」のように「種」単位のものも。

千円前後のワインで「金メダル」とはどういうものか。私はかなり怪しいと睨んでいたが、そのあたりをデータをもとに分析している文章をフランスのワイン雑誌La Revue de Vin de Franceで見つけた。メダルを喜ぶのは日本だけでなく、フランスもそうらしい。以下はその記事の概要。

フランスだけでも農業省認定だけで104のコンクールがある。かつてはワインの作り手が集まってコンクールをしていたが、今は私企業が乗り出している。なぜなら儲かるから。

有名なワインはコンクールには出さない。金メダルなどの名称は不要だし、落ちたら大変だから。賞はフランスでは1/3以上出すことは禁じられているが、多くは30%以上に賞を出す。つまり限りなく1/3に近い。ロンドンの国際コンクールでは67%が受賞し、40%がメダルをもらうという。

そのうえ、出品料が高いと180ユーロ=約23,000円かかり、メダルのラベル料が1000本単位で最大100ユーロ。つまり1本あたりラベル料が0.1ユーロ=13円くらい。メダルは銅賞はない場合がほとんど。金と銀が喜ばれるから。審査員は、一番大きなパリ農業コンクールだと2300人もいる。地方になると怪しい審査員も多い。またメダルをもらっていないのに、メダルを貼りつけているケースもある。

やはり、ワインの金メダルはあまり信用できない感じがしてきた。ネットで見る限りまだ日本ではこのことはあまり論じられていないが、ワインショップで安ワインにつけられたありとあらゆる「金メダル」のシールに、誰だっておかしいとおもっているだろう。

かつて、ビスケットの「バター・ココナッツ」がブリュッセルの「モンド・セレクション」の金賞を毎年受賞しているのが怪しいという話があった。これは日本の会社が箔付けのために海外の賞をもらうものだが、ワインの金メダルは自国ワインを海外に売るために大盤振る舞いするもの。

映画でも、ポスターに聞いたことのない映画祭の名前をずらりと並べる場合があるから似た部分もあるが、1/3の受賞はない。

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