また『ミッション:インポッシブル』を楽しむ
ようやく『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を劇場で見た。前作『ローグ・ネーション』と同じクリストファー・マッカリーの監督だが、映画としての出来は前作の方が上かもしれない。しかしトム・クルーズの頑張りぶりが神がかっていて、最後まで気が抜けなかった。
最近はアメリカ映画の大作の続編には、「スターウォーズ」をはじめとしておおむね失望しているが、このシリーズだけは違う。私よりたった1つ下のトム・クルーズが両手を頭より高く振って、全速力で走り抜けるだけで、爽快感が身体的に伝わってくる。
ましてや今回の一番の舞台は、私がよく知っているパリ。展覧会場「グラン・パレ」の屋根に飛び降りるところから始まって、新大蔵省、エッフェル塔、オペラ座、オペラ通り、凱旋門などを本当に駆け巡る。凱旋門を回る広場でのカーチェイスはすごいし、狭い通りを大きな車で通り抜けるシーンなど実にリアル。
そして最後は、インド北部カシミール地方の山岳地帯でヘリコプターに乗った同士のアクションとなる。いやはやそのハラハラ度といったらない。生身で崖にぶら下がってヘリコプターと戦うトム・クルーズのような命がけのアクションは、今のほかの映画では見られない。
一応、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントは、IMFのエージェントとして盗まれた3つのプルトニウムの行方を追う使命を与えられている。そのためには「ホワイト・ウィドウ」というパリに住む謎の女性(ヴァネッサ・カービー)と手を組まなければならない。一方でハントの動きを怪しむCIAはウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を監視役につける。
物語は複雑だが、あまり考える必要がない。とにかくトム・クルーズが全力で駆け抜けてすべてを解決してくれるから。それにいつもの仲間のベンジー(サイモン・ペッグ)とルーサー(ヴィング・レイムス)が陽気なコンビで支えてくれるし、前作で活躍した美女イルサ(ヴァネッサ・ファガーソン)も加わる。
映画で唯一涙が出そうになったのは、前に妻役で出ていたミシェル・モナハンと再会する場面。彼女は別の男と再婚しているという設定だが、男女の機微を繊細に見せるいい場面だった。
同世代のトム・クルーズが走り続ける限り、私はこのシリーズを見続けようと決めた。
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- 『ディスクロージャー・デイ』のおもしろさと不可解さ(2026.10.07)
- 『ナギダイアリー』の新境地(2026.10.01)
- 『ビルマの竪琴』から『花と兵隊』へ(2026.09.27)
- 1年ぶりの海外で考えたこと:その(5)飛行機の映画(2026.10.03)


コメント